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『池淳の岡目八目』コンサドーレの秘策を探る 24

17・08・23
「聖地」で勝利を見たい

 8月26日、北海道コンサドーレ札幌は聖地・厚別公園競技場でベガルタ仙台と対戦する。1996年札幌が産声を上げた時期、まだサドンデス延長があったころDFぺレイラが、相手守備陣の裏へロングフィード、決勝点をいただいた。何度も歓喜の「聖地」を思い出す。

 そのころDF渡邉晋(現・仙台監督)が駒沢大を出て札幌に入団していた。平川弘や吉原宏太らと、記録によれば8試合1得点の実績も残している。渡邉監督にしてみれば、ヴァンフォーレ甲府、仙台と渡り歩き「J1仙台」の4年目監督として「感慨も新ただろう」。2010年J1に昇格して12年の2位が最高位。きっと厚別のピッチは暑い「熱戦」になるだろう。

 【札幌の秘策】札幌は今季、第1節で仙台に0−1で敗れた。あれから半年、札幌は23節の川崎フロンターレ戦を終え15位にいる。あきらめにも似た守りの破たんだ。得点だけを見込んで入れたFWジェイは、4試合2得点と予想通りだが、ストライカー都倉賢が6得点と鳴りを潜めている。負担が大きくなったとみる向きもある。GKからのターゲットになり、さらに守備力も求められる。得点はヘイス、マセードに任せた感じだ。
 仙台は現在12位。失点39は浦和レッズと同様、降格枠以外ではワースト1。札幌は得意の先行逃げ切りのパターンが出来る。FWのトップはジェイ、ヘイスが適役だが、都倉の負担を軽くするためにもトップ下に都倉・宮澤裕樹を置き、中盤からのビルドアップをしたい。左の菅大輝、チャナティップの中途半端なフィニッシュが気にかかる。
池田淳