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プロカメラマン“石井一弘の目”『天も柏レイソルに味方?』

20・03・11
 2月22日、明治安田生命J1リーグ開幕戦のこの日、我々カメラマンは最初から大変だった。北海道コンサドーレ札幌対柏レイソル戦の会場の三協フロンテア柏スタジアムは「広告板の高さが90センチ」と柏の広報から事前に通告があったので、低めの脚立を用意して取材位置に準備した。

 ところが、トスで勝った柏は風上を選択し、攻撃の方向が通常と逆になったのだ。とりあえず脚立なしで取材位置についたものの、競技場の構造上、取材位置後方のスタンドが低く、我々カメラマンが立ったまま取材するのは無理で、しばらくは中腰で撮っていたが、年寄りのひざにはとても無理と判断。取材を中断して反対側まで脚立を取りに行った。その間、柏に先制されるなど、散々だった。さてさて本題に入ろう。

(写真はいずれも2月22日、三協フロンテア柏スタジアム、写真・文 石井一弘)


 上写真/札幌0−2とリードされた前半34分、DF福森の左CKから進藤がトラップしながらゴール前に迫るが、柏の好守備にシュートまでに至らず。トラップする進藤の額にボールが引っ付いたようで面白い。


 上写真/前半34分、1点を返す絶好のチャンスだったが、「残念!!」と思いながら見上げた空の雲間からバックスタンドまで埋めた柏ファンの頭上に“後光”が差していた。あたかもホームの柏を後押ししているようではないか。手前の柏GKキム・スンギュが手持無沙汰の様子。


 上写真/時間は前半39分、風上を利して柏がFWオルンガのポストプレーからチャンスを作る。柏27番はMF三原。柏のゴール裏熱烈サポーターも追加点を期待して視線が札幌ゴールに集中している。熱い声援のせいか、マスクを外してしまったようだ。

 結果、札幌は2−4のスコアで開幕戦を落としたが、この後、新型コロナウイルスの感染拡大防止策でJリーグも延期になるなど、日本全国にここまでの影響が広まるとは想像していなかった。
石井一弘