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総理大臣杯 札幌大が2年ぶりの優勝

16・06・11
 上写真/前半4分、札大MF新田(13番)が先制ゴールを決め、アシストしたDF岡部(11番)と走りながらハイタッチして喜ぶ。新田の左がキャプテンMF池田


総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント・北海道大会

 2016年5月14日から札幌などで開かれていた第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント北海道大会は28校が参加して熱戦を繰り広げた。

 決勝は29日、札幌市の厚別運動公園で、道教育大岩見沢校と札幌大学の対戦で行われ、札大が3−1で2年ぶり25回目の優勝を飾った。全日本大会は8月6日から大阪を中心に行われるが、今年は札大と岩教大の2校に出場枠が与えられた。

 なんといっても今年の道内大学の話題は、北海道コンサドーレ札幌元選手の砂川誠氏(38歳)が道内に留まって、サッカー人生を彷彿させるという取り組み。その一端が、札大のコーチ就任。決勝戦では、立ち上がり4分に得点、1−1で前半を終わったが、後半は徐々に岩教大の中盤のビルドアップを崩して、一気に相手守備陣の裏を攻める速攻で2点を加点した。

 4年間続いた宿敵決戦は、札大1−0、札大2−1、岩教大4−0となっており、札大・橋本茂之監督の思い切った采配(砂川コーチの就任、札大GPとの選手交流)が実を結んだ形。一方の岩教大・越山賢一監督は「全国を目指す大会はまだまだある」と、パスサッカーを貫く。

 振り返ると本道の大学サッカーは、この大会は、昭和52年の第1回大会から参加しているが、1回の室工大、2回函教大、3回札大が1回戦敗退。4回目(55年)に札大が4位、国士館大、金沢大を破りベスト4、準決で法大に敗れ、3位決定戦でも大阪商大に敗れた。その後は札大がベスト8を3回、道都大2回、岩教大1回で、他は「出ると負け」。道協会、道学生連盟の奮起を期待したい。

 (写真はいずれも5月29日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


札幌大 3−1 岩教大
前04分札 新田 裕平(4得点)
前22分岩 井端純之輔  
後42分札 稲田 浩平(4得点)
後+4分札 新堀幸一郎(2得点)
(注)得点者の後の得点数は今大会の総得点
▽警告 (岩)奈良、井端
▽シュート数 (札)13、(岩)8

 札大スタメン        岩教大スタメン
GK河原健太       GK福永浩哉
DF寺林研人       DF井端純之輔
  石井 源          忠政慶之↓
               ↑後24重森剛司  
  按田 頼          深井祐希
  岡部航大         見原一歩
MF竹内恭平↓      MF小川達也↓
↑後34新堀幸一郎    ↑後29小笠原光研
  池田一起         奈良創平
  平塚悠知         小泉洋生
  新田裕平         加藤大登
  藤井湧揮↓        
↑後22海藤健二   
FW稲田浩平↓      FW佐賀俊之輔  
↑後+4羽二生健汰     志田尚弘

 上:上段写真/前半4分、札大MF新田(中央)が先制ゴールを決める。左、道教大岩見沢のGK福永、右はDF石井
 上:下段左側写真/前半22分、道教大岩見沢の右CKをDF井端が直接ゴールを決め同点とする。札大GK河原がジャンプして手を伸ばすが届かず
 上:下段右側写真/後半42分、札大FW稲田(9番)が勝ち越しゴールを決めて吠える。左は途中出場したFW新堀


 上:上段写真/後半追加タイム1分、札大MF新田(13番)がゴール前に攻め上がるが、道教大岩見沢のGK福永に阻まれる。新田はこの試合で先制点を決めるなど、優勝に貢献した
 上:下段左側写真/後半追加タイム4分、途中出場した札大FW新堀(19番)がダメ押しのゴールを決め、両手を広げてベンチ方向へ走り出す。左は道教大岩見沢DF深井(3番)
 上:下段右側写真/元コンサドーレ札幌の選手で、この4月から札大のコーチに就任した砂川誠(左)が、後半37分苦笑いをしながら主審の判定に異議を唱えた。右は道教大岩見沢の越山健一監督


■朗報!札幌国際大がコンサドと提携

 コンサドーレ北海道スポーツクラブ(一般社団法人=三上大勝理事長)は、札幌国際大学と同短期大学と産学連携協定を28日に札幌ドームで調印した。同大にはスポーツ学科とスポーツ健康学科があり、教科を充実するため、人材育成の指導を同クラブに要請する。さらにサッカー部の充実も念頭に指導者の派遣も要請している。

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影