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天皇杯3回戦、アウエーでJ2長崎に1−2で敗れる

21・07・11
 J2長崎が2−1で堂々の勝利

  天皇杯札幌は「疲労困憊」


 日本サッカーの一大イベント、天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会は7月7日、全国各地で3回戦を行った。

 北海道コンサドーレ札幌は、6月9日に札幌厚別公園競技場で行われた2回戦から登場し、宮城県代表のソニー仙台に5−3で勝利。迎えた3回戦では、J2のV・ファーレン長崎と長崎県のトランスコスモススタジアム長崎で午後6時から対戦、1−2の微差で敗退した。長崎は5月に松田浩監督就任後7勝1分け1敗の好成績で、天皇杯はベスト16に勝ち進んだ。

 この日、スタジアムには2千565人の観衆が詰めかけ、曇り空ながら気温28.5度、湿度84パーセントの「高温多湿」。札幌のイレブンはまず、「暑さに」参った。笠原寛貴主審(32、福岡県出身)の采配で開始された。

 両チームとも、連戦を考慮し最近のリーグ戦の試合から11人のスタメンを入れ替え、この一戦に臨んだ。札幌はGK中野小次郎、DFキム・ミンテ−中村桐耶−岡村大八、MF柳貴博−菅大輝−ガブリエル−荒野拓馬−ドゥグラス・オリヴェイラ−小野伸二、FW中島大嘉。控えにGK阿波加俊太、GK大谷幸輝、MF青木亮太・高嶺朋樹、DF西野奨太とFW佐藤陽成は2種登録選手。

 長崎はGK2年目の高木和徹、4バックは新人1人と2、3、4年生。4MFもユース選手や新人。FW2人にアメリカ国籍の選手も。控えにベテラン玉田圭司(41、千葉県出身)も健在。

 試合は前半5分、札幌ゴール前で長崎がFK。MF大竹洋平に決められ、浮足立った。さらに2分後の7分、トップの植中朝日が札幌ペナルティーエリア手前からシュートを決め、早々と2点リード。

 札幌はその後、立ち直り選手間の調整を図ったが、前半は無得点。勝負を後半に持ち込んだ。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメントはチーム発表なし

■V.ファーレン長崎の松田浩監督のコメント
 「冷静に集中を切らさず戦い続けよう」、「どんどんボールを動かそう」


 後半は、両チームの選手交代から始まり、札幌はDF中村と高嶺、ガブリエルと青木が交代、攻めの体制に。後半5分、Dオリヴェイラが、フリーで持ち込みロングシュート。いつもの大チャンスは、クロスバーを大きく外れて、チャンスをつかむことが出来なかった。

 13分に伸二が西野(U−18、札丘珠高)と交代。直後の19分札幌の得点シーン。後半開始直後に代わった左サイドの青木が長崎ゴール前に進入。流れるようなトラップアンドシュートで、ゴール左隅に入り1点差。

 その後31分、FWの中島に代わりFW佐藤(U−18、札西陵高)を投入、公式戦初出場したが、「デビューの味」にとどまった。

 敗退後のペトロビッチ監督は「二人とも気持ちの入った素晴らしいプレーを見せた」と振り返った。

 シュート数は、札7−長9 CK札3−長2 FK札7−長21 PKなし。
池田淳