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J2第20節(7月9日)、FW横野の2ゴールで3−1と愛媛に逆転勝利

11・07・11
 7月9日、コンサドーレ札幌は、厚別公園競技場で、愛媛FCと対戦。立ち上がりに失点するも、FW横野の活躍などで3−1と今季初の逆転勝利。前節まで3戦連続のドローで曇りがちのチームも、ホームですっきり夏晴れとなった。

 試合は前半9分、札幌のミスが重なり、愛媛のMF石井謙伍にミドルシュートを決められる。しかし、32分セットプレーの素早いリスタートから、抜け出した札幌FW内村が滑り込みながら、相手GK股下を通し同点ゴール。隙を逃がさないMF砂川のパスと戦術眼も憎らしい。

 同点のまま後半に入ると、相手陣内に押し込むものの決めきれない。すると、札幌石崎信弘監督は、後半14分にFW近藤に変え岡本、同24分に砂川から宮澤、同34分に内村から横野と、次々に3枚の交代カードを切った。これがピタリとはまり、同38分に宮澤のスルーパスから、横野が左足のダイレクトでGKのニアサイドを破って逆転に成功。勢いに乗った横野は同44分、ゴール前クロスのこぼれ球を今度は右足ボレーでたたき込み3−1と試合を決めた。

 この日は、元札幌の石井と元愛媛の内村の活躍、そして期待の若武者の躍動で逆転劇とサポーターにはたまらない一戦となっただろう(今日のような試合を続け、多くのサポーターをよびこもう―)。これで、札幌は6月19日のFC岐阜戦から5戦負けなし(2勝3分け)で、勝ち点を22に積み上げた。

 次節は、7月16日、今季2連勝と厚別神話が戻りつつあるホームで、水戸ホーリーホックと対戦する。

 (写真はいずれも7月9日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半9分先制ゴールを決めた元札幌の愛媛MF石井(11番)が同じく札幌にいたDF吉弘(2番)と並んで笑顔を見せる。右の札幌FW近藤は今季開幕戦の苦杯を思い出したか、渋い表情。左端愛媛MF田森(6番)、その右同大山(17番)


 上写真/前の試合で負傷しベンチスタートとなったMF宮澤のボランチの位置に入った河合(4番)に代わってセンターバックで先発の札幌新人DF櫛引(25番)が前半38分ボールをさばく。フル出場して無難に大役をこなした


 上写真/後半8分札幌ゴール正面での愛媛FCのMF大山(左端)のFKは壁となった札幌MF河合(4番)の腹を直撃する。札幌の壁、左からMF高木(純)、DF岩沼(6番)、日高(2番)、櫛引(25番)、FW近藤(32番)、MF砂川、後方にGK李


 上写真/フリーキックの直後、札幌MF河合(右、倒れている)に当たってこぼれたボールを今度は愛媛MF前野(7番)が打つが、櫛引(25番)を中心とした札幌の壁が再び防ぐ。左端愛媛MF石井(11番)


 上写真/後半34分途中出場で待機する札幌FW横野(右)の脇で懸命に指示を出す愛媛のバルバリッチ監督。まさかこの後、この横野に2点も入れられるとは、夢にも思わなかっただろう


 上写真/途中出場したコンサドーレ札幌のFW横野(24番)が後半37分、MF宮澤のパスから逆転ゴールを決め、喜んでゴール裏スタンドまで走りサポーターにアピール


 上写真/後半43分札幌FW横野(24番)が、自身この試合2点目のゴールを決めベンチに向かって駆け出す。バックスタンドのサポーターもバンザイ


 上写真/後半ロスタイム試合終了直前、ボールをキープする札幌MF宮澤(10番)。この試合途中出場ながらFW横野の2点をアシストする大活躍を見せた。右は同じく途中出場したMF岡本(17番)、左奥はDF櫛引


 上写真/この日2得点の札幌FW横野(24番)に代わってゴール裏スタンドに迎えられた同点弾となる今季初ゴールを決めたFW内村(13番)にもサポーターから熱い拍手が送られた

写真はいずれも石井一弘撮影