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SSS札幌がレジェンドたちを迎え交流イベントを開催

18・10・11
 上写真/SSS札幌が主催した多世代スポーツ交流イベントの様子。男の子も女の子も一緒になってボールを追いかける。写真はいずれも9月15日、SSSホームグラウンド(石狩市花畔)、撮影・石井一弘


 NPO法人SSSスポーツクラブ(SSS札幌サッカースクール)は、9月15日(土)、石狩市にあるホームグラウンドで、地域の小学生とその保護者を対象に、「多世代スポーツ交流イベント2018」を開催した(関連記事:バックナンバー2018年9月号「名蹴会会長金田氏 森保・日本代表の初勝利を語る」)。

 この催しは、地域の子どもたちのスポーツ環境向上のためにと、スポーツくじ(toto・BIG)の助成金を活用。参加費無料で行われ、札幌近郊を中心に遠くは釧路から、約300人が集まった。

 当日は、「北海道の子どもたちを元気付けたい」と、元フットサル日本代表監督アデマール・ペレイラ・マリーニョ氏(64歳)、元日本代表10番の木村和司氏(60歳、現NPO法人スポーツコミュニティ・シュート理事長)、元日本代表で現一般社団法人日本サッカー名蹴会会長の金田喜稔氏(60歳)の3人が駆け付けた。

 開催に際し、SSSの岩越代表理事は「先日の地震で大変な思いをした方がたくさんいます。普段サッカーが出来ることは当たり前ではないこと、恵まれているということを再確認し、本日ご来場いただいている伝説の選手たちと交流出来る喜びを感じながら今日一日楽しんでください」とあいさつ。

 開会式後には、陽気に包まれた人工芝グラウンドで、年代ごとのサッカー交流試合を中心にキックターゲットやバドミントン、グランドゴルフ、その他豪華景品が当たる大抽選会など、子どもたちが喜ぶイベントを盛り沢山に行った。

 交流試合の特別チームには、マリーニョ氏と金田氏に加え、現役時代横浜F・マリノスで活躍したSSSの山瀬幸宏コーチも参戦。果敢に挑んでくる子どもたち相手に、華麗なテクニックと、パスワーク、さらに巧みな話術で会場を盛り上げた。

 閉会式では、木村氏から「今日はみんな元気な姿で楽しそうにプレーしていましたが、一番楽しそうにしていたのは、(金田氏とマリーニョ氏を指し)あのおじさん2人だったね。そしてサッカーを楽しめるというのは、うまいからとも言えます。皆さんも、とにかくサッカーを楽しんでどんどん上手になってくださいね」と子どもたちへやさしい笑顔でコメント。

 日本サッカー界のレジェンドとの身近な交流から、集まった子どもたちが今日の出来事を嬉しそうに話しながら会場を後にするなど、思い出深いイベントとなったようだ。

 今年度、スポーツくじ(toto・BIG)を活用して行われる多世代スポーツ交流イベントは、11月18日(日)、12月24日(月・休)、2月17日(日)、東区つどーむ会場で開催予定(必ず事前申込必要)。参加希望者は、SSSスポーツクラブ担当者へご連絡を(電話011−747−1155、平日13時から16時まで)。


 上:上段写真/金田氏のドリブルに混合チームで応戦するも突破を許す。伝説のドリブラーの技術はいまだ健在だった
 上:下段写真/青ユニホーム右からマリーニョ氏、山瀬SSSコーチ(中央奥)、金田氏(左)。3人を相手にも「負けるものか」とボールに食らい付く子どもたち。いきいきとした表情がこの日を物語っている


 上:上段写真/「次は僕らの番だ!」特別チームとの対戦を楽しみに元気に手を上げる子どもたち。女の子もやる気十分
 上:下段写真/閉会式では元日本代表10番、木村氏から子どもたちにあたたかい激励のコメントが贈られた

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影