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ルヴァンカップ プレーオフ第1戦(6月19日)、磐田に先勝し、一歩前進

19・06・21
 6月19日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのヤマハスタジアムで、ジュビロ磐田と対戦したJリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦。札幌は前半を耐えてスコアレスで折り返すと、後半にPKからFWアンデルソン・ロペスが先制。一時は同点に追いつかれるが、またしてもAロペスがネットを揺らし決勝点を奪取。2−1のスコアでプレーオフ初戦を制した。

 直近のリーグ戦からDF早坂以外の10名を入れ替えるターンオーバーを敷いてこの一戦に挑む札幌。スタメンの平均年齢が23.9歳と若く、フレッシュで積極的なプレーが期待された。

 しかし、それが裏目に出たか、連携不足から札幌の持ち味でもあるパスワークが見られず。磐田のプレスにはまり、自陣に押し込まれる展開が続く。

 それでも粘り強い対応で大崩れはせず、札幌もカウンターやセットプレーから徐々にゴールに迫るシーンを作る。

 一進一退の展開で、両チームともにビッグチャンスを迎えるが、札幌はクロスバーに嫌われたり、磐田GK三浦の好セーブにあったりと得点を奪えない。ホームの磐田もFWロドリゲスが完全なフリーから札幌GK菅野との1対1で枠を外すなど、互いに決定機を生かせないままスコアレスで前半が終了。

 後半に入り先に仕掛けたのは札幌。後半4分、磐田陣内の高い位置でボールを奪ったMF藤村がスルーパス。ペナルティーエリア内に走りこんだAロペスが飛び出してきた磐田GK三浦に倒されPK獲得。これをAロペスが自ら左足で蹴りこみ先制点。

 ホームで負けられない磐田も後半12分、札幌のパスミスをカットし、素早いショートカウンター。一気に札幌ゴール前まで運び、ボールを受けたロドリゲスがドリブルでペナルティーエリアに進入し右足を強振。ボールはニアサイドを抜けて同点に。

 勢いに乗った磐田は、次々と札幌ゴールに襲い掛かるが、GK菅野を中心に体を張った守備で追加点は許さない。すると、耐えていた後半40分に札幌が磐田の一瞬の隙を突き、決勝点を奪う。

 自陣からロングボールを送ると、右サイドのMFルーカス・フェルナンデスが磐田DFラインの裏を取る。フリーランで駆け上がり深い位置から、GKとDFの間を通す、絶妙なグラウンダーのクロスを供給。これにタイミングよく走りこんできたAロペスが左足を伸ばしてゴールに流し込んだ。

 札幌は終盤に得た貴重なリードを守り切り、そのまま2−1で勝利。ホームで行われる第2戦(6月26日)に向けてアドバンテージを得る結果となった。

 札幌の次の試合は6月22日、札幌厚別公園競技場で最下位に沈むサガン鳥栖(勝ち点13)とJ1第16節を戦う。
編集部