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プロカメラマン“石井一弘の目”『コロナ禍も2年前から』

22・05・11
 上:上段写真/4月29日、2022年J1第10節湘南戦前半37分、札幌MFガブリエル・シャビエルの右サイドからのクロスにゴール前に飛び込んだFW荒野のダイレクトボレーシュートはジャストミートせず、湘南GK谷(1番)がキャッチ。

 上:下段写真/荒野は天井を仰いで悔しがる。(4月29日、札幌ドーム)


 上の上段写真はピントがスタンドに合ってしまい、もちろん失敗作だ。この写真を見て思い出すのが一昨年、2020年の柏レイソルとの開幕戦だ。同年3月11日アップの3月号フロント写真では、札幌FWジェイのシュートシーンがピンボケでスタンドのサポーターにピントが合った写真だ。

 この時期、まだそれほどコロナウイルスの感染が深刻な状況という認識はなかった。しかし、スタンドはびっしり満席状態、マスクをしている人は半数ぐらいと思われたが異常に目立ったので皆さんに紹介した。

 
 下写真/2020年2月22日、J1開幕柏レイソル戦の前半38分、札幌FWジェイ(左)がシュートを外したシーンだが、見ているほとんどの観客がマスクを着用する異様な光景に見えた(しかし、この後マスク姿が日常となり、マスクが無い方が目立つ時代に・・・)。この試合の3日後にJリーグは新型コロナウイルスの影響を考え、公式戦延期を発表した(2020年2月22日、三協フロンテア柏スタジアム)。

 
 
 あれから2年余、今回のスタンドは隙間はあるものの、マスクをしていない観客は皆無、それはそうだろう、してなければつまみ出されちゃう。応援だって声出しは厳禁だ。2年の間に何回にもわたって感染拡大の波が押し寄せ緊急事態宣言などが出された。今は減少傾向とはいいながら、数字的にはまだまだ大きい。政府は経済優先で緩和に躍起になっている。スポーツ界だってフル入場を模索している。一刻も早い終息をもちろん願っているが、この状況はまだ当分続くと思われるが、次の波が来ないことを願う。

 ちなみに2年前の柏戦、2−4で負けたのだが、2点のうち1点は荒野が取っている。2年後の4月29日の湘南戦は1−0でホーム初勝利、これを上昇のはずみにして欲しい。
写真・文 石井一弘