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弊紙発刊の書籍が好評につき特装版も発売中!【書籍より一部抜粋】

22・03・11
 2017年、Amazon初登場でカテゴリー別4位となった「100万円も借りられなかったNPOが、街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」(出版元:北のサッカーアンビシャス)が、全国のサッカー関係者から注目を集め、この度「クラブ40周年記念誌同梱版」としてリニューアル発売となった。

 こちらの特装版は、数量限定で現在Amazonでのみ取り扱い中。地域スポーツ関係者には関心の高いクラブ運営や、あっと驚く施設の作り方も実例を基に紹介。ご興味のある方は是非どうぞ。

 本紙では、本の中身を少しずつではあるが紹介している。今回は第一の巻「私、toto当たりました」の章を抜粋し、紹介したい。(登場人物の年齢、所属、役職などは2017年通常版出版時のものとなります)。


【以下書籍より一部抜粋】

第一の巻「私、toto当たりました」

 SSSドリームプロジェクトだけではなく、どんな事業においても真っ先に気になるのは正直“お金“の話だろう。最初の質問も「ここまでの施設を造るにあたり肝心の資金の調達方法は?」。単刀直入にそこから入った。

 答えたのはSSSドリームプロジェクトの企画立案から全事業の実行責任者である柴田吉徳氏(44歳。以下敬称略)。にこやかな様子ではあったが、眼光鋭い柴田がこちらをしっかりと見据えた後、出てきた第一声が「私、toto 当たりました(ニヤリ)」である。

 ちなみにスポーツくじ(toto・BIG)の1等当選金は、キャリーオーバーなしで3億円、キャリーオーバーありなら6億円となっている。確かに6億円があれば、土地の購入、人工芝グラウンド、LEDナイター照明、クラブハウス、フットサルコート、屋内施設・・・単純な計算では何とか成りそうな気もする。

 しかし、柴田が笑顔で話してくれた答えは、個人的には興味のある(お金の)話だったが、正直うさん臭い―。その疑った雰囲気を見てとられたか、「もちろん、裏話はありますよ」と、身を乗り出しひそひそ声で柴田は続ける。さらにあやしい・・・。

 ここで、読者を惑わせないためにも柴田の紹介が必要だろう。柴田は1979年に設立されたSSS草創期の卒業生で、大学在籍中からボランティアでSSSの運営にかかわり、その後、事務局長(12年)、特別顧問(3年)を経て、現在は名誉会長を務める(現場ではスポーツディレクターを担う)。経歴や人物像などは後に紹介とするが、SSSの他に株式会社スポトレンドの代表取締役も務め、スポーツにかかわる発明などで国内・国際特許の取得もしている北海道サッカー界でも異色の存在だ。

 さて話を戻そう。

「それで、本当にtoto は当たったんですか?」
問いただすように聞くと、柴田は

「ええ、当たりましたよ」

 と、余裕の笑み。ここまでくると、少し信用してしまうオーラがある。なにせ、NPO法人の運営規模から見てもこの施設の充実ぶりは、やはり信じがたいものがあり、それを目の当たりにすると何か秘密があるような気がしてならない。それがtoto・BIGの6億円なら合点がいく。ただし、このプロジェクトが“BIG“な運頼みだったら、これ以上掘り下げる気は毛頭ないが・・・。

 いきなりの企画倒れなのか―と数秒間思案していると、こちらの様子を見ていた柴田が不意に・・・「〜〜〜」。

 
―この続きにご興味のある方は、ぜひ本書でお楽しみください。通常版はAmazonかコーチャンフォー(新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店)で、特装版はAmazonでのみ販売しております(Amazonサイト内で、「SSS札幌」、もしくは「SSSサッカー」で検索するとトップページに表示されます)。

 「あなたも奇跡と呼ばれたプロジェクトの証人となる!?」

 上写真/書籍の巻頭カラーページで紹介されているクラブハウス2階観覧室の雰囲気とSSSの軌跡。

【書籍情報】
題 名:「100万円も借りられなかったNPOが、
     街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」

著 者:北のサッカーアンビシャス編集部
    協力SSSドリームプロジェクト特命チーム
    イラスト担当スエリス

発行所:北のサッカーアンビシャス

形 式:A5版300ページ
   (カラー8P、モノクロ292P内イラスト20P)

価 格:クラブ40周年記念誌(カラー20P)付きの特装版は1,210円
    通常版は1,100円(ヤマトDM便での発送)

販売先:特装版はインターネットモールAmazonでのみ取り扱い中
    通常版はAmazonとコーチャンフォーで取り扱い中
(新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店。他店舗はお問い合わせ)

編集部