サッカーアラカルチョ
一覧に戻る大津一貴のエンジョイフットボールライフ『オンライン化と大切なこと』
20・02・11
上写真/FCウランバートルのオフィシャルFacebookページでアナウンスされた様子。右上写真が大津選手
北のサッカーアンビシャスをご覧の皆さま、こんにちは。昨年末、トレーニング中に肋骨を骨折してしまい、治療のために地元の札幌へ戻ってきたことは、先月のコラム『2020年は失敗を過程に!』でお伝えした通りです(最近はけがの調子が良くなってきたので、小学生相手に手加減なしで大人気ないプレーを連発しています)。その中、今月のコラムでは良いご報告をさせて頂きます。
それは、新たな国でのチャレンジも模索していましたが、最終的には昨年も所属していたモンゴルリーグ一部の「FCウランバートル」と契約を更新することが出来ました。まずは、読者の皆さま、改めて今シーズンもよろしくお願いします。
今回の契約書は“オンライン上”で書類にサインを交わしました。時代の最先端を行く感じがしますね。そこで今回のコラムは、オンライン上での契約をどのように行ったのか、詳しくご紹介します。
まず前述した通り、私は年末に骨折をしたのでトレーニング地のタイから地元の札幌に戻ってきました。ちょうどそのタイミングで、FCウランバートルのマネージャーから「お前は今どこで何をしているんだ? また今年も一緒にプレーするぞ!」と連絡を受けました。けがで他国にトライアルへ行けないこと、モンゴルリーグは4月開幕予定なのでけがを治す時間が十分にあること、大津一貴という選手を必要としてくれたこと、これらを理由に契約を更新する意志を固めました。
2020年シーズンのモンゴルリーグは、移籍期間(選手登録期間)が外国人選手のみ1月15日までとなっていました。しかし、私自身は札幌に滞在していたのでモンゴル現地に居ません。それでも、1月15日までに契約書を交わして選手登録を行わなければならない状況。そこでチームが取った作戦が「オンライン契約」でした。
まずは、フェイスブックのメッセンジャー機能を利用してテレビ電話。私が希望する待遇を先にチーム側へ伝えました。その後、チーム側で討議された条件を電話越しに確認。口頭だけでは何か後に問題になる可能性も考えられたので、メッセージでも詳細を送ってもらい、提示された条件を再度確認。そのメッセージを確認した後、再度テレビ電話で契約する意志をお互い確認しました。
そこから、チームは正式な契約書を作成。お互いに確認した条件を記載した契約書がメールにて私個人のアドレス宛に送られてきました。まずは、契約書の詳細がテレビ電話で確認した内容と相違が無いかチェック。ちなみに、契約書は全て英語で記載されています。日常会話とは違い、普段使わない単語も出てくるので読むのに苦労するのですが、ここでもインターネットの力を借ります。グーグルの翻訳機能は、直接文字を打ち込まなくても、カメラ写真を通じて翻訳してくれる機能があります。この機能を利用したので、書類に記載されている難しい意味の単語もすぐに分かりました。
契約書をひと通りチェックした後、まずは契約書をプリンターで印刷。そして、印刷した契約書の署名欄に自分のサインを記入。このサインを入れた契約書を再度スキャンして、メールにPDFデータをとして添付し、チームのメールアドレス宛に返送しました。
チームは、私のサインが記入された契約書にチームのスタンプとサインを記入。その契約書と他の必要書類を添えてモンゴルサッカー協会に提出。この流れで、今回無事に契約を更新することが出来ました。
ちなみに、今シーズンのFCウランバートルの外国人選手の構成は、私を含めた日本人選手が4人。2020年シーズンのモンゴルリーグ外国人登録枠は「3人+アジア1人」のため、最大4人の外国人選手登録が可能です。このやり取りを1月15日までに4人全員分を行わなければならなかったチームのスタッフはとても大変だったことでしょう(途中何度も音信不通になりました…笑)。
現地に着いたら、まずはチームスタッフ陣に直接「ありがとう」を伝えたいです。オンラインで全てが完結するのはとても便利ですし、私自身も様々なことがオンライン化して便利な世の中になることは肯定的に考えています。しかし、本当の気持ちは直接会って顔を合わせて、自分の言葉で伝えるのが一番だと思っています。おそらく、これから更に様々なことがオンライン化されて便利になる世の中ですが、今後もオフラインとフェィストゥフェイス(直接顔を合わすこと)の大切さをしっかり理解して過ごしていきたいと思う次第です。
◆大津一貴プロフィル◆
少年時代は、札幌山の手サッカー少年団とSSSサクセスコースに所属。中学校時代はSSS札幌ジュニアユース。青森山田高校から関東学院大学へ。卒業後は一般企業へ就職。2013−2014年は、T.F.S.C(東京都リーグ)。2015年FCウランバートル(モンゴル)。2016年スリーキングスユナイテッド(ニュージーランド)。2017年カンペーンペットFC(タイ)、2018年からは再度FCウランバートル(モンゴル)でプレーし、優秀外国人選手ベスト10に選出された。
北のサッカーアンビシャスをご覧の皆さま、こんにちは。昨年末、トレーニング中に肋骨を骨折してしまい、治療のために地元の札幌へ戻ってきたことは、先月のコラム『2020年は失敗を過程に!』でお伝えした通りです(最近はけがの調子が良くなってきたので、小学生相手に手加減なしで大人気ないプレーを連発しています)。その中、今月のコラムでは良いご報告をさせて頂きます。
それは、新たな国でのチャレンジも模索していましたが、最終的には昨年も所属していたモンゴルリーグ一部の「FCウランバートル」と契約を更新することが出来ました。まずは、読者の皆さま、改めて今シーズンもよろしくお願いします。
今回の契約書は“オンライン上”で書類にサインを交わしました。時代の最先端を行く感じがしますね。そこで今回のコラムは、オンライン上での契約をどのように行ったのか、詳しくご紹介します。
まず前述した通り、私は年末に骨折をしたのでトレーニング地のタイから地元の札幌に戻ってきました。ちょうどそのタイミングで、FCウランバートルのマネージャーから「お前は今どこで何をしているんだ? また今年も一緒にプレーするぞ!」と連絡を受けました。けがで他国にトライアルへ行けないこと、モンゴルリーグは4月開幕予定なのでけがを治す時間が十分にあること、大津一貴という選手を必要としてくれたこと、これらを理由に契約を更新する意志を固めました。
2020年シーズンのモンゴルリーグは、移籍期間(選手登録期間)が外国人選手のみ1月15日までとなっていました。しかし、私自身は札幌に滞在していたのでモンゴル現地に居ません。それでも、1月15日までに契約書を交わして選手登録を行わなければならない状況。そこでチームが取った作戦が「オンライン契約」でした。
まずは、フェイスブックのメッセンジャー機能を利用してテレビ電話。私が希望する待遇を先にチーム側へ伝えました。その後、チーム側で討議された条件を電話越しに確認。口頭だけでは何か後に問題になる可能性も考えられたので、メッセージでも詳細を送ってもらい、提示された条件を再度確認。そのメッセージを確認した後、再度テレビ電話で契約する意志をお互い確認しました。
そこから、チームは正式な契約書を作成。お互いに確認した条件を記載した契約書がメールにて私個人のアドレス宛に送られてきました。まずは、契約書の詳細がテレビ電話で確認した内容と相違が無いかチェック。ちなみに、契約書は全て英語で記載されています。日常会話とは違い、普段使わない単語も出てくるので読むのに苦労するのですが、ここでもインターネットの力を借ります。グーグルの翻訳機能は、直接文字を打ち込まなくても、カメラ写真を通じて翻訳してくれる機能があります。この機能を利用したので、書類に記載されている難しい意味の単語もすぐに分かりました。
契約書をひと通りチェックした後、まずは契約書をプリンターで印刷。そして、印刷した契約書の署名欄に自分のサインを記入。このサインを入れた契約書を再度スキャンして、メールにPDFデータをとして添付し、チームのメールアドレス宛に返送しました。
チームは、私のサインが記入された契約書にチームのスタンプとサインを記入。その契約書と他の必要書類を添えてモンゴルサッカー協会に提出。この流れで、今回無事に契約を更新することが出来ました。
ちなみに、今シーズンのFCウランバートルの外国人選手の構成は、私を含めた日本人選手が4人。2020年シーズンのモンゴルリーグ外国人登録枠は「3人+アジア1人」のため、最大4人の外国人選手登録が可能です。このやり取りを1月15日までに4人全員分を行わなければならなかったチームのスタッフはとても大変だったことでしょう(途中何度も音信不通になりました…笑)。
現地に着いたら、まずはチームスタッフ陣に直接「ありがとう」を伝えたいです。オンラインで全てが完結するのはとても便利ですし、私自身も様々なことがオンライン化して便利な世の中になることは肯定的に考えています。しかし、本当の気持ちは直接会って顔を合わせて、自分の言葉で伝えるのが一番だと思っています。おそらく、これから更に様々なことがオンライン化されて便利になる世の中ですが、今後もオフラインとフェィストゥフェイス(直接顔を合わすこと)の大切さをしっかり理解して過ごしていきたいと思う次第です。
◆大津一貴プロフィル◆
少年時代は、札幌山の手サッカー少年団とSSSサクセスコースに所属。中学校時代はSSS札幌ジュニアユース。青森山田高校から関東学院大学へ。卒業後は一般企業へ就職。2013−2014年は、T.F.S.C(東京都リーグ)。2015年FCウランバートル(モンゴル)。2016年スリーキングスユナイテッド(ニュージーランド)。2017年カンペーンペットFC(タイ)、2018年からは再度FCウランバートル(モンゴル)でプレーし、優秀外国人選手ベスト10に選出された。
大津 一貴