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J1第4節(3月18日)、チャナティップの劇的なゴールで長崎に競り勝つ

18・03・21
 北海道コンサドーレ札幌は3月18日にホームの札幌ドームでV・ファーレン長崎と対戦。試合は前半をスコアレスで終えるも、後半に入り攻守が鋭く変わる白熱した展開に。札幌がFWジェイのゴールで先制すると、長崎もMF翁長のゴールで同点。最後はアディショナルタイムにMFチャナティップが劇的な決勝点。ホームの声援を受け今季初白星をつかんだ。

 ミッドウィークにルヴァンカップを消化し、過密日程の中で行われた一戦。J2リーグでは何度も対戦した相手だが、J1リーグの舞台では初顔合わせ。さらに互いに今季勝ち点3を獲得できておらず、両チームとも勝利への執念が見えた。

 試合は前半、ホームの札幌が積極的にボールを動かし流れをつかみにかかる。前半13分には、札幌DF進藤が右サイドから右足でクロスを入れ、ジェイがヘディングで合わせたボールは枠の外。ボールの支配率は高めるが、持たされている印象で前半はシュート2本と単発。

 対する長崎の決定的な場面は、前半終了間際の46分。長崎の右CKからMF島田が左足でゴールに向かうボールを入れる。するとぽっかりと空いたスペースにフリーで走り込んで来たDF高杉が、ゴール目の前で右足インサイドボレー。札幌GKクも一歩も動けず、『やられた』と思ったが、ボールはクロスバー直撃。ヒヤリとさせられた札幌が救われた形で試合を折り返す。

 後半の入りが良く見えた札幌に、待望の先制点が生まれる。後半8分、チャナティップが自陣中央で長崎MF澤田のコントロールミスを見逃さずに、力強く体を入れボールを奪う。直後チャナティップは、鋭い切り返しから裏へ抜け出したジェイへ絶妙なスルーパス。フリーで走り込んだジェイはGKとの1対1を左足で冷静にゴール。この日キャプテンマークを巻いたジェイが誇らしげにゴール裏サポーターに応えた。

 追加点を狙い、札幌はMF三好に代え兵藤、MF荒野からFW都倉を入れる。長崎もスピードのあるFW鈴木など攻撃的な選手を投入し、前への圧力を強め、一瞬の隙を逃さない。

 後半37分、長崎MF飯尾が前線のFWファンマへ中央右からロングフィードを供給。ファンマはペナルティーエリア内で胸トラップからシュートを打つもこれは札幌DFがクリア。そのこぼれ球を翁長がペナルティーエリア内左から右足で狙いすましたワンタッチシュート。これがサイドネットに突き刺さり同点。

 時計の針は進み、今日も勝ち点3は遠いか―と覚悟し始めた後半アディショナルタイム、劇的なシナリオが待っていた。

 後半49分、ハーフウエーライン手前からのFKをDF福森がロングボールでペナルティーエリア内へ送る。これがジェイの頭にピタリと届き、ジェイは高い打点で中央へ折り返す。すると、小さな体でスルスルとゴール前のスペースに入りこんだチャナティップがヘディングで叩き込み、逆転ゴール。ペトロビッチ監督含めベンチが喜びを爆発させ、試合もそのまま2−1でタイムアップ。札幌ドームに集まった13,568人と今季初勝利の喜びを分かち合った。これで札幌は勝ち点を4とし順位を11位に上げた。

 次節札幌は3月31日にアウエーの県立カシマサッカースタジアムで6位の鹿島アントラーズ(勝ち点7)と対戦する。

 (写真はいずれも3月18日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半31分、札幌MF三好(41番)は右サイドをドリブルで駆け上がる。左後方は荒野(27番)、右手前長崎DF高杉(4番)


 上写真/後半8分、札幌FWジェイ(48番)がMFチャナティップからのスルーパスに反応してドリブルで持ち込み、冷静にゴールを決め先制する。長崎GK増田(1番)が悔しそうな表情、右MF島田(15番)はジェイに追いつかず


 上写真/後半10分、札幌MFチャナティップ(18番)が長崎DF徳永(32番)と競りながら左サイドを駆け上がる。チャナティップはこの試合1ゴール、1アシストと活躍してMVP賞を獲得した


 上写真/後半12分、札幌FWジェイ(48番)が長崎MF碓井(26番)を押し倒すように猛然とゴール前に迫る。右長崎MF中村(20番)


 上写真/後半27分、長崎右CKからの攻撃で札幌MF深井(8番)がクリアしようとしたが空振り、右にいたFWジェイ(48番)が反応してピンチを凌いだ。札幌の選手、左からDF進藤(35番)、石川、GKク・ソンユン(25番)、DFキム・ミンテ、右端MF菅(38番)


 上写真/後半追加タイム4分、札幌DF福森のセンターライン手前のFKから、FWジェイ(48番)が長崎DFチェ・キュベック(39番)に競り勝ちヘッドでゴール前にボールを送り、決勝ゴールをアシストした


 上写真/後半追加タイム4分、札幌MFチャナティップのゴールで重なり合って喜ぶ札幌の選手を横目にぶぜんとする長崎Gk増田(左)


 上写真/今季の初勝利に喜び合う札幌の選手たち、右からMF菅(38番)、GKク・ソンユン(25番)、MF兵藤(6番)、決勝ゴールを決めたチャナティップ(18番)、MF駒井(14番)、アシストしたFWジェイ(48番)、DF石川(32番)、FW都倉(9番)、DFキム・ミンテ(20番)、DF進藤。ピッチに仰向けになっている長崎DFチェ・キュベックに近寄っていくGK増田(1番)、左端DF徳永(32番)


 上写真/後半45分、1−1の同点に懸命に選手を鼓舞する札幌のペトロビッチ監督(右)と試合の行方を見守る長崎の高木琢也監督

※北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

■V・ファーレン長崎の高木 琢也 監督のコメント
「札幌が今季からサッカーのスタイルが変わった中で、多少ボールを持たれるだろうという中でも、前からボールを奪おうという試みをしました。もちろん取るところもありましたし、相手のミスからボールを奪うところもありましたけれど、そこから先のフィニッシュの部分は、90分間どうだったかと言うと、正直あまり変えることができなかったと思います。
 今日の中でプラスの部分としては、後半は多少、走力で上回ることができました。ただし、逆に言うとそれを生かせなかったところが課題にもあると思います。試合終盤のところでは、戻すべき選手を戻せなかったりと、われわれがオーガナイズできなかった部分も響いてしまったと思います」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影