北海道コンサドーレ札幌の王道と遍歴2020年8月号

七人の侍
「しちにんのサムライ」は日本映画
黒澤明監督と脚本家橋本忍氏の傑作
盗賊に悩まされる部落に正義の味方
当時(戦国時代)は戦いが職業の侍
江戸に移り戦いがなくなった野武士
7人は最小限の知恵が賄える人数だ

北海道コンサドーレ札幌の選手起用
Jリーグでは7月から8月にかけて
ミッドフィルダー(MF)が7人だ
ペトロヴィッチ監督は複数の思考を
総合してプラスαの力を理論付ける
「ポリバレント」に挑んで進歩した

諺の「七転び八起き」「七転八倒」
日本では「七」が多いが七人の侍も
道理にかなった「起承転結」が元だ
物語にけじめをつけるのに奔走した
黒澤氏と橋本氏はサッカーでいうと
監督コーチの中で練りに練った作品

MF7人が並んだ電光掲示板は見事
GKとDF3人が砦を作り出発点で
映画「七人の侍」は「羅生門」の味
先輩のイヴィチャ・オシム氏は見る
「ミシャ監督は北海道に馴染んだ」
留まらず「多種多様」のサッカーを
コンサドーレ札幌の王道と遍歴
上:上段写真/8月2日、神戸戦先発メンバーが表示された電光掲示板、札幌ドーム、Photo・Jun      上:下段写真/7月26日、横浜FM戦で指示を出すペトロビッチ監督。札幌ドーム、撮影・石井一弘
コンサドーレの王道を拓く
失敗は成功の元「チャレンジ精神こそ生き甲斐」
 北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督が3年目のチームで2つ目のプレーに挑んでいる。1つ目は、2019年からの「ハイプレス」。率直に感じるのは「高い位置まで持っていくパターンを作り、相手チーム内で長いことマイボールを続ける」。昔は「攻め込んで、ゴールが見えたらシュートで終わろう」。この違いの根本、行きつくところは「ため息が聞こえるシュートではだめ」。「ブラボーが連呼されるシュートが好きだ」。
 2020年は「多様性のプレーヤーの育成」。師匠のイビチャ・オシム氏は「ポリバレント」で、「たくさんのポジションが出来る」と、「多様性」を説いたが、愛称ミシャは、多様性を心技体のジャパニーズスタイルに「変化(へんげ)」させたものにしていこうと試みている。
ポジションに役目なし
 2019年に「ハイプレス」を軸にした戦術をコンサドーレで確かめた。3バック、GKから支配したボールをどこまで運べるか。DF福森晃斗からボランチ深井一希−さらに菅大輝・チャナティップ(ドリブル)もう一度・菅。そこからFWに渡ると見たが、中央の宮澤裕樹→右の白井康介で、折り返してFWジェイか鈴木武蔵。すでに8回のパス。ミシャの心中はいかに?。これでもか、これでもかと選手に「つなぐ」を教え、「起承転結」の極みを説く。
GKからトップまで
 システムをWM方式とかMM方式、4−3−3システム、4−4−2システムなどといった時代は古い.1960年代にはじめて手にした教本が「ドイツサッカー」だった。そこにはシステムが描かれていたが、ほとんどポジション別の名前が書いてあった。「MSt」とか「vLM」、「vRME」(ドイツ語表記のポジション)などなど。ポジション別に個の名前が付いている。ミシャ監督が取り組んだGK・DFの他はみんなMF(七人の侍)は、あったのか。ちなみに「ドイツサッカー」は、ゲルハルト・バウアー著、フランツ・ベッケンバウアーらとデトマール・クラマー公認コーチとしてバウアーの指導をしていた話が出てくる。なんと50年半世紀前の話だから、ミシャが知る由もない。
札幌は3勝3分け3敗
 コンサドーレは明治安田生命J1リーグとルヴァンカップ、天皇杯と今後、中3日の試合が多くなる。武蔵の復帰で「けが人無し」が見えてきたが、くれぐれも「けがとコロナに要注意」を念頭に戦っていってほしい。私ども記者とカメラと編集者は、選手の健康と活躍を願い、そして読者の皆様、選手・監督コーチ、運営会社、事務局の皆様、さらにサポーターの皆様の健康を祈念して、明るい朝が来ることを祈って、頑張りたい。
                                  (池田 淳)