北海道コンサドーレ札幌の王道と遍歴2021年1月号

蹴球雑俎
「しゅうきゅうざっそ」元旦に誓う
蹴球はサッカーの事で俎はまないた
今年は多事多難なことがさらに強く
世界に蔓延する新型コロナウイルス
それなら開き直ってまな板の上の鯉
道新元日1面コラムが「俎」を説く

中国の祭器で生贄の肉を供える台だ
文豪寺田虎彦の「新年雑俎」を例に
一年の計は元旦に立てるが完遂無し
このあたりが共感するところである
愛称ミシャの狙いはACLへの挑戦
2017年浦和レッズ優勝が心残り

北海道コンサドーレ札幌は12位で
2020年のJ1リーグを終了した
全てを「ご破算で願って」夢を見る
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督留任
一年の計は「アジアチャンピオン」
63歳の「計らい」の「俎」を見る

オフシーズンの選手入れ替えが盛ん
去り行くもの入団者も悲喜こもごも
社長GM強化部長ら担当者の手腕は
ここで一喜一憂するのがサポーター
ミシャ監督は「指揮者」でまとめ役
オーケストラの音色は団員で決まる
コンサドーレ札幌の王道と遍歴
上:上段写真/2020年8月12日、ルヴァン杯第3節横浜FC戦で小柏(35番)に入念な指示を出す札幌のペトロビッチ監督。上:下段左側写真/2020年10月18日、J1第23節鹿島の攻撃を札幌GK中野がジャンプして守る。上:下段右側写真/2019年8月10日、J1第22節浦和戦を最後にFC琉球へ移籍が決定し、試合終了後のサンクスウオークで手を振って別れを惜しんだ小野。今季は札幌に再加入する。写真はいずれも札幌ドーム、撮影・石井一弘
コンサドーレの王道を拓く
去る者は追わず12位は立派 鹿島に連勝、川崎に土の意義
 2020年の明治安田生命J1リーグが終わった。北海道コンサドーレ札幌は、ミハイロ・ペトロビッチ監督とともに、地球の大ピンチに立ち向かった。新型コロナウイルス発生の重圧は地球を飲み込んでいる。2021年世界が注目する「初の延期オリンピック」が始まる東京都が中心になった「1都3県」が、揺れている。JOC の山下泰裕会長は5日、東京五輪を控えた新年の仕事始めに「200日後、世界中のトップアスリートのプレーがコロナ禍を超えた世界の希望の光になるよう、邁進していきたい」と抱負を述べた。私には「Go To オリンピック」を宣言したように聞こえた。
 サッカーは20年度分のJリーグに続き、天皇杯、皇后杯、ルヴァンカップが終わり、高校生大会の男女が残っている。サッカーはどうにか乗り切ったが、スポーツ界には「引き続き」難題が残っている。
「北のサッカーアンビシャス」が20年
 この1月11日「イレブンの日」に発行する241号で満20年になる。2001年1月、川淵三郎Jリーグチェアマン(当時)と本誌・柴田勗代表の「決意表明」が表紙を飾る「北海道サッカー情報誌」が日の目を見た。1996年コンサドーレ札幌がJリーグに加盟、2002年の日韓ワールドカップを見据えての発刊だった。
 1998年、JAPANが初めてワールドカップ・フランス大会に出場することになり、岡田武史監督が「まだ見ぬ世界へ挑戦した時」、筆者も「’98 WORLD CUP FRANCE HOKKAIDO SUPPORTER」の一員として渡仏した。
 帰国後の岡田武史監督は、「講演」であちこちを巡っていた。道新主催の「政経懇話会」で札幌にも来て、「北海道ファン」になった。1999年から「コンサドーレ札幌」の監督に就任、J2からJ1に引き上げ、2003年に横浜F・マリノスの監督に「栄転」した。
 数々の思い出話がある。2009年からWeb版にして「バックナンバー」で、保存も出来るようになった。さらにありがたいことに、広告も掲載が出来て「動く広告欄」が出来た。右上は「白い恋人」の「ISHIYA」さん。新商品を入れたり、電話で申し込みも出来る、奥深い・分厚い広告欄。道新の社長がふと漏らした「道スポをWeb版」は、新聞社の「先見の明」かもしれない。
コンサドーレの12位は上出来
 Jリーグの2021年はJ1が20チームで戦う。J2は22、J3は15チームで、全57クラブになった。2020年を振り返ると、J1の札幌は34試合戦って12位。最終戦で「光」を見出したのは敵地・埼玉スタジアム2002での2−0で勝った「ミシャ・魂」だろう。「21年はACLが目標」が、また口癖のように出てくる。間違いなく「意気軒高だ」。
 勝ち点39、10勝9分け15敗は負けすぎ。得失点は得点47、失点は58でマイナス11点。得点も少ないが失点58は、ペトロビッチ監督が就任して18年48失点、19年49失点。GKがク・ソンユンから、菅野孝憲に代わったからではなく、「ハイプレス」の負の遺産だったろう。
札幌のマイナス分は武蔵か?
 昨年8月にベルギーのベールスホットに移籍したFW鈴木武蔵の得点力は凄かった。日刊スポーツの報道によると「鈴木の札幌の時の得点率は1.53で、川崎の小林悠や柏のオルンガと比べ非常に高い。90分出ているとすると1.53点取れる。小林、オルンガは0.96から0.92となる」と計算した。短い期間だったが、武蔵の得点率が、非常に高い。これで「何となく右FWからの走り込み、FK、PKの率先性が感じ取れた。やはり貴重な選手の「穴」が出来たと言っても過言ではない。
石川・早坂の引退と移籍は?
 2020年ホーム・札幌ドームの最終戦。DF石川直樹(35=千葉県出身)とMF早坂良太(35=
奈良県出身)が「引退」を発表した。石川はベガルタ仙台から来て5年、早坂はサガン鳥栖から来て4年のベテランだった。石川には一昨年の「ルヴァンカップ決勝のPK戦の失敗」。札幌を去るにあたり「新しいユニホームに星のマークが付きますように・・・」」は、重すぎる。ミシャにしてみれば2016年の浦和レッズ「ルヴァンカップ優勝」は、監督時に育てた選手たちの「快挙」。ミシャは翌年の7月に浦和を去る立場に立っていた。札幌で「かなわなかったのも何かのジンクス」を背負っていそうだ。「気にするナ石川」。

 【移籍者】
■MF檀崎竜孔(20=宮城県出身)。2019年全国高校サッカー選手権大会で青森山田高優勝の立役者として「脚光を浴びての入団」だった。この重荷だったか?。昨季11月に飛び出したところはオーストラリアのブリスベン・ロアーFC。期限付き移籍。
■GKカウィン(30=タイ出身)ベルギー・OHルーベンからの期限付き移籍満了で、ベルギーでプレー予定。
■DF進藤亮佑(24=札幌市出身)札幌在籍6年。SSS札幌からU−18を経て入団。四方田修平Hコーチらに師事。初移動・完全移籍でセレッソ大阪へ。
■MF白井康介(26=愛知県出身)札幌在籍3年。ウイングバックとしてミシャの求めるプレーに忠実だった。J2京都サンガF.C.に期限付き移籍。
■FW岩崎悠人(22=滋賀県出身)2019年札幌に在籍、U−17から世代別日本代表。昨季は湘南ベルマーレに期限付き移籍で期間満了。今季はJ2ジェフユナイテッド市原・千葉に期限付き移籍。
■FW藤村怜(21=空知管内栗山町出身)札幌U−18から2017年から4季14試合に出場1得点。J2モンテディオ山形に期限付き移籍(来年1月末まで)。
■FWウーゴ・ヴィエイラ(32=ポルトガル出身)2020年11月コンサドの助っ人として入団、3試合出場で契約満了。
■DF濱大耀(22=札幌市出身)札幌ユースU−18から2017年にトップチームに昇格し、4年間でカップ戦に8試合出場。今季はJ3カターレ富山に期限付き移籍。期間は来年1月末まで。

 【新加入】
■MF小野伸二(41=静岡県出身)2014年から6年札幌に在籍。2019年途中からJ2のFC琉球でプレー、完全移籍で新加入枠に。
■GK中野小次郎(21=徳島県出身)昨季は法政大4年でコンサドーレ特別指定選手。200センチの背丈で、背番号34。昨季は札幌ですでにJ1リーグ5試合に出場している。
■GK大谷幸輝(31=熊本県出身)2008年から浦和レッズに所属したが6年間試合出場なし。Jリーグデビューは2014年、移籍したJ2のギラヴァンツ北九州で。翌年浦和レッズに戻ったが、リーグ戦出場機会は得られず。2017年からアルビレックス新潟に移籍した。2019年は42試合に出場したが、2020年は出場なし。
■DF中村桐耶(20=胆振管内むかわ町出身)札幌ユースU−18から2018年トップチームに昇格。2019年途中からJFLのHONDA・FCに育成型期限付き移籍から復帰した。
■DF岡村大八(23=東京都出身)前橋育英高−立正大。2019年J3ザスパクサツ群馬でJリーグ初出場。その後JFL・テゲバジャーロ宮崎に期限付き移籍。2020年J2に昇格した群馬に戻り、42試合出場2得点。
■DF柳貴博(23=東京都出身)FC東京から2019年J2モンテディオ山形に移籍、28試合に出場2得点。2020年はFC東京に戻ったが試合出場なしで、途中からJ1の仙台に移籍して22試合に出場した。
■MF青木亮太(24=東京都出身)流通経済大柏高から2014年から名古屋グランパス、昨季はJ2大宮アルディージャに移籍していた。
■FW小柏剛(22=群馬県出身)2020年コンサドーレ特別指定選手。大宮ユースU−18から明治大出。昨季J1リーグ4試合出場。背番号35。
■FWオケチュク・ガブリエル(25=ナイジェリア出身)元ナイジェリア代表。2014年から地元を離れマルタ、ウクライナ、モロッコでプレーしていた。188センチのレフティー。
■FW中島大嘉(18=大阪府出身)国見高校在籍中に今季新加入が内定し、2020年コンサドーレ特別指定選手。188センチ、77キロの高卒屈指の大型FW。
                                                     (池田 淳)