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J1第14節(5月19日)、ホームで京都に2−1の勝利

23・05・22
 上写真/前半5分、札幌MF金子の右からのクロスに小柏(下)が走り込んだが、京都DF麻田に倒されPKを得る、浅野にたたえられながら引き起こしてもらう。

  (写真は5月19日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 スズメの子 そこのけそこのけ お馬が通る

  ミシャ3連勝、ゆうや8得点、京都に2−1


 季語は春、小林一茶の俳句を見出しに持ってきたのは「何もかも、うまくいっている」と、J1北海道コンサドーレ札幌の第14節の「寿ぎ(ことほぎ)」を表現したいからである。ここまでで3連勝はコンサドだけ。一時は暫定5位、「つかの間の上位にペトロビッチ監督も喜んでいたか」。さらに永久スポンサーの「白い恋人」の缶が、金無垢(K18)29,480,000円。びっくりさせるよ三越さん。

 「ゆうや」は浅野雄也選手のニックネーム。兄の拓磨選手(独・ボーフム)は日本代表、何と「6男1女」の大家族。DF田中駿汰選手と大阪体育大出の「ホットライン」。J1第14節が終わるまで待った結果7位だった。

 5月19日の試合は、19時34分キックオフ。札幌ドームは1万289人の入り。札幌応援席だけを見ると5,6千人。アウエー応援席は2百人ぐらいか。

 札幌のキックオフを見て「びっくり」。あれ、札幌応援席の方に向かっている。通常だと「自軍の方は後半」。そうか「トスで京都が勝ち」前半を「自陣の方に」を選んだ。先手必勝だナ。

 審判団は「あまりカードは出さない」と聞いている福島孝一郎主審(39、鹿児島県出身、PKは年間1回程度と言うがVARになってどうでしょう)。副審は渡辺康太、和角敏之。第4の審判は長谷川雅、VARは中村太(主審格)、AVAR山岡良介。

 ドーム内は温度24.2度、湿度48パーセント。散水が済んで芝も色鮮やか。札幌のスタメンは3試合目も変わらず、GK菅野孝憲、DF田中駿汰、岡村大八、福森晃斗、WB(右)金子拓郎、(左)菅大輝、MF荒野拓馬、宮澤裕樹、シャドーは駒井善成、浅野雄也、トップは小柏剛。控えにGKク・ソンユン、DF馬場晴也、中村桐耶、MFスパチョーク、ルーカス・フェルナンデス、FWミラン・トゥチッチ、中島大嘉。

 一方の京都は、GK若原智哉、DF麻田将吾、井上棃生人、元札幌の白井康介、MF川颯太、福岡慎平、松田天馬、山田楓喜、佐藤響、FWパトリック、木村勇大。控えは、GK太田岳志、DF福田心之助、アビアタウィア久、MF金子大毅、谷内田哲平、FW一味和成、豊川雄太。

 これまでの対戦成績は、19勝6分け7敗と遠来の京都に利がある。最初の攻防は、前半6分。札幌MF金子から中央の小柏へのパスがグラウンダーで入るが、小柏が京都DFに倒される。主審が耳に手を当てVARからのシグナル。

 VARのチェックの結果、小柏がDFに倒されPKと判定。札幌のキッカーは金子。7分、金子が左足を振り抜き、GKは向かって右側を予測して飛びつくが、ボールスピードが勝り、GKの手先を超えてゴールに叩き込まれた。金子はこれで6得点目。J1得点ランキング7位に食い込んだ。

 ホーム札幌の1点リードで進んでいた23分。札幌MF宮澤がハーフウエー付近で倒れている。27分に担架に乗せられ退場。主審は危険なタックルをした京都MF福岡に「イエローカード」、その後30分、宮澤はピッチに戻ったものの元気がない。

 一方、京都はGK若原からの展開を試み、DF白井やFWパトリックがボールをつなぎ、札幌ゴールを狙う。すると41分、DF白井からのパスが入り、中央から札幌陣内に突入。流れるように札幌の左サイドを崩し、京都MF山田が左足でシュート性のクロス。これを札幌GKの前に走り込んだFWパトリックがゴールネットを揺らした。主審のVARのチェックも終わり1−1の同点。アディショナルタイムは4分あったが、そのまま試合を折り返す。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「もう少し落ち着いてプレーしよう」、「ビルドアップを丁寧に。ボールをもっと動かしていこう」、「ゴールは取れる。必ず逆転するぞ」


■京都サンガF.C.の諜裁監督のコメントはチーム発表なし


 後半は札幌MF宮澤の選手交代から始まった。宮澤OUT中村IN。9分、久々に札幌にCK。福森の出番がやっと来た。しかし右コーナーからのボールはGKにクリアされてしまう。この後、すぐ(10分)。前線にいた浅野が抜け出す。だが、DFに阻まれる。次は小柏と浅野の相手ペナルティーエリア内でのやり取り。私にしてみれば「視界から」外れていた2人。ここまでに田中駿、小柏、浅野の絡みがあり「なんかやりそうだ」。

 16分、田中駿OUT馬場IN。17分過ぎ、浅野の動き出しに合わせて福森のシュート。さらに両軍ベンチ前の動きが激しい。20分、京都の松田OUT金子IN。札幌の攻撃は21分、福森のロングフィードに岡村が合わせ、FKのチャンスからの「得点パターン」を試みるが、相手GKに阻まれた。

 24分、福森OUTスパチョークIN。菅OUTルーカスIN。攻守が次々と変わる。27分、右サイドの金子が得意の「右サイド突進」。ドリブルの切れが見事。金子のクロスボールにファーサイドの浅野が反応、「浅野のヘッドが相手DFに当たり」、左サイドネットに「ゴール」。2−1と勝ち越した。

 再度追いつきたい京都は28分から選手交代。福岡OUT谷内田IN、白井OUT福田IN。32分パトリックOUT一美IN。山田OUT豊川IN。

 36分荒野にイエローカード(遅延行為)。38分、馬場がピッチに座り込み、40分に馬場OUTトゥチッチIN。44分から京都のFW木村やMF谷内田らが「最後の突進」、GK菅野の好捕に助けられる。アディショナルタイムは6分。波状攻撃やロングシュートが「力尽きたようだ」。1点差を守った札幌が3連勝を決めた。

 シュート数は、札8−8京、CK札3−4京、FK札17−11京、PK札幌1。

 次の試合はJリーグYBCルヴァン杯Aグループ第5節北海道コンサドーレ札幌対横浜F・マリノス戦は、5月24日午後7時から札幌ドームで行われる。

 J1リーグの次節の相手は現在3位と好調の名古屋グランパス。昨年はH2−2、A2−0の勝ち(札幌の8勝3分け9敗)。ホームでのミシャの歓喜の抱擁も期待できそう。


 上:上段写真/前半7分、札幌MF金子がPKを決め先制、PKを得たFW小柏(19番)と肩を組んで喜ぶ、祝福する選手たちは、右へMF駒井(14番)、菅(4番)、荒野。他の選手は左から京都MF福岡(10番)、札幌MF宮澤、京都FWパトリック(9番)は渋い顔

 上:下段写真/前半7分、札幌MF金子(右から2人目)が先制ゴールを決め、子どもが生まれたばかりの菅(その左)にゆりかごパフォーマンスで前に出るよう促す、左端浅野、右端宮澤


 上:上段写真/前半18分、京都右CKからの攻撃でFW木村(15番)がシュートするが、札幌MF宮澤がブロック。右へ駒井、DF福森(5番)、MF金子(9番)、左端京都MF川(7番)、その右札幌MF荒野(27番)

 上:中段写真/前半21分、札幌MF菅(左)と元札幌でチームメイトだった京都DF白井(14番)がマッチアップ

 上:下段写真/前半34分、京都GKからのロングパスを競い合う札幌DF岡村(右)と京都FWパトリック


 上:上段写真/前半41分、京都左サイドのスローインの流れから、MF山田(右)がシュート、札幌GK菅野の横をすり抜け、このままゴールかと思いきや、直前でFWパトリックが触り同点ゴールとなる。左端札幌MF宮澤(10番)、その右は京都MF川(7番)

 上:下段写真/前半41分、京都FWパトリック(右から3人目)が同点ゴールを決めた後、オフサイドをアピールして手をあげる札幌DF岡村(50番)、MF金子(9番)、右端肩を落とす札幌MF宮澤(10番)、左端京都DF白井


 上写真/後半9分、札幌MF浅野(右)がDF田中駿のパスを受けゴール前に迫るが、京都DF麻田(3番)にクリアされる、左後方札幌FW小柏


 上:上段写真/後半27分、札幌MF金子(左)が右サイドを駆け上がり、京都FW木村(15番)をかわして浅野のゴールを呼ぶアシストとなるクロスを上げる

 上:中段写真/後半27分、札幌MF浅野が3試合連続となるゴールを決め笑顔を見せる、手前左ガックリの京都GK若原とDF麻田

 上:下段写真/後半27分、ゴールを決めた札幌MF浅野がアシストした金子(左)と抱き合う、右は京都MF川


 上:上段写真/後半31分、札幌MFスパチョークが浅野からのマイナスのパスを受け、京都MF佐藤(44番)をかわしてシュート、2試合連続のゴールと思いきや、浅野の位置がオフサイドの判定でノーゴールとなる

 上:下段写真/後半31分、札幌MFスパチョークがゴールを決めたかに思われたが、福島主審の左手が真上に上がっており、両手を広げて残念無念


 上:上段写真/後半追加タイム4分、京都FW一美の右サイドからのクロスを札幌GK菅野がジャンプしてキャッチする。左へDF岡村、MF荒野、右端途中出場していたFWミラン・トゥチッチ(32番)、京都の選手DF井上(4番)、FW豊川(23番)

 上:下段写真/2−1で試合終了、ピッチにへたり込んでいた札幌MF浅野(18番)を駆け寄ったGK菅野(1番)が引っ張り起こす。左端MF駒井(14番)、京都の選手は左からFW一美(22番)、MF金子(19番)、川、GK若原はガックリとひざに手


 上:上段写真/2−1と久し振りの3連勝、京都ゴール側の札幌サポーターに感謝のあいさつをする選手たち、左から先制ゴールを決めたMF金子(9番)、駒井、宮澤、FWミラン・トゥチッチ(32番)、決勝ゴールを決めたMF浅野(18番)、DF中村(6番)、FW中島、GKク・ソンユン(25番)、DF岡村

 上:下段写真/勝利後、あいさつに来た決勝ゴールを決めた札幌MF浅野(18番)ら札幌の選手たちをたたえてエールを送るゴール裏サポーターたち


 上:上段写真/後半14分、札幌DF田中駿が倒されたシーンで大声をあげる札幌のペトロビッチ監督

 上:下段写真/後半4分、形相すさまじく副審に抗議する京都の諜裁監督


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
 「非常に難しくなると予想していた。相手がパトリック選手を目がけてロングボールを入れてきたのは予想どおりだったが、選手たちがうまくコントロールして先制点を取ることができた。その後もチャンスはあったが、決め切れず、そこでロングボールのこぼれを取られていた。そこから同点にされてしまった。

 後半も引き続き良い戦いを見せてくれたと思う。宮澤(裕樹)、田中 駿汰がケガで交代。途中出場の馬場(晴也)も交代。そうした予想外なアクシデントが起こったが、途中出場の選手がしっかり役割を果たして貢献をしてくれた。その中で浅野(雄也)の素晴らしいゴールが決まり、リードできた。最後までロングボール、球際の強い京都に対して簡単ではなかったが、選手たちは見事に勝利してくれた。サポーターの応援も大きく、北海道が一丸となってつかんだ勝利だと思います」


■京都サンガF.C.の諜裁監督のコメント(一部抜粋)
 「金曜日の平日ナイターは今季、京都は初めて。遠方の試合でお客さんも多い中でした。

 前節、前々節もそうですが、試合は勝っても負けても課題があり、それに向き合いながらやっていこうというところで良い場面が出て、得点を取った形もありますし、逆に相手のストロングを抑えながら粘り強く守るというところもやれていました。ですが、やはり不運と言ったら言い訳のようになってしまいますが、最初のPKと最後のクロスの失点が結果的には痛かったです。1−1に追いついたこと、得点を取れる場面が何回かあった中で、取れなかったことが勝敗につながったかなと。ただ、こういうアウェイの難しい試合で、走ることをやめないで堂々とプレーをしたと思いますし、何か無理やり課題を見つけ出して改善して次の試合に臨むというよりは、自分たちができていることにも目を向けながらやっていきたいと思います。まだ甘さがある、と言われてもそうなので、僕も含めてですが、チームがそれに気づき次のステージに進んでいかなければなりません。いまの状況は結果だけを見るとよろしくないが、こういう経験をするためにJ1でプレーをしているとも言えるので、しっかり準備して次に向かってやっていきたいと思います」

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影