北海道コンサドーレ札幌の王道と遍歴2017年7月号

選手の絆
「せんしゅのきずな」とは連携の源
目に付くものや誰も気付かないもの
心と心の触れ合いや一対一のサイン
アイコンタクトで出来る意思疎通も
いま北海道コンサドーレ札幌が輝く
選手の繋がりがゲームで見えてきた

四方田修平監督のプランは複雑多岐
7月1日の清水エスパルス戦は絶妙
札幌ドームで1−0で勝った試合だ
FW都倉賢とヘイスが先発で並んだ
ヘイス復帰2戦目だが息はぴったり
都倉の折り返しをヘイスが蹴り込む

6連敗を断ち切り15位に浮上した
同8日は16位大宮アルディージャ
敵地での対戦は0−2と追い込まれ
福森晃斗が2本のFKを決めドロー
FKセッティングは小野伸二の采配
蹴りたいヘイスを制した伸二の読み

この日は都倉が累積警告で出場停止
FWはヘイスが都倉の分まで頑張る
それは四方田監督の清水戦での決断
ヘイスが得点したのちに交代を要求
だが清水はDF攻撃を仕掛けてくる
ヘイスがピッチ上で得た教訓は深い
コンサドーレ札幌の王道と遍歴
清水戦前半6分、先制点を決めてサポーターの声援に手を上げて応える札幌FWヘイス(11番)、右はチームを束ねるキャプテンMF宮澤。ヘイスは僚友ジュリーニョのアキレス腱断裂によるチーム離脱の穴を埋めるように、2試合連続ゴールと気を吐いた。宮澤は攻守に好プレーを見せており、すでにチームに合流し、期待される元イングランド代表FWジェイやタイのメッシと言われるMFチャナティップをどうチームに融合させていくか、キャプテンの力量を試される。7月1日、札幌ドーム、撮影・石井一弘
コンサドーレの王道を拓く
J1キープの条件は勝ち点40
 7月に入って北海道コンサドーレ札幌は、清水エスパルスと大宮アルディージャと対戦した。試合は1勝1分けで勝ち点4を得たことは、選手らに大きな自信を付けたといえる。第17節の清水は1−0で、18節は大宮に0−2とリードを許したがDF福森晃斗のFK(フリーキック)が2本続けて決まり2−2で引き分けた。
 これで大宮とは1勝1分けの勝ち点4で対戦を終わり、まずは降格ラインを上から見下ろしての戦い方が出来、さらに上位を狙っていける、自信を付けていけるだろう。この背景にはFWヘイスのけがからの復帰と、エースの都倉賢がヘイスとの絡みで清水戦でのヘイスへの勝利のアシストが出来たあたりが、大きな収穫だ。
 さらにタイからのチャナティップの移籍完了と、元イングランド代表のジェイの加入が決まり、勢いに乗ったチーム造りが出来そう。
 3週間のインターバルを置いて19節(7月29日)は札幌ドームに浦和レッズを迎える。ファン必見の好ゲームが期待でき、都倉、ヘイス、ジェイのトップスリーの活躍が、紙面を飾ってくれるだろう。
 現在18試合が終わって、4勝4分け10敗。勝ち点16の15位。じっくり上を目指して四方田修平監督のもとチームを磨く「選手の絆」を深めてほしい。最終的な残留条件の勝ち点を40点台とすると、あと11勝を積み上げ15勝は必要。J1のきびしさは、すでに4チームの監督が交代しているのを見ても分かる。
広島の森保監督も交代
 7月4日、サンフレッチェ広島は森保一監督(48)の解任を発表した。広島は現在、降格圏内の17位。成績不振が主な理由。森保監督は今年で6年目の監督で、過去にJ1で3回の優勝を果たしている。後任にはヘッドコーチの横内昭展氏(49)が就任した。横内監督は福岡県出身、1986年マツダSC。92年−95年まで広島のMFとして活躍した。指導者歴は広島のユースコーチからU−21日本代表コーチなど、U−22日本選抜監督も経験している。
 この他の監督交代は次の通り。(既報も含む)
 5月7日に新潟の三浦文丈監督(46)が、辞任。5月15日に呂比須ワグナー監督が就任している。
続いて大宮の渋谷洋樹監督(50)が「成績不振」を詫びて、引責辞任した。
 鹿島の石井正忠監督(50)も5月31日、「成績不振により、解任する」と会社側から通告された。
チャナティップがゴール
 北海道コンサドーレ札幌は7月9日、J2のFC町田ゼルビアと東京・味の素スタジアム西競技場で練習試合を行った。45分2本で1−1のスコアだったが、コンサドはタイから移籍したチャナティップ(23)が得点した。トップチームでの試合機会が少ない選手にJレベルのゲームを体験させようと行われた。昔(10年ひと昔)は、リーグ主催でサブゲームをやっていた。2008年にコンサドの指揮を執った三浦俊也監督は、自ら2ndチームの采配を揮っていた。前監督の柳下正明氏が下地を造って退任した後とは言え、1年でJ1昇格を果たした監督として、その心意気に感動した。ちょうどU−18の監督、コーチだった今の四方田監督、名塚善寛コーチが「よみがえった」なら大したものだ。あの岡田武史監督の時は、「練習相手がいない」とぼやいたが11対12、10対9など選手でハンデを着けたマッチゲームをしていた。何事もアイデアをよみがえらせてくれた。
助っ人ジェイの略歴
 7月1日(株)コンサドーレは、元イングランド代表ジェイ・ボスロイド(Jay Bothroyd)の入団を発表した。ジェイは1982年5月7日、イングランド生まれの35歳。190センチ、89キロの巨漢。ポジションはFWで背番号は48。
 1998−2007年アーセナルユースで2種登録。9か所の国内チームを転戦、2014年タイ・ムアントン ユナイテッド。15年−16年にジュビロ磐田。2年間で54試合出場34得点。国際試合は1999年U−16イングランド代表、2001年までユースの年代別代表で、2010年W杯南アフリカ大会イングランド代表。ジェイのコメント「札幌の素晴らしいファンの声援に応えるには、結果を残すことが重要だと考えています。早くチームの勝利に貢献したい」。
                                                      (池田 淳)