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全国高校サッカー選手権大会 岡山学芸館高校が初優勝

23・01・11
 「第101回全国高校サッカー選手権大会」は2022年12月28日の開幕戦から、年をまたいで1月9日に国立競技場で決勝戦を行い、岡山学芸館高校が東山高校(京都)を3−1で下し、岡山県勢として初の優勝で幕を閉じた。

 北海道代表の北海高校は、12月29日の1回戦、長崎県代表の古豪国見高校と神奈川県のニッパツ三ツ沢球技場で対戦した。

 「国見」と言えば、名将・故小嶺忠敏監督(享年76)が率いて6度の優勝を誇っていた時代を思い出すが、今回は教え子の木藤健太監督(41歳)の下、12年ぶりの選手権出場となる。

 故小嶺監督は、国見高校の後、長崎総合科学大学附属高校の監督を務め昨年の第100回大会の選手権で、島谷制勝監督(53歳)率いる北海高校と対戦しており、縁を感じる一戦となった(この時、故小嶺監督は体調を崩しており、ベンチ入りは出来なかった)

 試合は前半、北海の動きの硬さもありシュート0本と思い通りの展開とはならない。国見もサイドから展開するが決定機は多くはない。スコアレスのまま試合は進み、折り返しも視野に入った前半37分、国見FW9番の利根悠理が先制弾。北海は痛い時間帯の1点ビハインドで後半へ。

 後半は、北海の硬さが取れたか、やっと攻撃にもエンジンがかかり国見ゴールに向かっていく。すると後半27分、北海のキャプテン、MF10番の桜庭平良のドリブルシュートで同点に追いつく。この後、勝ち越し点は生まれず1−1のまま40分ハーフの前後半が終わり、PK戦に突入。PK最終スコアは6−5で国見が勝利し、北海は涙をのんだ。

 冬期に北海道代表で外サッカーの全国大会に挑む場合、初戦のコンディションと特に試合の入り方、前半の戦い方がどのカテゴリーでも大きな課題となる。これは長年変わっていないことでもあるので、経験を糧にしっかりとした対策を練って全国で躍進してもらいたい。
編集部