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「サッカーを通じて健康的な体作りを!」金田喜稔氏のサッカークリニック開催

21・08・11
 上写真/金田氏のボールを持つ姿を見るだけで、体のバランスの良さが伝わってくる(写真は8月7日、札幌サッカーアミューズメントパーク、編集部撮影)


 元日本代表で、最年少得点記録保持者でもある金田喜稔氏の「大人のサッカークリニック」が、8月7日、8日の2日間、札幌サッカーアミューズメントパークで開催された。

 今回の開催にあたっては、公益財団法人北海道サッカー協会と北海道シニアサッカー連盟が共催し、名蹴会会長の金田氏を招聘する形で実現した。

 対象は、男女問わずで35歳以上が中心。初心者から経験者まで、各回40人程度が参加した。クリニックでは、神経系と体の連動を意識したボールトレーニングを中心に行い、最後は、ハーフコートで交流ゲームも行った。

 参加者からは、「頭も体も使う練習が新鮮で密度も濃かった」、「人柄も素晴らしいレジェンドから直接指導していただける機会は大変貴重」、「金田さんの代名詞であるドリブルはもちろん、何気ない一つのキックなど、衰えない技術がやっぱりすごい」というような声が多かった。

 
 上写真/頭と体を同時に使い、神経系を刺激するボールトレーニングを説明する金田氏。参加者の表情も真剣そのもの


 クリニックの最後に金田氏は「参加した皆さんの神経系も若く、レベルが高かった。すぐにでも次の段階のトレーニングにいけそうですね」と、笑顔で総括していた。

 終了後、金田氏へのインタビューでは、「現在のコロナ禍において、様々な制限があったり、イベントなどでも主催者はリスクについて慎重にならざるをえません。ですが、今回のサッカークリニックの開催もそうですが、体調管理を基本に人数制限もしながら感染症対策をしっかりと行い、さらに屋外と言うこともあり、安心して活動が出来ました。

 そして、このような状況下でも忘れてはならないのは、年代を問わず免疫力の高まる健康的な体作りが最も大切ということです。運動を継続することによって筋肉が付きますし、筋肉量が多ければ基礎代謝(体温)も上がり、免疫力も向上します。効率的なのは、筋肉量の多い足周り(下半身)を鍛えることです。その意味でも、年代を問わずサッカーは適しています。

 また、体だけではなく精神面を含めて健康的な生活を送る為にも、各団体の皆様と協力し、工夫しながら、同時にサッカーの輪も広げていきたいですね」と、コロナ禍に苦しむ地域サッカーの光明となるようなアドバイスを送っていた。

 上写真/サッカーを通じての健康意識向上のアドバイスを送る金田氏
編集部