３月３１日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーの県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズと対戦。札幌は試合の主導権を握るも得点を奪えないまま折り返す。後半に入っても札幌がチャンスを生かせずスコアレスドローで決着。鬼門のアウエーで内容を考えると惜しい引き分けとなった。

　前節今季初勝利をあげ、調子は上向きの札幌。代表戦の関係で２週間の中断期間があったが勢いを維持しこの試合に臨んだ。

　試合は、札幌が両サイドを広く使い、２人のシャドーが流動的に絡む成熟度を増してきたペトロビッチ流のポゼッションサッカーでリズムをつかむ。試合開始早々には、ＭＦチャナティップのスルーパスから、ＦＷ都倉が抜け出し、右足でシュートを放つもクロスバー直撃。惜しくも決定機を逃す。

　札幌が押し込む展開となり、その後もゴール前へボールを運ぶが、鹿島は日本代表ＣＢコンビの昌子と植田の体を張った守備と韓国代表ＧＫクォン・スンテの前に得点が奪えない。

　すると前半終了間際に、ホームの鹿島もセットプレーから札幌ゴールを襲う。鹿島左ＣＫの流れから、クロスボールに植田がヘディングシュート。これは間一髪ゴールポストに救われ、０−０で前半が終了。

　ハーフタイムで守備の改善を図った鹿島は徐々に地力を発揮。カウンターから反撃の機会を狙う。対する札幌も進藤、キム・ミンテ、福森の３バックを中心に粘り強い守りで鹿島にゴールを割らせない。

　一進一退の展開の中、後半１７分、札幌が左から右への大きな展開で揺さぶり、ＭＦ駒井のクロスから、ＭＦ三好が左足ダイレクトシュート。これに鹿島の昌子が体を投げ出すスライディングでカット。スローのリプレーではハンドのファールに見えたが、ＰＫとはならず。

　結局、最後まで鹿島の堅い守りの前に、ゴールを割ることが出来ずにスコアレスドロー。勝利には届かなかったが、札幌はカシマスタジアムで初の勝ち点を得る結果となった。これで札幌は、１勝２分け２敗の勝ち点５としたが順位は１５位に下げた。

　札幌の次の試合は、ルヴァンカップグループステージ第３節（４月４日、ＩＡＩスタジアム日本平）清水エスパルス戦を挟み、４月７日に札幌ドームで名古屋グランパスとＪ１リーグ第６節を戦う。