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【再掲】Ｊ１第３５節（１１月３日）ホームで札幌先制もＣ大阪と分ける

24･11･11
　上写真／前列左からＭＦ菅、ＤＦパク・ミンギュ、ＭＦ青木、近藤、駒井、後列左からＧＫ菅野（１番）、ＦＷ鈴木、ＤＦ高尾、ＭＦ馬場、ＤＦ岡村、ＭＦ大��、このところこの布陣がベストのようだ


　（写真は１１月３日、大和ハウス プレミストドーム、撮影・石井一弘）


　１１月３日、大和ハウス プレミストドームで行われた明治安田Ｊ１第３５節、北海道コンサドーレ札幌対セレッソ大阪の試合は、前半に札幌が先制するも、後半Ｃ大阪に同点弾を決められ１−１のドロー決着となった。

　この日の札幌の先発は、ＧＫ菅野孝憲。ＤＦ�眸�瑠、岡村大八、パク・ミンギュ。ＭＦは右に近藤友喜、左に菅大輝、ボランチに大��玲央、馬場晴也。２シャドーに駒井善成、青木亮太。ワントップにＦＷ鈴木武蔵。控えは、ＧＫ児玉潤、ＤＦ中村桐耶、ＭＦ宮澤裕樹、浅野雄也、荒野拓馬、ＦＷキム・ゴンヒ、白井陽斗。

　Ｃ大阪の先発は、ＧＫキム・ジンヒョン。ＤＦ進藤亮佑、田中駿汰、西尾隆矢。ＭＦ喜田陽、阪田澪哉、為田大貴、奥埜博亮。ＦＷレオ・セアラ、北野颯太、ルーカス・フェルナンデス。控えは、ＧＫヤン・ハンビン、ＤＦ奥田勇斗、鳥海晃司、ＭＦ柴山昌也、上門知樹、ＦＷカピシャーバ、山��凌吾。

　試合は１３時４分、Ｃ大阪ボールでキックオフ。札幌はホームの声援も後押しとなり立ち上がりは良かった。Ｃ大阪は、前半６分にＭＦ阪田がアクシデントで奥田と急きょ交代。その影響もあってか、札幌が幸先良く先制に成功する。

　９分、札幌ＤＦ岡村が回収したボールを左サイドのＭＦ菅を走らせるように一気に展開。フリーでスピードに乗った菅はドリブルで前へ運び、ペナルティーエリア内右に入ったＭＦ駒井にパス。駒井は一度キープしてから中央に折り返しのパスを入れると、これがＣ大阪ＤＦに当たる。跳ね返りのボールをＭＦ青木が奪いうまいタッチでタイミングをずらし右足でゲット。流れを札幌に呼び込んだ。

　前半、札幌のボール支配率は５７％、C大阪は４３％。シュートは札幌９本、Ｃ大阪６本と札幌ペース。追加点は奪えなかったが、１点リードで試合を折り返す。

　後半開始からＣ大阪はＭＦ喜田に代えてカピシャーバ投入。札幌はカピシャーバの推進力を警戒したいところ。Ｃ大阪は交代が的確だったか、前半とは流れが変わり札幌ゴールに向かう機会が明らかに増えた。

　押し込まれる展開となった札幌は後半１１分、馬場に代えてけがから復帰の浅野を入れる。追加点を取りに行こうとするが、最後のところで合わないシーンが目立つ。

　ペースを握ったＣ大阪は２０分、奥埜→柴山、北野→山��の２枚替えで同点を狙う。受け身となっていた札幌は２６分、大��に代えて宮澤を投入。流れが変わらないとみた札幌は３５分、駒井→荒野、近藤→中村の２枚替えで中盤のスペースを埋めにかかる。

　札幌は交代策で何とか逃げ切りを図るも、攻撃の手を緩めないＣ大阪は３７分、Ｌフェルナンデスに代えて上門を入れる。印象としては、札幌は交代で状況は変わらず、対するＣ大阪は確実にペースアップして来た。

　すると、試合終盤にＣ大阪が試合を振り出しに戻す。４０分、ＦＷカピシャーバの強引な突破から、ボールがペナルティーアーク手前のＭＦ田中に渡る。田中はペナルティーエリア内右でフリーとなっていた柴山へパス。受けた柴山はカットインから左足シュート。これは一度ＧＫ菅野がセーブも、前にこぼれたボールを交代で入っていたＦＷ山��が倒れこみながら左足でゴール。２６，５４４人の大観衆の前で試合は１−１の引き分けに終わった。

　札幌の次戦、明治安田Ｊ１第３６節湘南ベルマーレ戦は、１１月９日午後２時からアウエーのレモンガススタジアム平塚で行われる。


　上：上段写真／前半３分、自陣から駆け上がる札幌の選手たち、左からＭＦ駒井（１４番）、馬場、青木（１１番）、ＦＷ鈴木（７番）、中央Ｃ大阪ＦＷ北野（３８番）

　上：下段写真／前半８分、札幌ＦＷ鈴木（７番）がゴールに向けて駆け上がる、左へ、Ｃ大阪ＭＦ喜田（５番）、札幌ＭＦ駒井、右端Ｃ大阪ＭＦ奥埜（２５番）


　上：上段写真／前半９分、札幌左サイドからＭＦ菅が出したパスを受け、駒井（１４番）が持ち込んでパス、これがＤＦに当たり、青木（後方）の先制弾をお膳立てした、右Ｃ大阪ＭＦ為田

　上：中段写真／前半９分、札幌ＭＦ駒井のパスがＣ大阪ＤＦ西尾（３３番）に当たり、そのこぼれ球を走り込んだＭＦ青木（１１番）がワンステップして技ありゴール、先制点を上げる。すべり込んでいるのは昨年まで札幌にいたＣ大阪ＤＦ田中、３番は元札幌ＤＦ進藤、中央ＧＫキム・ジンヒョン、その後ろ札幌ＦＷ鈴木、右端ＤＦ奥田（１６番）。

　上：下段写真／前半９分、先制ゴールを決め、札幌ＭＦ近藤（３３番）と抱き合って笑顔を見せる青木


　上：上段写真／前半１４分、Ｃ大阪左サイドからＭＦルーカス・フェルナンデスのＦＫを札幌ＤＦ岡村がＣ大阪ＤＦ進藤と競りながらクリアーする、札幌サポーターが懸命の応援で後押し

　上：下段写真／前半２６分、札幌ＭＦ駒井（手前左）がドリブルで駆け上がり、それを阻止しようと手を伸ばす昨年まで札幌にいたＣ大阪ＤＦ田中


　上写真／前半追加タイム２分、札幌右ＣＫからの攻撃でＤＦ岡村（５０番）がジャンプするが、Ｃ大阪ＧＫキム・ジンヒョンが一瞬早くパンチングでクリアーする


　上写真／約３か月ぶりに負傷から復帰して途中出場した札幌ＭＦ浅野（１８番）が、後半２２分、自陣からの青木のロングパスを受けシュートを放つが、ＧＫ正面でキャッチされる、左Ｃ大阪ＤＦ西尾、右進藤（３番）


　上：上段写真／後半３３分、Ｃ大阪左からのＭＦルーカス・フェルナンデス（左端）のＦＫを壁で守る札幌の選手たち、左からＤＦ高尾、ＭＦ宮澤、ＦＷ鈴木、ＤＦ岡村、ＭＦ近藤、浅野、ＤＦパク・ミンギュ。４８番はＣ大阪のＭＦ柴山、３３番はＤＦ西尾、Ｃ大阪のサポーターは期待を込める、ボールは壁に当たり依然札幌のリードは変わらず

　上：下段写真／後半４０分、Ｃ大阪右サイドからＭＦ柴山のシュートを札幌ＧＫ菅野（左奥倒れている）が体で止めたが、はじいたボールを詰めていた途中出場のＦＷ山��（主審のすぐ右）が押し込み同点とし柴山（主審の左）に祝福される。左端ＤＦ田中（１０番）、右端ＤＦ進藤が喜びのガッツポーズ、札幌ＭＦ菅（中央右）、途中出場していたＭＦ荒野（２７番）、山��の下札幌ＤＦ岡村は倒れたまま


　上：上段写真／後半４２分、Ｃ大阪のエースＦＷレオ・セアラ（手前）の突進を体を抱き込むようにして阻止する札幌のＤＦ岡村（５０番）

　上：下段写真／後半追加タイム４分、札幌ＭＦ浅野（右）が荒野からのパスを受けシュートしようとしたがミートせず、左手前Ｃ大阪ＤＦ西尾。浅野の位置はオフサイドの判定だった


　上：上段写真／追加タイム８分を過ぎてタイムアップ、両チーム疲れ果ててガックリとひざに手、左から札幌ＤＦパク・ミンギュ、ＭＦ青木、Ｃ大阪ＭＦ上門（７番）、ＤＦ田中（１０番）、札幌ＭＦ宮澤（１０番）、ＦＷ鈴木（７番）、ＤＦ中村

　上：中段写真／引き分けに終わり憮然とする札幌のゴール裏熱烈サポーターたち、「引き分けじゃ、だめなんだよなー」といった感じで声も出ない
　
　上：下段写真／Ｃ大阪戦で１−１の引き分け、サポーターにあいさつして厳しい表情で引きあげるＧＫ菅野、ＤＦ中村、ＭＦ青木、駒井ら、札幌の選手たち。残り３試合に懸けるしかない


　上：上段写真／後半１１分、約３カ月ぶりに投入する札幌ＭＦ浅野（中央）に入念に策を授けるペトロビッチ監督、右は杉浦コーチ

　上：下段写真／前半２３分、身を乗り出すように選手に指示を出すＣ大阪の小菊昭雄監督、左は選手配置のボードを持つ高橋コーチ


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント（一部抜粋）
　「強いＣ大阪に対して勝点１獲得は客観的に見れば決して悪い結果ではない。だが、我々が置かれている状況を考えれば勝点１では足りない。非常に悔しい思いが強い。

　今日もたくさんのサポーターが駆けつけてくれて、最後まで後押ししてくれた。そのサポーターに感謝したい。「ありがとう」と言いたい。どんな状況でも応援してくれるサポーターの声が選手たちの力になったと思うし、残念ながらその期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいだが、チーム一丸となって戦った結果である。可能性のある限り、最後まで戦いたい。サポーターとともにやり切りたいと思う。こうした結果になったことは悔しいが、他会場の結果を見ながら、次節以降の戦いについて考えていきたいと思う」


■セレッソ大阪の小菊昭雄監督のコメント（一部抜粋）
　「前半の２０分、２５分ぐらいからは自分たちで攻守ともに主導権を握る時間が増えたことが、追いついた大きな要因だと思います。もう１つ、勝ち越したかったのですが、今日は途中から入った選手たちのパフォーマンスも素晴らしかったですし、負けなかったことをプラスに捉えたいと思います」

編集部　写真はいずれも石井一弘撮影