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高校女子448校の頂点に藤枝順心

21・01・12
高校女子448校の頂点に藤枝順心

 第29回全日本高校女子サッカー選手権大会決勝は1月10日午後2時から兵庫県のノエビアスタジアム神戸で決勝戦が行われ藤枝順心高(静岡)が作陽高(岡山)に3−0の無失点で勝利、決勝史上初の無失点記録を2に伸ばした。これで2大会連続5度目の優勝を飾った。

 決勝戦の行われたスタジアムは、無料で観客を入れており、観客数1,838人、天候は晴れ、気温7.2度、湿度43パーセントで、マスク姿の客席だったが、選手たちははつらつとプレーしていた。

 試合の方は的崎睦子主審(43=兵庫県出身)のホイッスルで始まり、順心が優位にゲームを進めた。札幌ペトロビッチ監督が得意の「ハイプレス」は高い位置からだが、前半45分は、作陽が「堅守」を自陣で展開、互いに無得点。ハーフタイムで解説に来ていた中山雅史選手(54=アスルクラロ沼津)が「なでしこを目指した選手たち・・・」の話を披露、筑波大―ジュビロ磐田―コンサドーレ札幌の時代を思い出した。

 後半は2分に順心が得点、「強烈な絆に支えられた動きとチームのまとまり」を披露した。この得点はFW窓岩日菜(2年)の得点で、今大会トップタイの4得点で得点王に輝いた。その後も7分に斉藤花菜、18分に高尾真利奈が決め、作陽を突き放した。

 順心・多々良和之監督(56)は「連勝を飾った選手たちをほめてやりたい」とご満悦。作陽の池田浩子監督(33)は「コロナ(新型コロナウイス)でも、今までになく一生懸命にやってくれた。しっかりと評価したい」と語っていた。

 この大会に北海道から、文教大明清高と北海道大谷室蘭高が出場していたが、明清は1回戦で鳥取城北高に1−0で勝ち2回戦は開志学園JSC高等部(新潟)0−6で敗れた。大谷室蘭高は1回戦で、今大会優勝した藤枝順心高に0−5で敗れていた。

 追伸、2004年の大会で本道代表の文教大明清が3位に入賞している。本道勢の奮起に期待したい。
池田 淳