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J1第25節(8月21日)、アウエーで大分に1−1のドロー

21・08・23
 ミシャ作戦「開始11分」また失点

  「ぼーっとしてんじゃないよ」の声


 ペトロビッチ監督の選手起用とシステムが「がらりと変わった」と、第24節の前書きで書いた。FC東京には前半2分で失点したが3−2で逆転勝ちした。今節でも11分で失点、19位の大分トリニータに、アウエーとはいえ、1−1の引き分けまでか? 温情厚い、ミシャの心中は「広島時代の監督とコーチ(現大分の片野坂知宏監督)の関係」が、頭をよぎる。まだ、「ACLに間に合うと言えるのか」。

 第25節は8月21日午後7時から、大分市の昭和電工ドーム大分で大分トリニータ(19位)と北海道コンサドーレ札幌(8位)の間で行われた。

 札幌は、直近5試合は3勝1分け1敗。大分の直近5試合は1勝0分け4敗。1勝はホームで浦和レッズに1−0。両者のJ1、J2、カップ戦での対戦成績は9勝7分け9敗の互角だって!

 試合は「雨台風」の影響か、「開閉型の屋根」を閉めたせいか、気温27.1度、湿度76パーセントは「ムッとする」。審判団は、福島孝一郎主審(37、鹿児島県出身)、副審2人、第4の審判とビデオ判定2人。19時03分、札幌キックオフで始まった。観衆は5千188人(片野坂知宏監督の談話では、「新型コロナウイルス発症が急上昇する中、札幌さんもよく来ていただいた=観衆の事。Jリーグ規定では50%以下と説明」するほど厳しい制限だった)。キャプテンマークは札幌が荒野。大分はGK高木駿。

 札幌の先発はトップが3人。中央に小柏剛、左に青木亮太、右はベテラン駒井善成。3−4−3の「理想の得点型トッププラン」。ちょっと違ったのはキャプテン宮澤裕樹が「累積カード」の「出場停止」。守備ラインは代わりにDF田中駿汰を中央に入れて、左に福森晃斗、右DFに今季移籍加入の岡村大八(24、立正大卒、東京都出身)を入れた。このポジションは、駒井善成か、勝手知ったる荒野拓馬かで、「ベストだったろう」? 中盤はボランチに荒野と高嶺。右WB金子拓郎、左WB菅大輝。GK菅野孝憲。控えにはGK中野小次郎、DF柳貴博、MF小野伸二、ルーカス・フェルナンデス、FWドゥグラス・オリヴェイラ、中島大嘉、ジェイ。

 試合は開始直後、札幌の左WB菅が倒されてFK。福森が左クロスを上げるがシュートには至らなかった。さらに5分、中央で荒野が前線へ配給するが、大分守備陣にはじき出される。続く8分、札幌がGK菅野からのロングフィードを駒井が受けるが、はじき返された。

 札幌が一方的に攻めるが、「連携が2つどまり、3つ目にはじき出された」。大分FW呉屋大翔が札幌・田中と札幌エンドライン際でボール奪い合い。大分がCKを得る。札幌初めてのピンチ。

 11分、大分MF背番号11下田北斗がCKを蹴る。左足のアウトスイング。中央付近で札幌DF岡村のマークを外した呉屋(背番号33)が頭から突っ込み、ゴールネットを揺らした。

 札幌はまたまた先取点を奪われる。しかし、焦ることなく、福森、田中から小柏の連携、両サイドからゴールを狙うが、今一歩(23分飲水タイム)。

 札幌は仕切り直し、菅、青木、金子、駒井、小柏らが攻め込むものの、パスが3本目や、3人目になると、ボールがつながらない。DFの田中・福森は攻撃の構えが見えるが、岡村の存在感が見えない。アディショナルタイムは3分。札幌は福森−菅の左サイドからの攻撃が多くなる。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメントはチーム発表なし

■大分トリニータの片野坂知宏監督のコメント
 「後半45分集中してパワーを出そう」、「コミュニケーションをしっかり」、「下がらない、セカンドボールをマイボールに」


 後半へ向け、札幌が先に動いた。菅OUTジェイIN。岡村OUTルーカス・フェルナンデスIN。

 後半、大分のキックオフで始まる。札幌はジェイが入ることで、小柏と2トップ気味。右にルーカスが入り、この内側が金子。攻撃は右側主体になるが、反対側は、ロングシュートありの青木。バラエティーに満ちた「多彩な攻撃が」期待できる。

 案の定、大分はマイボールを足元にキープ、「相手を探す」場面が多くなる。19分に大分の2組が選手交代。DFからの押上げを意識しての交代か? DFの三竿雄斗らの中央へのパスが散見された。

 22分、やっと来ました「札幌のチャンス」。青木の左サイドから切り返しての右足クロスにジェイが反応、相手DFのマークを受けながら、走り込む小柏に「体をひねり頭で」絶妙なパス。小柏はDFに競り勝って、走り込みゲット。大分GKキャプテン高木も「なすすべを」持たなかった。1−1の同点(23分飲水タイム)。

 27分、相手大分が2組交代。札幌は29分過ぎルーカスの「機敏な小技」からの抜け出しで、CK獲得。福森のコーナーキックからと言えば、2試合前の「一希のゲット(頭で一撃)」を、「たられば」で、思い出した(再現はならず)。

 31分過ぎ、荒野OUT柳IN。さらにルーカスの「サーカス」のような美技が冴える。41分金子を外してDオリヴェイラIN。「時間稼ぎのキープ」が、コーナーフラッグをへし折るような形でよくみられる。ルーカスらもボールを支配して大分ゴールに「怒涛の」攻撃。

 アディショナルタイムは5分。さらにDオリヴェイラのシュートを大分GK高木が好捕。48分、今度は大分・FW長沢駿がシュートするが、札幌の守護神・菅野が正面でキャッチした。

 1−1の「それらしい」、あまり差のない、試合だった。

 シュート数は、札11−大分7、CK札12−大分5、FK札20−大分7、PKなし。
   
 次の2021明治安田生命J1リーグ第26節北海道コンサドーレ札幌対名古屋グランパス戦は、8月25日午後7時から、札幌厚別公園競技場で行われる。
池田淳