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J1第30節(9月18日)、首位マリノスにスコアレスドロー

22・09・19
 首位マリノスから貴重な勝ち点1

  上位3チームすべてドローで波乱呼ぶ

 
 9月18日、北海道コンサドーレ札幌は、アウエーの日産スタジアムで首位の横浜F・マリノスと明治安田生命J1リーグ第30節を戦い、スコアレスドローに持ち込んだ。

 この日は、台風の影響も心配されたが、気温26.3℃の強い雨の中、2万341人が会場に駆け付けた。

 審判団は、福島孝一郎主審(38、鹿児島県出身)、副審は三原純、桜井大介、第4の審判員は鶴岡泰樹、VAR上田益也(主審格)、AVAR柿沼亨が担当。

 中6日となる札幌のペトロビッチ監督が選んだ先発メンバーは、GK菅野孝憲、DF田中駿汰、岡村大八、菅大輝、WBの右に金子拓郎、左はルーカス・フェルナンデス、ボランチに駒井善成、高嶺朋樹、3トップにMF登録の小柏剛、青木亮太、FWのガブリエル・シャビエルのトリオに期待し3−4−3で臨む。控えメンバーは、GK大谷幸輝、DF中村桐耶、福森晃斗、MF荒野拓馬、タイ代表選出のスパチョーク、FW興梠慎三、キム・ゴンヒ。

 一方、連戦が続いた中3日のケヴィン・マスカット監督率いる横浜FMは、直近の試合から先発3人を入れ替えた。GK高丘陽平、DF松原健、岩田智輝、角田涼太朗、永戸勝也、MF渡辺皓太、喜田拓也、マルコス・ジュニオール、FW水沼宏太、アンデルソン・ロペス、エウベル。システムは4−3−3。控えは、GKオビ・パウエル・オビンナ、DF畠中槙之輔、MF吉尾海夏、藤田譲瑠チマ、FWヤン・マテウス、仲川輝人、レオ・セアラ。

 札幌からみた横浜FMとの過去対戦成績は6勝4分け19敗と、かなり分が悪いが、札幌は連勝の勢いを持って戦いたい。

 試合は、14時03分、札幌のキックオフで始まった。キャプテンは、札幌は駒井、横浜FMは喜田がチームをまとめる。開始直後は、札幌のコンディションが上回ったか、前半6分にMF・Lフェルナンデスのグラウンダーシュート、直後の7分にもFW・Gシャビエルがヘディングシュートを試みるが、横浜FMのGK高丘に防がれる。

 その後、ホームの横浜FMが流れをつかみ、元札幌のFW・Aロペスを中心に波状攻撃を仕掛ける。受け身に回っていた札幌も22分、Lフェルナンデスのドリブルからのシュートは枠外、23分には、金子との連携から田中駿もシュートを打つが、GK高丘がセーブ。前半は、一進一退の攻防で0−0で折り返す。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「空いているスペースをつかっていこう」、「疲れてくるとミスがおきる。自分達で崩れないように」、「後半も集中していこう」

■横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督のコメント
 「球際でもっと戦い、ハードにプレスをすること」、「人が動きボールをもらうを繰り返し、チーム全体でボールをもっと動かそう」


 後半スタートから、札幌はMF小柏OUT、FW興梠IN。横浜FMはMF・MジュニオールOUT、MF藤田IN。今季ホームで10連勝を誇る横浜FMは攻撃のスイッチが入ったか開始から押し込む。

 すると後半11分。この日一番の盛り上がりを見せる。横浜FMが左サイドからFKを獲得し、蹴るのはDF永戸。低い弾道のクロスがペナルティエリアに入ると混戦となり、最後は横浜FM・Aロペスが素早くゲット。ホームの大歓声が上がった。

 しかし、喜んだのもつかの間。福島主審がVARとのやり取りから、Aロペスのシュート直前に横浜FM藤田が札幌金子の足を踏んでいたとのファール判定で、ゴールは取り消し。札幌はラッキーな形で失点をまぬがれ、胸をなでおろす。

 何としてでもゴールを奪いたい横浜FMは、18分にFWエウベルに代えFWヤンマテウス、FW水沼に代えFW仲川を投入。札幌もGシャビエルからMFスパチョーク、MF青木からMF荒野に代えた。

 札幌は32分、右サイドから金子がドリブルで切れ込み、ペナルティエリア手前から得意の左足で狙うも高丘のファインセーブでゴールならず。

 終盤に入った39分、横浜FMはAロペスOUT、FWレオ・セアラIN。札幌は金子に代えDF中村、DF菅のところにDF福森を投入。横浜FMは是が非でも勝ち点3、対する札幌はドローを見据えた変更か。

 アディショナルタイムは7分。札幌にとっては長い。横浜FMは最後の猛攻に出るが、GK菅野を中心とした札幌守備陣は崩れず、スコアレスドロー。首位横浜FMから、アウエーで貴重な勝ち点1を奪い取った。

 シュート数は、札10−10マ、CKは札5−3マ、FKは札13−16マ、PKなし。

 札幌の次戦、2022明治安田生命J1リーグ第31節北海道コンサドーレ対川崎フロンターレ戦は、10月1日、札幌厚別公園競技場で16時から行われる。


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
 「まずは素晴らしいゲームをした両チームを称えたいです。0−0でしたが、互いのスタイルを出し合って攻め合う内容でした。マリノスはリーグの中でも最もパスワークに長け、攻撃的なサッカーをするチームですが、自分たちも守備的にはならず、攻撃的なスタイルで入りました。互いに決め切れませんでしたが、素晴らしい内容でした。残留争いの中、1ポイントを持って帰れることは満足できる結果です」


■横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督のコメント(一部抜粋)
 「フラストレーションのたまる試合になりました。難しいやり方をする相手でしたが、その中でも良いチャンスをいくつか作りました。シュートを打つのか、パスするのか、クロスを上げるのか、ゴール前での質や判断は上げなければなりません。16日間で5試合目で疲れが出てしまったのか、コンディションが影響して、判断が鈍ってしまったのか分かりかねますが、次の試合までに振り返ってまた準備します」

編集部