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J1第6節(7月22日)、ホーム開幕戦はF東京に追いつかれ1−1で分け

20・07・24
 上写真/北海道コンサドーレ札幌は228日ぶりとなる本拠地での試合を迎え、コロナ感染予防のため入場制限で座席の間隔をとったスタンドのサポーターに温かい拍手で迎えられた。左からキャプテンMF宮澤(10番)、菅、FWジェイ、DF福森、大学卒新人の田中、MF深井(8番)、DF進藤、MFルーカス・フェルナンデス、駒井、チャナティップ、GK菅野

 (写真はいずれも7月22日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


札幌ドーム228日ぶりホーム
F東京と1−1に3千151人

 ペトロビッチ監督は「今日のゲームは札幌らしい素晴らしいゲームだった」。2020年の明治安田生命J1リーグ第6節は7月22日、昨年12月7日の札幌ドームの最終戦(川崎フロンターレ)以来228日ぶりのホーム開幕戦になった。

 北海道コンサドーレ札幌は、午後7時から2位のFC東京と対戦1−1の引き分けに終わった。愛称ミシャ監督は「この結果には満足していない」とオンラインの記者会見で語った。「久しぶりに心中穏やかでない」監督の談話だった。

 試合は、屋内、気温23度、湿度66パーセントの絶好のコンディション。国際審判の木村博之主審(38=札幌市出身)の笛で午後7時8分、札幌のキックオフで始まった。

 コンサドーレは、GK菅野孝憲、3DFの中央に田中駿汰を起用、右・進藤亮佑、左・福森晃斗。中央に、久しぶりの宮澤裕樹−深井一希のボランチ。両ワイドWBは左に菅大輝、右はルーカス・フェルナンデス。トップ下はチャナティップと背番号14の駒井善成。トップは元イングランド代表の190センチ、ジェイ(38)。

 一方の長谷川健太監督率いるFC東京は、4−3−3で、DFの中央に初登場のジョアン・オマリ(レバノン=1年目)。MFアルトゥール・シルバ(ブラジル=2年目)。FW3人でディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル=3年目)とレアンドロ(ブラジル=1年目)、アダイウトン(ブラジル=1年目)。ズラリ5人の外国籍選手。

 控えメンバーを見るとFW永井謙佑、原太智、紺野和也と5年目のDF室屋成ら。昨年2位とガンバ大阪からJAPANの座もあったという「優勝請負人」の長谷川健太監督の奥深い「采配のワザ」が見えてきた。
 
 ピッチでは、札幌の「ハイプレス」の、集大成のパス回しが目を引く。GKから福森−宮澤−駒井−菅−ジェイ−チャナに落としてルーカスなど。この日は駒井の中間パスや、田中の体を使ったダミーパス。「これはいけそう」だった。(24分に飲水タイム)。その後も背番号14の駒井から「キラーパス」が、F東京の中盤をかき回す。45分が過ぎアディショナルタイムは3分。

 45+2分に右サイドのペナルティーエリア手前から左サイドの菅に駒井からのロングパス。菅の左足が振り抜かれ低い弾道でゴール。1−0とコンサドがリードして前半を終わる。


 【監督のハーフタイムコメント】
■札幌・ペトロビッチ監督のコメント
 「流れはいい」、「プレーの選択肢を広げていこう」、「集中力を切らさずにこのペースで2点目を取りに行こう」

■FC東京・長谷川健太監督のコメント
 「自分たちからスイッチを入れて、プレッシャーをかけていくこと」、「もっと激しく熱いプレーで仕掛け続けること」

 
 後半は、両チームとも一進一退の攻防が続く。前半22分にF東京はキャプテンの東慶悟がけがで阿部柊斗に代わったが、後半は互いに選手交代の動きはない。

 最初に動いたのは、札幌の深井がイエローカードをもらい後半24分に高嶺朋樹に代わった。この時とばかりにF東京は、アルトゥール・シルバが紺野和也に、ディエゴ・オリヴェイラが原に、アダイウトンがエース永井に3枚代えをしてきた。ついに来たかと札幌は後半34分、ジェイを今季入団したFWドゥグラス・オリヴェイラに代え、さらにチャナティップを金子拓郎へ2枚変えした。

 形勢は、強力な展開を見せるF東京に握られ、札幌は受け身の状態。交代枠の残り、札幌はあと2人。東京はあと1人ながら「得点チャンス」が徐々に増える。札幌の反則警告がすでに4人(深井、宮澤、福森、高嶺)あり。

 すると後半43分、相手DF室屋が駆け上がり、防ぎに入った菅を置き去りにしてGK菅野と1対1になりゴール左にゲットした。1−1の同点になったが、アディショナルタイムは5分。

 ペトロビッチ監督とコーチングスタッフの「攻防の結果?」45分+5分、宮澤に代え中野嘉大、菅に代え白井康介を入れたが、相手の勝ち越し機運の方が強かった。菅は試合後のオンライン会見で、「あの(失点の)場面は、ボールウオッチャーになってしまった」と、談話を寄せていた

 次の明治安田生命J1第7節は7月26日午後1時5分から札幌ドームで11位の横浜F・マリノスと8位の北海道コンサドーレ札幌が対戦する。


 上写真/前半8分、右CKからの流れのFC東京DFジョアン・オマリ(32番)らの攻撃を懸命に守る札幌の選手たち、左からDF福森(5番)、MFルーカス・フェルナンデス(7番)、その奥DF田中、FWジェイ(48番)、右端MF深井(8番)


 上写真/前半10分、札幌MFチャナティップ(18番)とFC東京DF中村帆(37番)が激しくマッチアップ


 上:左写真/前半追加タイム2分、札幌MF菅(4番)が、駒井の右サイドからのクロスに左足であわせ今季初ゴールとなる先制点を決める

 上:右写真/前半追加タイム2分、札幌MF菅(4番)が先制ゴールを決めDF田中(左端)、FWジェイ(48番)、DF福森(5番)らに祝福される

■北海道コンサドーレ札幌の菅大輝選手のコメント
 「(得点シーンについて)逆サイドから仕掛けたときに、あの位置にボールが来るとは思っていた。ミートを意識した。決まって良かったと思うし、時間帯も相手にダメージを与えるものだったと思う。最後の失点のところは、申し訳なく思っている。ボールウオッチャーになってしまっていた。

久しぶりのホームゲームは、やはりモチベーションはアウェイゲームとは違うものだった。平日にもかかわらずたくさんのサポーターが来てくれて、拍手という形でしたが、選手を鼓舞してもらった。それがあったからこそ、最後まで戦えたと思う。勝ち切れなかったが、今後続くホームゲームをしっかり勝って良い流れを作りたい」


 上写真/後半22分、FC東京FWディエゴ・オリベイラ(右)、アダイウトン(その左)らの猛攻を、札幌MF深井(8番)が体を入れて守る、左はDF田中(32番)


 上写真/後半41分、札幌MFルーカス・フェルナンデス(7番)がドリブルで持ち込みシュートするがFC東京GK林(中央)に阻まれ、はねたボールがルーカスに当たってゴールラインを割りCKとなる。左はFC東京DF中村帆(37番)


 上:左写真/前半7分、FC東京FWアダイウトン(15番)のシュートを札幌GK菅野がクリア

 上:右写真/後半43分、FC東京DF室屋に同点ゴールを決められ悔しそうな札幌GK菅野、試合はこのまま引き分け、菅野は自分のJリーグ500試合出場を勝利で飾れなかった

■北海道コンサドーレ札幌の菅野孝憲選手のコメント
 「率直に残念な結果。相手のチャンスも数えるほどしかなく、勝利に値する内容だったと思うので、結果が伴わず残念に思っている。

 リーグ戦500試合(出場)については、横断幕を出してもらえたことにはパワーをもらえたが、それ以外はいつもどおりに試合に入った。そして、ホームっていいな、という思いになった。こういう状況でも試合を見に来てくれて、一緒に戦ってもらえたことは幸せだと思った。感謝をしている。ここからコンディションも上がっているし、チームとしても内容が上がっていくと思う。ここからは観てくれている(方々への)恩返しをしていきたいと思っている」


 上写真/後半追加タイム3分、ゴール前に迫るFC東京MF安部(31番)を札幌MF宮澤(10番)がスライディングで防ぐ、DF中村が宮澤の上に尻餅をつく格好になったが、宮澤のファールをとられ際どい位置でのFKとなった


 上写真/FC東京戦を引き分け、ゴール裏サポーターにあいさつする札幌の選手たち、サポーターも拍手で称える


 上:左写真/前半20分、飲水のMFルーカス・フェルナンデス(7番)、宮澤に指示する札幌のペトロビッチ監督

 上:右写真/同じ時刻、FC東京のスタッフ(左)に指示を出す長谷川健太監督、右はジョアン・オマリ(32番)


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「今日のゲームは素晴らしい札幌のサッカーを表現できました。引き分けは残念ですが、今季最も良いゲームだったと思います。前半は相手にカウンターの機会も与えず、我々のサッカーができた。後半も少なくとも3回は得点のチャンスがあった。だが、そこで決められなければ、最後に追いつかれるのはサッカーではよくあること。しかし選手たちは最後まで走ってくれたし、見せてくれたパフォーマンスには満足しています。ただし、結果には満足していません。非常に複雑な気持ちです。

 サポーターが入った最初のホームゲームで、最後は引き分けに終わってしまいましたが、最後まで後押ししてくれたことはとてもうれしく思いますし、サポーターに感謝しています」


■FC東京の長谷川健太監督のコメント
 「難しい展開でしたが、最後追いついて勝点1を持って帰る結果に(なった)。前半はなかなかまったりとした試合になって、東京らしいアグレッシブな試合ができなかったです。終了間際に先制され、後半は粘りながら対応してくれた。それでもなかなかテンポが上がらないので、メンバーを代えて、永井(謙佑)や室屋(成)が入ってだいぶ試合のテンポが上がり、なんとか最後追いついた。終盤チャンスも何回かあって、あわよくば(勝てればというの)はありましたが、この試合展開では勝点1で良しとしないといけないと思います」

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影