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屋良っティーニの教えある記『環境が変える』

12・07・11
 スペインすごいね〜。

 昔から、無敵艦隊なんて言われてたけど、どこが〜?!ってなってたけど、今ホンマモンの、無敵艦隊だもんね。

 個人的にはやっぱりシャヴィかな〜、プレーがいちいち渋いね。もちろん、イニエスタのテクニックもすごいね〜、髪型は地味だけどプレーは華やか。そのギャップも素敵!

 育成年代指導目線で見ると、ピケかな〜。

 あのサイズ(190センチ越え)で、センターバックだけじゃなくどこでも出来るテクニックを兼ね備えてるんだからね。でも、ユース時代は意外と不器用だったらしくて、育成年代を通じてガマンしながら使ってたとか!?

 日本は残念ながら、基本6(小学)、3(中学)、3(高校)でチームが変わるから一貫して指導するのがなかなか難しい。

 まぁ、小学校の6年間は遊ばせといてもいいけど、中学、高校からは育成していきたい!

 せっかく前に所属してたチームで理想の成長像を描いても、次のカテゴリーで使えないと判断され、うまく使ってもらえなかったらそこで途切れちゃう。いくらトレセンで補っても、やっぱり普段のチーム活動がメインだからなかなか難しいと思う。

 やっぱり、そうなると中・高は一貫指導がほんとに肝になってくるんだと思う。

 今だと、Jリーグ下部とジュニアユース、ユースがあるチーム、私立中高でないと受け継ぎにくいもんね。でも、そこに当てはまる子なんてそんなにたくさんいるわけでもないしね。

 ここを、何らかの方法でつないでいければ、また良い選手が育つ環境ができてくると思うんだよなぁ〜。

 いつも課題があるのが育成年代の指導ですから、良いとこみつけて、良い環境を造っていかないとね!


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』に力を注いでいる。
ロベルト・屋良っティーニ