コンサドーレ札幌の王道と遍歴2024年7月号

おまかせ
1960年にサッカー指導者が来日
ドイツのデットマール・クラマー氏
1964年東京オリンピックが目標
東西ドイツに分裂した西側の方だが
なぜ今クラマーかというと五輪近し
Jの北海道コンサドーレ札幌も心配

ちょっと横道にそれるがそれも薬だ
初対面クラマー36歳2度目の日本
東京教育大時代から知り合いの先生
2002年のW杯では来札して懇談
お茶の水のサッカー場には勇者の顔
日本を離れ各国で指導して他界した

「餅は餅屋」だナーと「思い返す」
北海道コンサドーレ札幌は窮屈だよ
FW3人とDFメンバーが3人固定
中盤は4人がそれぞれの個人プレー
相手エリア内は鈴木と小林と後1人
ワンタッチでボールを離せない性格

浅野や大森のように相手を引き付け
チャンスを窺う自力の展開が少ない
菅はチャナティップやルーカス役に
青木の左からのロングキック見事だ
敵陣でのキムやスパチョークの技も
人から習った「技」より自分を磨け

          (池田淳)
コンサドーレ札幌の王道と遍歴

上写真/前半44分、右サイドを駆け上がった札幌DF高尾のクロスを新潟DF稲村(右)に一歩早くクリアされ顔をしかめて悔しがるFW鈴木、ボールはCKとなる。期待を背負って札幌に戻ってきた鈴木だがPKのゴールたったひとつは、いかにも寂しい。本人が一番分かっている事だろうが、奮起を促したい。                    写真は6月29日、札幌ドーム、撮影・石井一弘

コンサドーレの王道を拓く
こんなにも1点が重く、1勝が遠いのか―。
 札幌は明治安田J1リーグ第22節終了時点で、2勝5分15敗、勝ち点11の最下位。ミシャ監督の苦悩も続いている。

 今季20チーム編成のJ1リーグは、下位3チームがJ2へ自動降格となる。したがって17位以内に入らなければならない。7月11日時点で17位(勝ち点23)サガン鳥栖との差が12ポイント。4勝分の開きがある。

 札幌としては、まずは最下位脱出が急務だが、19位(勝ち点19)湘南ベルマーレとの差は8ポイント。ほぼ3勝分の開きがあり、こちらも近いとは言えない。

 残りは16試合。どこで勝って流れを変えるか。簡単にはひっくり返せないが、少しでも早く最下位、そして降格圏を脱出したい。

 昨季は18チーム編成で全34試合。自動降格を分けた勝ち点は17位が33ポイントだった。今季は20チームで全38試合の為、単純な比較は成り立たないが、38ポイントあたりが分かれ道になるか。

 仮に札幌が38ポイントを超える為には、ここから勝率5割で8勝し勝ち点24を積み上げても足りない。もちろん現段階で降格争いの勝ち点ラインはどうなるかは分からないが、勝率5割が難しいのは変わらないだろう。

 その中、札幌はチーム上昇の起爆剤に、夏の移籍市場で即戦力の外国人選手の獲得を進めている。1人目の補強はガーナ人MFフランシス・カン(26歳・詳細はコンサドピックアップで)。窮地の札幌を救う爆発的な活躍を期待したい。