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野々村会長を送り出すセレモニー。村井満前Jリーグチェアマンも来札

22・03・16
 上写真/3月15日の退任を前に会見を行った、前Jリーグチェアマンの村井満氏。

    (3月12日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)

 
 3月12日、札幌ドームで行われたJ1リーグ第4節北海道コンサドーレ札幌対横浜F・マリノス戦で、前Jリーグチェアマンの村井満氏が在任中の最後の視察に訪れた。

 次期Jリーグチェアマンに就任する野々村芳和氏にバトンを渡すとともに、札幌のサポーターや関係者に野々村氏を送り出してくれたことに感謝を述べた。

 3月15日には、Jリーグを運営する公益社団法人日本プロサッカーリーグが第六代Jリーグチェアマンに野々村芳和氏が就任したことを正式に発表。同時に株式会社コンサドーレが、野々村芳和氏が代表取締役会長を退任したことを発表した。



 上写真/横浜F・マリノス戦後、いつもと同じように選手の後方からサポーターにあいさつする野々村芳和前会長


 上写真/Jリーグチェアマン就任のため、コンサドーレを離れるあいさつをする野々村芳和前会長


 上写真/花束を手にする村井満前Jリーグチェアマン(左)と並ぶ野々村芳和新チェアマン


 上写真/全員での記念写真の後方には、長年の野々村芳和氏の功績に感謝する横断幕がサポーターの手によって掲げられた


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
 (―野々村会長と作り上げたチームについて)
 「札幌は相手が川崎Fだろうと、浦和だろうと、強いチーム相手だとしても自分たちの哲学を曲げることなく勇気を持って戦う。私自身の根っこにあるのは、サッカーは観る者にとって面白いものであること。勝利をするために自分たちのスタイルを曲げることは私の信条ではない。その中で勝利を求めていくのが札幌のサッカー。

 私は広島、浦和と仕事をしてきた中でも、常にそのようにしてきた。野々村会長は私のその仕事を見て、彼のビジョンを示してくれた。そして私はそのプロジェクトに賛同した。その後、札幌は安定した力を出せるようになってきた。途中、選手が買われていくこともあったが、その中で野々村会長がクラブを大きくしてくれた。個人的には彼がいなくなるのは寂しいことだが、この札幌をより強くしていきたいと思っている。チェアマンになるということは、彼が札幌でしてきた仕事が評価されたということ。今後も彼を応援していきたい。

 野々村会長は選手、解説者を経て、札幌の社長、会長になった。日本サッカー界では、そうした形は野々村会長が最初だと思う。いまではJリーグの中で、誰もが札幌というクラブがどういうクラブかがイメージ出来ると思う。そうした意味でも彼が残した功績は素晴らしいものだと思います」

 
 上写真/退場する野々村芳和前会長は涙腺がプッツリ

編集部 写真は石井一弘撮影