２０１１シーズンを振り返ると、日本中が心底落ち込んだ３・１１の大震災もあり、暗いニュースが目立ったように思える。

そんな沈んだ日本に元気をくれたのが「なでしこジャパン」。

彼女たちの懸命で最後まで諦めない姿勢は、見るものすべてに勇気を与えてくれた。

限られた環境の中でもがき、努力してきた結果が身を結び、なでしこリーグも成功へ向かいつつある。

それに比べて男子はあまりパッとしない。たしかにアジアカップは制したが、ほぼベストメンバーで臨んだＷ杯アジア予選では苦戦を強いられた。

オリンピック代表は次世代のスター候補生がもっと飛び出して欲しかった。

クラブでも同じ。ＡＣＬではベスト４に残ったチームはいなかったし、Ｊ２から昇格してきたばかりの柏レイソルが優勝した。天皇杯でもＪ２同士が決勝に進出。これはこれで称賛に値するが、Ｊ１のチームからみると情けない。

Ｊ２のレベルが一気に上がったのではなく、チーム数が増えたせいもあるのかＪリーグ全体のレベルが下がってきてはいないか危機感もある。

最近は欧州組もたくさんいるが、試合に出場し、活躍している選手はそう多くは無いのでは。若き才能が埋もれていく気もする。

なんにせよ、女子に助けてもらった２０１１年。来季は男子サッカー界の盛り返しに期待したい。