北海道コンサドーレ札幌の王道と遍歴2020年6月号

文明開化
「ぶんめいかいか」明治の新しい波
令和2年目に150余年前の大改革
新型コロナウイルスが蔓延して半年
人類に新たな難題で踏み込んできた
地球上を席巻する菌と戦うピープル
スポーツ界はピンチをチャンスにと

IOCが2020年東京五輪を順延
スポーツ存続へ向け創意工夫の発信
プロサッカーJリーグは無観客試合
村井満チェアマンはJ1を7月4日
J2J3を先行6月27日に決めた
政府方針に即した日程の決断だった

文明開化は日本初のヌーベルバーグ
「体育」の部類の心技体を見直した
例の「じゃんぎり頭」は報道の変化
飛んでいまは「無観客」が登場した
選手はテレワークでオンライン談話
隔離された中での「接触プレー」だ

北海道コンサドーレ札幌は進化した
FW鈴木武蔵らがオンラインで会見
6月の全体練習では新たな姿がある
GKク・ソンユンの退団など震度弱
前進する人間のワクチンは今も昔も
ペトロヴィッチ采配とサポーターだ
コンサドーレ札幌の王道と遍歴
練習を終えて笑顔を見せる鈴木(6月9日、札幌市宮の沢白い恋人サッカー場、撮影・石井一弘)
コンサドーレの王道を拓く
J1は7月4日に再開決定。札幌はカズがいる横浜FCと
 6月15日発表予定のJ1の7月4、5日の再開日の対戦相手が6月8日付の新聞紙上に掲載された。理由はともあれ、北海道コンサドーレ札幌はカズこと三浦知良(53)が所属する横浜FCと対戦することになった。
 開始時間や会場は「後日」となっており、この目で確かめたのは「北海道新聞」と「日刊スポーツ」で、それによると浦和レッズ対横浜F・マリノス、柏レイソル対FC東京、川崎フロンターレ対鹿島アントラーズ、湘南ベルマーレ対ベガルタ仙台、清水エスパルス対名古屋グランパス、ガンバ大阪対セレッソ大阪、ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島、大分トリニータ対サガン鳥栖。Jリーグの村井満チェアマン(60)は、「新型コロナ」関連の気遣いは大変なもので「日本を南北に分け、2グループの近いもの同士が対戦するのが理想」を実感する「対決で」この対戦の仕組みはチェアマンが関わったことは確かのようだ。
全体練習・鈴木武蔵が変だぞ?
 約半年の「新型コロナウイルス」の世界的蔓延で中断していた明治安田生命J1のゲームが2020年7月4日「無観客試合」で再開されることが決まった。18チームが第1節を終えて、2度にわたる「緊急事態宣言」で、ゲームは元より練習もままならないまま5月下旬までを過ごした。
 北海道コンサドーレ札幌は、Jリーグ村井チェアマンの「大本営指示」通りの日程を積み重ねた。2月、3月、4月、5月は、ほとんど個人練習。外出自粛などで、報道陣との接触が、パソコンなどのオンラインで「直接会見」無くして談話が報道された。この間、ヴィッセル神戸や名古屋グランパス、C大阪などでの選手らの「陽性反応」が伝えられ、試合の始まる7月までには、選手らをはじめ、ゲームに関係する人々の「PCR検査」の事前検査を「義務」付けた。
 コンサドーレは、全体練習を6月1日から白い恋人サッカー場で始めた。4日には「紅白試合」(青と黄色のゼッケン)を行い、久しぶりの「実戦」に、再開の「喜怒哀楽」を楽しんでいた。また9日には縦縞の赤黒の試合用のユニホームと白地に自分の背番号を着けた「分かりやすい出立ち」で戦い、実戦を想定した「ハードな」ゲームを繰り広げた。4日の練習でFW鈴木武蔵が「戸惑い」を見せたが、この日は、後半に体が動き出し、背番号9が輝きを増してきた。
ミシャ監督のもくろみ
 北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(62)の元気そうな姿が札幌のホームグラウンド「白い恋人サッカー場」で見られた。
 4日、これまで報道関係者との会見はシャットアウト。思わず監督の姿をピッチサイドに見て「ミシャ、グーテンモルゲン。コメンジー」と叫んでしまった。もちろん互いに手を振るだけのあいさつだった。
 ピッチでは準備運動が始まり、久々の選手たち27人と四方田修平ヘッドコーチやコーチ陣が黒いトレーニング姿で体を動かせていた。ミシャ監督の指導が始まり、通訳の杉浦大輔コーチの身振り手振りが選手を捕らえる。スタンドの決められた席から我々報道陣はマスク姿。選手らは、ブルーと黄色のゼッケンに別れ、最初はジェイが青のトップ。新加入のドゥグラス・オリベイラ(25=ブラジル)が黄色。期待のFW鈴木武蔵が黄色に入った。
 GKク・ソンユン(24=大韓民国)は、札幌を退団。韓国でプロチームに入団後、徴兵制度の「義務を果たす」と大邱FCに完全移籍していた。残る菅野孝憲が黄、阿波加俊太、カウィン(30=タイ)の2人が青・黄に交互に入った。
 30分ハーフのゲームを行ったが、鈴木武蔵(26=ジャマイカ・日本A代表)の元気がない。黄色グループで最初はオリベイラと組んだがパス回しが出来ない。引き過ぎでプレスが出来ないのがちょっと「気が合わない」と見えてしまった。
 ミシャ監督のこの日の感想はオンラインで「体力面で試合中(ゲームの中)でなくては分からないものがある」と結んだ。
9日の報道陣公開練習
 ペトロビッチ監督が見守る中、実戦さながらの対戦が行われた。公式ユニホーム姿は、GK阿波加俊太、DFに福森晃斗、キム・ミンテ、進藤亮佑。MFは荒野拓馬、深井一希、チャナティップ。ウイングバックに菅大輝、駒井善成。トップはジェイ。その脇に鈴木武蔵。前半は点を取れず、キャプテン宮澤裕樹が采配する白(ビジター用)に圧倒される。すばしっこいルーカス・フェルナンデスが、縦横無尽に走り回る。
 後半は、レギュラー組に背番号30、31、32の1年生組を投入した。金子拓郎、高嶺朋樹、田中駿汰で、見せ場を作った。3人に引き付けられるので、トップの武蔵がフィニッシュまで走り込める。得点に結びついた。
 最後は白のルーカスがユニホーム組に入り、チャナティップ顔負けのキープ力を見せた。監督の今季の目標「2位以内」は、「コロナを吹き飛ばすワクチンだ」と言っても過言ではない。金子がB型、高嶺がO型、田中がA型。5月号で書いた血液型と個性的な部分が、見えてきそうだ。楽しみだ。
                                                    (池田 淳)