今季、奇跡を信じ続けたサポーターも、突きつけられた現実に呆然･･･。
　
　コンサドーレ札幌は１０月３１日、今季厚別最終戦で、ザスパ草津と戦い、見せ場なく０−１と完封負け。これで、８勝１１分け１１敗の勝ち点３５点に留まり、順位は１５位に後退。札幌は残り６戦を全勝しても、３位チームの現在の勝ち点を上回ることは不可能となり、来季のＪ１昇格が完全に消滅した。
　
　試合は、今季の札幌の戦いのままと言えばいいだろうか。攻めては、何度かチャンスは作るものの、ラストパス、シュートの正確性を欠き、ノーゴール。守っては、隙を逃さず決められ、決勝点を献上。今季序盤から見る光景が、大きく改善されることはなかった。
　
　試合終了後には、サポーターから厳しい指摘も受けた選手たち。昇格はなくなったが、ここからは来季に向けて、力を少しでも積み上げるべく戦うしかない。
　
　しかし、選手たちだけに昇格を逃した責任を負わすことはできない。監督、スタッフ、クラブ運営を含めたトータルでの検証が必要だ。
　
　次節は１１月７日、ホーム札幌ドームで、昇格を争っているジェフユナイテッド千葉と対戦する。この状況の中、駆けつけるサポーターに何を見せられるかで、来季の札幌を占うことになるだろう。