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弊紙発刊の書籍がAmazonとコーチャンフォーで!【一部抜粋して紹介】

20・06・11
 上写真/想定以上の反響でリニューアル追加販売中の「100万円も借りられなかったNPOが、街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語 クラブ創立40周年記念バージョン」の表紙


 2017年、Amazon初登場でカテゴリー別4位となった「100万円も借りられなかったNPOが、街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」(出版元:北のサッカーアンビシャス)が、全国のサッカー関係者から注目を集め、この度「クラブ40周年記念誌同梱版」としてリニューアル発売となった。

 こちらの特装版は、数量限定で現在Amazonでのみ取り扱い中。地域スポーツ関係者には関心の高い、クラブ運営やあっと驚く施設の作り方も実例を基に紹介。ご興味のある方は是非どうぞ。

 本紙では、4月号から本の中身を少しずつではあるが紹介している。3回目は第三の巻「100万円も借りられない・・・」から一部を抜粋したい(登場人物の年齢、所属、役職などは2017年通常版出版時のものとなります)。


【以下書籍より一部抜粋】

第三の巻「100万円も借りられない・・・」

 「2002年のNPO設立時には、100万円も借りられませんでした。このような苦労話は、NPO草創期の市民活動の旗振り役でもあった上田文雄前札幌市長とも当時のあるある話として盛り上がりました」。

 さらりと前札幌市長の話が出てきたが、昨今の経歴詐称やら何やらのニュースで、疑い深くならざるを得ず、その話の真偽を確かめると、平成26年8月29日に、当時の札幌市長であった上田文雄氏に招待される形で、柴田が直々に表彰を受けているのは公式に確認が取れたので間違いないようだ(念のため入手した写真、表彰状のデータを載せよう)。

 上写真/感謝状を受け取り当時の札幌市長上田文雄氏(左側)と握手をする柴田(右側)。写真は2014年8月29日、札幌市役所市長応接室


 曰く、「その状態から、事業と信頼を積み上げ、銀行の方からも融資に値すると判断されるプロジェクトを練りました」。それが、2009年に迎えたSSSの30周年で発表されることとなるSSSドリームプロジェクトであり、

「自クラブで土地を買ってホームグラウンドを持つ!」の第一歩となるのである。

 初期の計画では、ホームグラウンドを第一目標としていたが、正確には土地の購入のみを前提で進めていたのではなく、既存施設の買収も視野に入れていた。しかし、ここで問題なのはとにもかくにも資金の問題と、ホームとなる土地や、買収物件の選定だった。

 まず、資金については、メインバンクの銀行担当者との折衝が始まり、同時に土地や買収物件の選定も進めていた。希望に合う土地の購入や施設の買収に至らなければ、土地の借用や、さらには指定管理者制度で既存施設を管理し、ホーム施設とすることも視野に入れていたという。

 実際の交渉事例を追っていくと、グラウンド用地の購入と既存施設の買収には、まとまった資金が必要であった。土地の借用となると、購入時と同じ問題でグラウンドサイズ(大人用の公式フルピッチなら105メートル×68メートル+駐車場など付帯設備用の土地も必要)の未利用地は少なく、選定場所の選択肢も少ない。また、指定管理者制度では制約が多く、自由度は低い。

 つまり、簡単に説明すると次のような構図となる【資金リスク、メリット、デメリットを大・中・小で表記】

パターン1
⇒土地や既存の施設を購入する場合
【資金リスク大→しかし→将来性、拡張性も大】
・多額の自己資金が必要となり、借入金で購入する場合には返済の負担も大きい。しかし、その後の施設整備や運用などの自由度は高い。

パターン2 
⇒土地や既存施設を定期借用する場合
【資金リスク中→しかし→将来にわたりホーム施設として活動出来る可能性、安心感は小】
・初期投資は少なく済むが、契約内容によっては人工芝生化などの周辺整備を進めるにあたり土地所有者の承認がその都度必要となる場合もある。さらに、借用年数の制限も当然にあり、借用期間終了後には原状回復義務も出てくる。

パターン3 
⇒指定管理者制度
【資金リスク小→しかし→クラブのホーム的使用価値、自由度も小】
・管理する施設の希望物件(クラブの活動に見合う施設)があるのか。また、あったとしても自クラブが自由に使用出来るわけではなく、地域住民の活用を重視するため、様々な制約が課せられる。さらに、定められた管理期間終了後、改めて管理団体の選定があり、継続出来るかはその都度判断される(例として4年ごとに管理団体変更の可能性もあり)。

 そこで、柴田が講じた策は、「全ての可能性を探りながら、何かを確定出来るまで三つ同時に進める」というものだった―。

 こう書くと単純だが、実際に進めるとなると、周りのスタッフはたまったものではない。なぜなら、SSSが行う通常のスポーツ活動(直接活動に参加をする会員だけで600人)に加え、スポーツ振興くじの助成事業、その他、これも後に説明をするが、文部科学省の委託事業もこなしながら同時に実行するのだ。


 ―この続きにご興味のある方は、ぜひ本書でお楽しみください。通常版はAmazonかコーチャンフォー(新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店)で、特装版はAmazonでのみ販売しております(Amazonサイト内で、「SSS札幌」、もしくは「SSSサッカー」で検索するとトップページに表示されます)。

 あなたも奇跡と呼ばれたプロジェクトの証人となる!?

  上写真/書籍の巻頭カラーページで紹介されている(P4、P5)人工芝ホームグラウンドの写真。

【書籍情報】
題  名:「100万円も借りられなかったNPOが、
      街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」

著  者:北のサッカーアンビシャス編集部
     協力SSSドリームプロジェクト特命チーム
     イラスト担当スエリス

発行所:北のサッカーアンビシャス

形  式:A5版300ページ(カラー8P、モノクロ292P内イラスト20P)

価  格:クラブ40周年記念誌(カラー20P)付きの特装版は1,100円+税
     通常版は1,000円+税
     (どちらも送料無料、ヤマトDM便での発送)

販売先:特装版はインターネットモールAmazonでのみ取り扱い中
     通常版はAmazonとコーチャンフォーで取り扱い中
     (新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店。他店舗はお問い合わせ)
編集部