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高校サッカー選手権、大谷室蘭はPK戦の末に敗れる・・・

15・01・11
 冬の風物詩でもある高校サッカーの日本一を決める「第93回全国高等学校サッカー選手権大会」。昨年12月30日の開会式と開幕戦を皮切りに、東京都駒沢陸上競技場他で行われ、北海道からは4年ぶり30回目の出場となる北海道大谷室蘭高校が出場した。残すは1月12日に埼玉スタジアム2002で行われる決勝戦。石川県代表の星稜高校対群馬県代表の前橋育英高校との一戦で、高校サッカーの頂点が決まる。

 1月2日の2回戦から登場した大谷室蘭はNACK5スタジアム大宮で大阪府代表の履正社高等学校と対戦。立ち上がりから自慢のハイプレスで強豪履正社相手に襲い掛かり、大谷室蘭が試合のリズムをつかむ。

 大谷室蘭は、鋭いカウンターから何度か惜しい場面をつくるものの、あと一歩でゴールならず。対する履正社はプレスをかいくぐり徐々に攻勢を強め、ゴール前に迫る。しかし、伝統の堅い守りを見せる大谷室蘭が高い集中力で対抗し、最後まで得点を与えない。

 結局、スコアレスのまま80分では決着がつかず勝負はPK戦へ。先行の履正社が全員決めたのに対し、後攻の大谷室蘭は1本外し勝負あり。善戦した大谷室蘭だったが、最後は運を味方にできず、全国の挑戦は終わった。

 チーム一丸でハードワークすることで全国の強豪と渡り合えることは今回の大谷室蘭の試合でもはっきりした。次はそれを土台に、相手を上回る技術と攻撃を上乗せできるかが大きなポイントとなる。これは北海道全体で育成年代の課題として取り組まなければならないだろう。

 (写真はいずれも1月2日、NACK5スタジアム大宮、写真提供:北海道大谷室蘭高校サッカー部)


 上写真/チーム最多3本のシュートを放った道大谷室蘭FW新田(7番)と松井(9番)の2トップ。何度か相手ゴールを脅かすものの最後まで得点には至らなかった


 上写真/応援する部員たちの期待を背負いピッチサイドを駆け上がる道大谷室蘭MF平塚(10番)。

編集部