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J1第9節(4月28日)、平成最後の試合は磐田を下し3連勝締め

19・05・01
 4月28日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのヤマハスタジアムで16位のジュビロ磐田と対戦。前半にFWアンデルソン・ロペスのゴールで先制した札幌は、アディショナルタイムにもDF進藤がコーナーキックからヘディングを決め、2点リード。後半、ホームの磐田に攻め込まれ1点を返されるも、2−1で辛勝。これで札幌は5勝4敗、勝ち点15に伸ばし、順位を7位に浮上させた。

 札幌はリーグ戦2連勝中の勢いを維持すべく、3試合連続の同じ先発メンバー。GKク・ソンユン、DFは右から進藤、キム・ミンテ、福森の3枚。ダブルボランチにキャプテン宮澤と深井、右MFがルーカス・フェルナンデス、左MFに菅。2シャドーにはチャナティップとAロペスを置き、ワントップにエース鈴木で臨む。

 試合は、立ち上がりから札幌が攻勢をかけ主導権をつかむ。前半6分には、前線からの厳しいプレッシャーで磐田に圧力をかけ、狙い通りの形で先制点を奪う。

 磐田が自陣からつなげようとしたところをFW鈴木が前線からの守備でボールを引っ掛け、MF宮澤へ。ここからチャナティップを経由し、右の進藤へ大きく展開。フリーでボールを受けた進藤は、ペナルティーエリア内に走りこむAロペスにスルーパス。受けたAロペスは対峙する磐田DFを細かいタッチでかわし、左足シュート。カーブのかかったボールが左ポストぎりぎりに飛び、磐田GKカミンスキーの手も届かずネットに吸い込まれた。

 その後も札幌は厳しいプレッシングから、隙を見つけては鋭い攻撃を繰り出し、追加点を狙っていく。

 すると前半終了間際のアディショナルタイム2分、集中を欠いた磐田守備陣の隙を突く。札幌が得た、右からのコーナーキックを福森が左足インスイングのボールを送る。これをファーサイドで待っていた進藤がマークを外し、高いジャンピングヘッドで磐田ゴールに突き刺した。

 札幌の2点リードで入った後半、ホームの磐田は巻き返しを狙いエースのFW川又を開始から投入。札幌はポゼッションで相手を上回ろうとしていたが、フィジカルを生かした川又を中心に起点を作られ、押し込まれるシーンが増えてきた。

 それでも札幌は試合を決める追加点を狙いにいく。後半20分、左サイドの福森から、ペナルティーエリアに走り込んだチャナティップにスルーパス。チャナティップは2人のDFを素早いステップでかわし、右足シュート。低くカーブのかかったボールは惜しくも右ポストを叩いた。

 その後、耐える時間帯が多かった札幌は、サイドを崩され失点する。後半38分、磐田が素早い縦パスの連続で右サイドを突破。抜け出たMF松本がグラウンダーのクロスを入れる。中央のFWアダイウトンがワンタッチで合わせると、至近距離でGKクがボールをはじく。このこぼれ球を再びアダイウトンが蹴り込み、1点差。

 同点を狙いさらに攻勢を強める磐田に対し、札幌は堅牢な守備ブロックを敷き2−1のまま逃げ切りの勝利。好調を維持するリーグ戦3連勝を飾った。

 次節札幌は5月4日に札幌ドームで12位(勝ち点10)のヴィッセル神戸と対戦する。
編集部