北海道コンサドーレ札幌の王道と遍歴2021年9月号

リベラル
「自由主義」というのは英語の直訳
サッカー界では日本が新たな挑戦へ
「リベラル・アーツ」とは何だろう
求む日本サッカー界の「大改革」だ
日本には「大和魂」があると言った
デットマール・クラマーさんの遺言

基礎教養が変わったので間違いない
ボヤッと「リベロ」が流行ったころ
「ドイツサッカー」が全盛期だった
ベッケンバウアーに試みさせた挑戦
世界最高峰のゲルハルト・バウアー
教科書の中でリベロは次の手がある

札幌ペトロヴィッチ監督が深い悩み
ルヴァンカップでベスト4を失った
キャプテン宮澤にこの一戦を掛けた
世界は進みスイーパーの登場だった
一列前のボランチにチームの指導者
アイデアはここから発しられていた

いま「レジスタ」という言葉がある
ゲームのかじ取り役で頭脳的な采配
比類まれなるパスセンスの持ち主や
チームにリズムを持たせるつなぎ役
監督コーチはプレーヤー任せの大味
「ジレンマ」という魔物は付き物だ
コンサドーレ札幌の王道と遍歴
上:上段写真/9月1日、ルヴァン杯QF第1戦、FC東京戦の前半40分、ドリブルで駆けあがるMF金子、右奥宮澤   上:下段写真/後半6分、ヘッドでパスを出す宮澤。写真は厚別公園競技場、撮影・石井一弘
コンサドーレの王道を拓く
世界のサッカーに「新風が吹き込んでいる」 11人の中の「キープレーヤー」に注目しよう!
 北海道コンサドーレ札幌は1998年、日本プロサッカーリーグに加盟した。23年の年月が経過したが、J1とJ2を行ったり来たり。今年もあと11試合で「どうにかJ1はキープ」出来そう。これもミハイロ・ペトロビッチ監督と選手・コーチ、スポンサー、全国のファン、サポーターのおかげだと思う。「北海道とともに世界へ」のスローガンが、今年はちょっぴり「泣いて」いそうだ。
 世界を襲った新型コロナウイルス+?型の猛威で2020年から2年を経ても猛威は終息していない。日本国はよく頑張った。東京五輪・パラリンピックを7月〜9月まで開催、今のところ「落ち度無く」終わった。
 プロサッカー界は、トップスターのクリスティアーノ・ロナウド選手らの移籍が話題。国によっては制限が続き、満員の観衆の入らないスタンドでは「覇気も出ない」だろう。きっと札幌のシステム「ハイプレス」ももう古い、「新型」にならざるを得ない。
選手の個性を活かしたプレー
 4文字コラムで取り上げた「自由主義」(リベラル)的なプレーが軸になって、ファンを「ハッとさせる」。こんなシーンがスタンドを湧かす時が来る。1960年に来日したドイツのクラマー氏らの指導で、時の名手フランツ・ベッケンバウアーに、「リベロ」を説いて、「ここからの攻撃も面白い」と言わせた時代。GK前の防御から「一転ドリブルで進入」シュートまでいった。「ドイツサッカー」の著者ゲルハルト・バウアー氏を驚かした「戦術」は、今や「語り草」だ。
 現代の「自由奔放」なサッカーは「もう一段上」スイーパーかシャドーのプレーヤーが「キラーパス」をいとも簡単に出す「チーム造り」も可能。さらにFK&CKの名手も「見どころ」を見せるサッカー、「リベラル・アーツ」は、もうすぐそこまで来ている。
幼年期のゲームからの発想?
 将棋の藤井聡太棋手(19、愛知県瀬戸市出身)が、破竹の勢いで「昇進」している。少年期から棋手について「勉強」してきたが、彼の陰練習は「パソコンゲーム」。難問を次々と突破、その手順をすべて記憶しているという。サッカーの場合かなりの体力つくりは必要だが、頭脳プレーは、「見て真似て」が多い。日本代表の最年少は久保建英(20、川崎市出身、レアル・マドリード)も幼年期からサッカーを始めた。あまり明らかにしないが、サッカーゲームはお手の物の様だ。動と静、比較にならないが、「勝負師根性」は、ありありと見える。
これがレジスタからの発想
 レジスタとは、コンピューターの「頭脳」。何事も行き着くとこは「思考力」。どう使おうと「お構いなし」だが、元イタリア代表のピルロの頭脳的プレー。元スペイン代表のシャビは、決定的なパスの供給。さらに元スペイン代表のシャビ・アロンソでボランチ型の万能タイプ。ショートパスよりロングフィードが多く、「今様の決定打」と言っても差し支えないだろう。フォーメーションも詳しく書いてあるが、3−5−2、4−4−2が多く、トップ下に潜んだ選手に「チャンスメーカーあり」か。
 東京五輪・パラリンピックも終わり、12月まではJリーグ、カップ戦に国立を使っての天皇杯決勝。新しいシステムに挑戦もいいが、古くて良き時代、かつての東京五輪代表と、JAPAN唯一の銅メダルの選手らの活躍を記念して、チームを採録したい。

【1964東京】監督は長沼健。GK横山謙三、保坂司、DF片山洋、山口芳忠、宮本征勝、平木隆三、鈴木良三、上久雄、鎌田光夫、MF八重樫茂生、富沢清司、小城得達、森孝慈、宮本輝紀、FW川淵三郎、渡辺正、釜本邦茂、継谷昌三、杉山隆一の19人のメンバー。

【1968メキシコ】監督は長沼健。GK横山謙三、浜崎昌弘、DF片山洋、宮本征勝、山口芳忠、鎌田光夫、鈴木良三、富沢喜司、MF森孝慈、小城得達、湯口栄蔵、八重樫茂生、宮本輝紀、FW渡辺正、桑原楽之、釜本邦茂、松本育夫、杉山隆一の18人のメンバー。

                                (池田 淳)