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J1第2節(3月6日)、名古屋に0-1で敗戦。宮澤400試合目飾れず

21・03・08
 宮澤400試合の「節目で悔しい」

  諺「最後の5分間」ミシャ知らず


 北海道コンサドーレ札幌の2021明治安田生命J1リーグ第2節は3月6日午後4時から、愛知県豊田市の豊田スタジアムで行われ、ホームの名古屋グランパスが、後半37分「突貫小僧」FW相馬勇紀の得点で札幌を突き放した。

 いまだに「熊本合宿地からの試合」で、この日はキャプテン宮澤裕樹(31=室蘭大谷高出身)の14年・400試合目(J1、J2通算)。「せめて引き分けの勝ち点1を土産にしたかった」というように、がっかりした試合に終わった。

 試合の方は、曇天で気温16.5度、湿度32パーセントのスタジアムに9千846人の観衆が見守る中、村上伸次主審(51=東京都出身)のホイッスルで16時03分名古屋がキックオフ。札幌は第1節横浜FC戦と全く同じスタメン。

 GK菅野孝憲、DF田中駿汰−キム・ミンテ−福森晃斗、MF駒井善成−宮澤裕樹のボランチ。右ワイドに金子拓郎、左にルーカス・フェルナンデス。FWはトップにアンデルソン・ロペス、両脇に右は小柏剛・左チャナティップ。多分今季のトップイレブンだろう(FWジェイごめんね)。

 名古屋は、GKのオーストラリア代表ランゲラックが昨季J1リーグ最小失点28点で、17試合無失点と記録的な堅守で、2019シーズンの13位から昨季は3位に浮上した。さらに今季は浦和レッズからMF長澤和輝、セレッソ大阪からFW柿谷曜一朗、同・DF木本恭生、川崎フロンターレから齊藤学が「補強」されている。

 このゲームでは、前半0−0で後半に入り、名古屋が9分に柿谷(MFガブリエルと交代)、長澤(MF米本拓司)、相馬勇紀(FW山崎凌吾)の3枚替え。素早い交代で、特に柿谷のフェイントに札幌MF陣は、何度も惑わされた。イタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督は「ホーム第1戦、少し早かったが、ファンの期待に添いたかった」と、「気持ち」が入った。

 試合の分かれ目が「こんなところだったかは知る由もない」。札幌の前半16分、Aロペスの左からのシュート、さらに後半17分の中央での右に飛んだシュートは相手GKランゲラックの好捕で、「勢いが名古屋に回った」。

 札幌のペトロビッチ監督(愛称ミシャさん)は、後半37分名古屋FW相馬に均衡を破られると「やっと動き出した」。

 38分好調の金子をMF菅大輝に、小柏をFWドゥグラス・オリヴェイラに代えたが、時すでに遅し。アウエーのスタンドは「2連勝に沸いた」。

 いつもと違う「選評」になったが「監督コーチと選手のコミュニケーションの悪さをまじまじと感じさせられた」試合だった。

 2021安田生命J1リーグ第3節のサンフレッチェ広島対北海道コンサドーレ札幌戦は、3月10日午後7時からアウエーのエディオンスタジアム広島(Eスタ)で行われる。
池田淳