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SSS札幌が、被災した浜厚真野原公園サッカー場へ支援金送る

18・12・02
 上写真/11月26日、YAGENフットボールクラブで大津選手(右)より支援金を受け取り、握手をする石塚代表理事


 いまだ記憶に新しい9月6日未明に起きた北海道胆振東部地震。その前日の台風21号と連続して被災した浜厚真野原公園サッカー場を管理する、特定非営利活動法人YAGENフットボールクラブに、SSS札幌サッカースクールが中心となり、計10万円の支援金を送った。

 11月26日に、YAGENフットボールクラブを訪れたのは、SSS札幌の柴田吉徳氏と、SSS卒業生の大津一貴選手(29歳)。大津選手は、2018シーズンはモンゴルプロリーグで2位となったFCウランバートルで活躍、優秀外国人選手ベスト10にも選出されている。

 大津選手は、地元北海道の地震情報をモンゴルで知り、何か出来ることは無いかと、中学時代まで所属していたSSSに相談。その後SSSとしても寄付活動を計画していたということもあり、一緒に支援を行うこととなった。

 SSSでは、クラブ員を中心に集まった寄付金と、協力企業のスポトレンドも連携。大津選手が所属しているアジアチームでプレーする日本人選手団体のGFA(グローバル・フットボール・アソシエーション)も賛同、この度の支援活動の実施となった。

 支援金を受けたYAGENフットボールクラブの石塚東洋雄代表理事は、「こちらは幸いにも、人的な被害は無かったのですが、台風と地震が続いて、グラウンド周辺の柵が倒れるなど被害が及びました。地震後はグラウンドのうねりも出てしまい、安全に使用出来ないと判断しました。また時期的な問題もあり、本格的な復旧工事は来春になりそうです。その中、サッカー仲間を中心に色々な形でご支援をいただき、誠にありがとうございました」と、感謝していた。

 大津選手は「9月6日の地震の時は、モンゴルでシーズン中ということもあり、心配が募るばかりでした。帰国後には、SSSの行う地域社会貢献活動と連携する形で今回の支援活動を行う機会を作っていただき、感謝しております。また、北海道サッカーの歴史を始め、色々なお話を伺うことも出来て、本当に勉強させていただきました。今後のサッカー人生に生かしたいです」とコメント。自身も22歳の時に患った癌と言う大病を乗り越えての選手生活も振り返り、固い握手で互いに明るい未来を信じて前を向いていた。

 上写真/台風と地震の連続した被害で防球ネットの支柱が倒れてしまったグラウンドの様子

 上写真/コンクリート基礎に埋められた鉄柱が根元から折れ、現在は支柱ごと撤収されている


編集部