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J1第7節(4月3日)、アウエーで福岡に2−1。勝ち点3を「北の国」へ送る

21・04・05
 「北の国から」の田中邦衛さん死去

  倉本聰氏「北海道道でもわかち合う」


 2021年の「新学期が始まった」。依然新型コロナウイルスがまんえんする中、道民の主読紙「北海道新聞」の2日から4日付けが、「喜怒哀楽」の境地を味合わせてくれた。

 2日の夜はNHKの「北海道道」。鈴井貴之・多田萌加のインタビュー番組で、ゲストは脚本家の倉本聰氏(86=富良野市在住)。そして番組内で訃報。「北の国からの父親役・田中邦衛さん(88=岐阜県出身)が3月24日亡くなっていたことが分かった」。この番組の終わりごろ、鈴井インタビュアーが、「訃報を紹介した」。

 翌3日は、「北の国から天国へ」と、道新は息子の純「優しさに涙」、妹の蛍「本当に感謝」の談話を寄せ、倉本さんは「気持ちに穴」、「スーパーで肩を叩かれ先生なんて言われそう。今も富良野で一緒に生きている感じ」と名優を惜しんだ。

 開けて4日、道新の1面「5分でわかる」を、いつも通り目を通す。プロスポーツ3点。ファイターズ5−6ロッテ。レバンガ76−90信州。コンサドーレ2−1福岡。スポーツ面をのぞくと日ハム6位、レバンガ東地区8位。コンサドーレ勝ち点7で暫定13位。福岡は10位に留まっている。

 サッカーの方は2021明治安田生命J1第7節北海道コンサドーレ札幌対アビスパ福岡戦で、3日午後2時から福岡県福岡市のベスト電器スタジアムで行われた。J1での対戦は20年ぶりで、対戦成績は1勝3敗。

 この試合、何と福岡のキャプテンは札幌U−18出身の前寛之(25=札幌市出身)とDFに奈良竜樹(27=北見市出身、U−16から年代ごとの日本代表)の2人がスタメンに名を連ねていた。約2万人収容のスタンドには4千432人が入場、赤黒のコンサド応援席は約2百人が詰めかけていた。天候は晴れ、のち曇りで気温25.3度、湿度51パーセントの高温多湿。14時3分、村上伸次主審(51=東京都出身)の笛で福岡がキックオフ。

 3月3日には、ルヴァンカップの1回戦で同じ会場で戦っており札幌が3−2で勝利していた。この為、福岡は札幌の攻撃力、得点力を警戒。福岡はJリーグで4節徳島、5節鹿島と連勝、直前の鳥栖戦はスコアレスドロー。3戦負け無しの勢いを2年目の長谷部茂利監督に託した「前評判」。

 札幌の布陣は、U−24候補で招集されていた田中駿汰がけがで欠場、岡村大八(24=東京都出身、立正大卒)が、右DFのスタメン。

 GK菅野孝憲、DF岡村−宮澤裕樹−福森晃斗、WBルーカス・フェルナンデスを右、左に菅大輝。ボランチに深井一希−駒井善成、トップにはアンデルソン・ロペスを置き、右に金子拓郎、左はチャナティップ。控えはGK中野小次郎、DFキム・ミンテ、柳貴博、MF小野伸二、高嶺朋樹、FW小柏剛、中島大嘉の18人。

 福岡は、移籍1年目の奈良のへディングを期待して初先発させる布陣。DFは右にエミル・サロモンソン(スウェーデン)、中央に奈良と宮で固める。MFはキャプテン前が中心で、2トップ。控えにDFカルロス・グティエレス(スペイン)、MFカウエ(ブラジル)、FWフアンマ・デルガド(スペイン)と、1、2年目の外国籍選手が多い。

 キャプテンマークは、宮澤と前。さらに札幌で4年、FC東京で1年、川崎で4年、鹿島で1年のキャリアを持つ奈良が、この日で100試合目。FK、CKからのヘディングシュートが得意だが、自陣ペナルティーエリア内では、両手を後ろに組んでのディフェンスが脳裏に浮かんでくる。

 札幌は深井が中盤でボール回しの中心になる。宮澤が後ろにいる安心感か「積極的」。これに駒井が反応し、中盤から前線を狙う。9分Aロペスがドリブルで持ち上がりシュートするが防がれる。12分には金子が左足でクロス、しかしGK村上に好捕される。調子に乗るコンサだが、13分深井が相手の後ろから足をかけ、危険なタックルで「イエローカード」。両軍とも決定的場面をつくれない展開。札幌はルーカスや駒井が持ち込むが阻まれる(22分給水タイム)。

 福岡の攻撃はロングボールが目立つ。27分札幌の選手が足を滑らす場面がみられる。28分札幌にCK、金子が立つ。ショートコーナーを選択、ファーサイドの福森まで展開、シュートするがGKに阻まれる。30分駒井が中央からペナルティーエリア内に「山なりのルーズボール」。ゴール前でAロペスと、相手DF奈良の競り合い。Aロペスの頭が「やや高くバックヘッド」。構えたGK村上の後方左側のネットに吸い込まれた。Aロペスは、今季J通算6点目。この時点でJ1トップに躍り出た。

 均衡を破った札幌は「イケイケ」ムード。35分過ぎからは、GK菅野を「上がり気味に」配置、起点をつくって左右から攻め上がる。

 ちょっと気になったのは背番号9の金子の「シュートが無い」。チャナティップやルーカスに渡すが、つまりに詰まった体勢で渡されても相手ともつれあうばかり。「重い気持ちになって」(アディショナルタイム2分)。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「ボールを奪われた後の切り替えを早くしよう」、「ボールを持つだけではなく危険なエリアへ進入していこう」

■アビスパ福岡の長谷部茂利監督のコメント
 「勝負はここから」、「まずは1点返していこう」、「立ち上がり集中して残り45分全力で戦おう」


 後半の立ち上がりの選手交代は無し。札幌はこのミーティングで、「金子」に期待の注文が出たか。4分、金子が前線のルーカスにスルーパス。右の外側からドリブルで仕掛けるが、シュートはミスキック。

 5分過ぎから福岡ペース。6分に湯澤が左からクロス、走り込んだ山岸がヘディングシュート、うまくミートできず札幌にはじき出され、左CKを得る。キッカーはDFサロモンソン。右足で直線的なクロスを供給する。走り込んだ奈良が札幌DF岡村の背後を取ると、叩きつけるようなヘディングシュート。決まった、同点だ。奈良がやってのけた。Jリーグ通算100試合目の「ご褒美」(全部で得点は6点だった。Jリーグ、カップ戦、ACL)。

 1−1の同点で、その2分後の9分。今度は、福森。中央で深井が左へ展開、ペナルティーエリア内は、棒立ちの両軍選手。福森はマークに来た金森をかわし20〜30メートルのグラウンダーのシュート。「もちろん左足」。奈良の股下を抜けて「ゴール右に突き刺さった」。2−1札幌リード。

 前節の6節の神戸戦を思い出す「前半3−0」からの大逆転3−4の敗戦。恩師・デットマール・クラマー氏の格言「終了の合図は次の試合への合図」。福森が心配していた「3−0からの逆転負けを忘れるな」。きっと今シーズンが終わるまで福森は「シュートを打ち続けるだろう」。そんな「追加点だった」。

 16分過ぎから選手交代が始まった。福岡は3人が交代、札幌はチャナティップOUTキム・ミンテIN。菅OUT小柏IN。この後、福岡が際どいシュート。19分福岡のフアンマがヘディングシュート、GK菅野がキャッチしたが、主審がVARの判定を聞き、「セーフ」。事なきを得た(23分飲水タイム)。宮澤が29分ピッチに座り込む。30分腕章を深井に渡し退場。高嶺が入る。

 39分金子OUT柳(23=FC東京から仙台を経ての移籍)IN。アディショナルタイム6分。「何でだ?」、GK菅野のイエローカード(遅延行為)。51歳の村上主審「50過ぎで走れるのは、日ごろの鍛錬」だそうだ。

 シュート数は、札8−福14 CK札3−福4 FK札8−福9 いずれも福岡の勝ちだが、最終スコアは2−1で札幌勝利。

 札幌の次戦、2021明治安田生命J1リーグ第8節は4月7日午後7時から、アウエーの東京都調布市・味の素スタジアムで北海道コンサドーレ札幌対FC東京戦を行う。


■北海道コンサドーレ札幌の福森晃斗選手のコメント(一部抜粋)
 「得点シーンは深井(一希)からパスを受けたときにトラップが大きくなってしまい、その中でシュートかセンタリングかという選択肢を持っていて、そこで相手選手がスライディングできたので落ち着いてかわすことができた。そこでまだ時間があったので、落ち着いて流し込んで、うまく決まって良かったと思っている」


■アビスパ福岡の奈良竜樹選手のコメント(一部抜粋)
 (−自身のゴールシーンについて)
「自分がゴールを決めることはあまりないので分析はできないが、あそこで追いついてすぐに2点目を取られたことがもったいないし、追いついて、本当なら畳みかけないといけないところで、1回落ち着いてしまったところがあった。

 (得点から)2分後に逆転されることはあってはいけないし、失点の形もボールに人が行けずに、福森(晃斗)選手をあんなにゴールに近づけちゃいけない。そういうところは全体を通してですが、突き詰めないといけない」


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
 「常に難しい試合になると思っていたが、その通りになった。前半は悪くない戦いができていたが、後半は相手が圧をかけてきて、我々の戦いを出せなかった。内容としては引き分けが妥当だったと私は見ている。今季は良い戦いをしながら負けた試合はあったが、今日はあまり良い内容ではなかった。その中でも勝点3が取れたのは良かったと思っている。札幌市内は10度以下の気温であり、ここは25度ほどという気候。その気温に慣れていない選手もいたと思う。そうした変化に対する適応は簡単ではないが、その中で選手が走り戦い、勝利してくれたことは良かったと思います」


■アビスパ福岡の長谷部茂利監督のコメント(一部抜粋)
 「2失点とも防げたかもしれないというような、完全に崩されたとは思っていません。もったいなかったなという反面、得点のところはもう少し取れたんじゃないかなと。また、前半は少しだけ戦い方がハマらなかった、後半はよくハマっていた、そんなふうに思います」

池田淳