コンサドーレ札幌ピックアップ情報
一覧に戻るＪ１第２５節（１０月３１日）、ガンバに１−２で敗れ、連勝ストップ
20･11･02
鹿島に２連勝の次は連敗
ガンバに勝運の贈り物
札幌ドームで連勝のあとは「本当の強敵」が立ち塞がった！ １０月の総決算は６試合して３勝１分け２敗。Ｊリーグの成績表の表示では △ 〇 ● ◯ ◯ ●。この調子でシーズンを終わると１２勝８分け１４敗＝勝ち点４４で昨年順位だと１０−１１位になる。しかし現在は残り８試合で７勝６分け１３敗で勝ち点２７。
２位に浮上したガンバ大阪の次は中２日でトップ街道を行く川崎フロンターレ。いかがしたものか？
２０２０明治安田生命Ｊ１リーグ第２５節は１０月３１日午後７時から大阪府のパナソニックスタジアム吹田で、北海道コンサドーレ札幌は、ガンバ大阪と対戦した。
試合は今季の最高の１万６千１８３人の大観衆、コンサドーレ応援団も６００人ほどがスタンドを彩った。競技場は晴れ、気温１５．１度、湿度５５パーセントの絶好のコンディション。午後７時３分、佐藤隆治主審（４３＝愛知県出身、国際審判）のホイッスルで始まった。
札幌はＧＫ菅野孝憲が、中野小次郎が大学に戻ったため２試合前からゴールを守っている。ＤＦは田中駿汰−キム・ミンテ（累積警告から復帰）−福森晃斗、ＭＦのボランチには宮澤裕樹と高嶺朋樹。両ワイドのＭＦは右のルーカス・フェルナンデスと左に白井康介。いつもの菅大輝は、新型コロナウイルス検査の「陽性反応」が出たため、札幌で養生中。ＦＷ陣はトップにアンデルソン・ロペス。シャドーに駒井善成とドゥグラス・オリベイラ。ベンチには１か月半ぶりにチャナティップの姿も見える。
ガンバは、３年目の宮本恒靖監督が采配を振るう。４−４−２の布陣で、ＧＫに元ＪＡＰＡＮ代表の東口順昭。ＤＦは左から福田湧矢−キム・ヨングォン−菅沼駿哉−�眸�瑠。ＭＦは倉田秋、山本悠樹、井手口陽介、小野瀬康介。２トップには、曲者・宇佐美貴史と渡邉千真。ベンチにはＦＷパトリックの髭の強面も。
札幌はキックオフ後、果敢に攻めて、最初のシュートはＦＷロペスが中盤からのロングシュート。前半６分札幌がコーナーキック（ＣＫ）を得る。福森のキックは相手ＤＦに処理されるが、この後も攻撃の主導権を持ち続ける。
先手を取ったのは札幌。前半９分、右サイドからのＭＦ駒井が持ち上がり、ペナルティエリアに向かってクロスを入れる。反応したのはシャドー役のオリベイラ。中央からのゴール左へのシュートはポストに当たり内側に。ＧＫ東口が追うようにかき出すが、ボールに触れられずゴールイン。札幌が先制する。
この後、ガンバのポイントゲッターＦＷ宇佐美らの動きが激しくなる。ＭＦを加えた攻撃は左側からのセンタリング、スルーパスでＧＫ菅野を攻め立てる。何度か跳ね返したが、前半１６分、左サイドから宇佐美がグラウンダーのクロスを入れ、トップの渡邉がポストプレー。これに応じたのはＭＦ井手口。左足トラップから右足でゴール右側に流し込んだ。札幌ＧＫ菅野は中央で動けず、反応しきれなかった。（２５分飲水タイム）。１−１の同点でせめぎ合いが続くが、後半の展開に興味を抱かせた。
【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
「球際を厳しくいくこと。守備のところをもう一度確認しよう」、「プレーをはっきりしていこう」
■ガンバ大阪の宮本恒靖監督
「守備は強気に。球際の競り合いで負けないこと」、「スペースを見つけて相手陣内深く攻め込もう」、「点を獲って勝点３を奪いにいくぞ！」
ハーフタイムの両軍の交代は無し。後半１分、早速ガンバのボールを奪いに行った札幌ルーカスにイエローカード（相手を倒した）。その後も一進一退で堂々巡り。１４分に札幌ベンチが動いた。２人のコーチとペトロビッチ監督の意思疎通が出来てない様子。いつも見ている札幌ファンは「嫌気がさす」。１６分にやっと駒井と荒野拓馬、ルーカスと金子拓郎が交代。ガンバも宇佐美とＦＷパトリックら３組が交代する。
勢いづいたのはガンバ。１７分、札幌の右ライン際でＦＫ（フリーキック）を得る。キッカーはＭＦ山本悠樹。ペナルティーエリアの中には変わったばかりのパトリック。１８９センチ、８２キロの巨漢は、札幌の守備陣を擦り抜けるようなヘディングでコースを変えてゲットした。
札幌は１４分、しばらくぶりのＭＦチャナティップが高嶺に代わって「定位置」に入った。独特のちょこちょこした切り替えしは「繰り返し」で、まだ本物ではないよう。（２５分飲水タイム）。
チャナティップが入ったことで、白井がフリーになる場面が出来る。自在に走り回ったがＧＫ東口と接触、イエローカード。東口が鼻のけがで治療。すでにアディショナルタイム５分は過ぎ、札幌の監督エリアをはみ出した―、と第４の審判から伝わり主審が判定、ペトロビッチ監督にイエローカード。東口キーパーのけがの手当てなどで「５２分」までに間延びしたゲームは「無事」終わった。
次の２０２０明治安田生命Ｊ１リーグ第２６節は１１月３日午後２時から、川崎市の等々力競技場で、川崎フロンターレと北海道コンサドーレ札幌の試合がある。トップを１敗で突っ走る川崎に、１３位の札幌が「一矢を報いられるか」。
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
「今日は両チームの選手が素晴らしい試合をしてくれたと思います。札幌も立ち上がりから非常に前によく走り、戦い、そしてチャンスを多く作ったと思います。負けはしましたけど、決して負けに値するようなゲームではなかったと思いますし、少なくとも勝点１は持ち帰ってもおかしくないゲーム内容だったと思います。ただ、今季よくあるように内容と結果が伴わない、今日もそういうゲームになってしまった。ただ選手たちは今日の試合で強い相手に対して自分たちの戦い方で十分互角以上の戦いをしてくれたと思います。やはり我々は地方の小さいクラブではありますけど、どのチームと対戦してもわれわれはアグレッシブに自分たちのアイディアと連動した動きでチャンスを作り出せるそういうチームで、どの相手に対しても互角、または互角以上に渡り合えるチームだと思います」
（−先発のドゥグラス オリヴェイラ選手と途中から入ったチャナティップ選手も良いプレーをしていたと思うが、かなり戦力も整ってきたのでは？）
「やはり今日出場してくれた選手は良く戦ってくれたと思います。ドゥグラスに関しても、チャナティップに関しても、途中から入った（金子）拓郎に関しても素晴らしいプレーを見せてくれたと思います。選手層に関しては選手の成長によって厚くなってきたと思います。今日は菅（大輝）がいなかったり、ジェイがいなかったり、進藤（亮佑）がいなかったり、これまでレギュラーの選手が今日は出場しませんでしたが、そういった中でも十分に自分たちの戦いの中で相手と互角以上に渡り合うところは見せられたと思います」
■ガンバ大阪の宮本恒靖監督のコメント
（−今週はチームにとって難しさもあったと思うが、遠藤保仁選手が期限付き移籍したあともそうだったが、チームが動揺なく勝ちにつなげられている選手の気持ちをどのように感じている？）
「少なからずというか、小さくない衝撃が選手の中にもあったと思います。そういうものももちろんあるけれども、我々はそれを受け止めて歩みを止めてはいけないし、いろいろな衝撃というかショックがあったことによって生まれた傷を癒やせるのは、逆に我々でしかないという話を選手に言いました。それはもちろん自分たち自身もショックを受けて、負っているであろう傷を早く治すのも自分たちが見せられるもの、自分たちがパフォーマンスで出すものしかないし、今回のことによってＧ大阪を取り巻く、またサッカー界、スポーツ界を見渡してみてもいろいろなところに、いろいろな傷を負った人がいるとは思うんですけど、そういうものもやっぱり、自分たちで傷を治せるようにということで、選手は高い集中力でもちろん難しい１週間ではありましたけど、そういうところにつなげてくれたというふうに思います」
ガンバに勝運の贈り物
札幌ドームで連勝のあとは「本当の強敵」が立ち塞がった！ １０月の総決算は６試合して３勝１分け２敗。Ｊリーグの成績表の表示では △ 〇 ● ◯ ◯ ●。この調子でシーズンを終わると１２勝８分け１４敗＝勝ち点４４で昨年順位だと１０−１１位になる。しかし現在は残り８試合で７勝６分け１３敗で勝ち点２７。
２位に浮上したガンバ大阪の次は中２日でトップ街道を行く川崎フロンターレ。いかがしたものか？
２０２０明治安田生命Ｊ１リーグ第２５節は１０月３１日午後７時から大阪府のパナソニックスタジアム吹田で、北海道コンサドーレ札幌は、ガンバ大阪と対戦した。
試合は今季の最高の１万６千１８３人の大観衆、コンサドーレ応援団も６００人ほどがスタンドを彩った。競技場は晴れ、気温１５．１度、湿度５５パーセントの絶好のコンディション。午後７時３分、佐藤隆治主審（４３＝愛知県出身、国際審判）のホイッスルで始まった。
札幌はＧＫ菅野孝憲が、中野小次郎が大学に戻ったため２試合前からゴールを守っている。ＤＦは田中駿汰−キム・ミンテ（累積警告から復帰）−福森晃斗、ＭＦのボランチには宮澤裕樹と高嶺朋樹。両ワイドのＭＦは右のルーカス・フェルナンデスと左に白井康介。いつもの菅大輝は、新型コロナウイルス検査の「陽性反応」が出たため、札幌で養生中。ＦＷ陣はトップにアンデルソン・ロペス。シャドーに駒井善成とドゥグラス・オリベイラ。ベンチには１か月半ぶりにチャナティップの姿も見える。
ガンバは、３年目の宮本恒靖監督が采配を振るう。４−４−２の布陣で、ＧＫに元ＪＡＰＡＮ代表の東口順昭。ＤＦは左から福田湧矢−キム・ヨングォン−菅沼駿哉−�眸�瑠。ＭＦは倉田秋、山本悠樹、井手口陽介、小野瀬康介。２トップには、曲者・宇佐美貴史と渡邉千真。ベンチにはＦＷパトリックの髭の強面も。
札幌はキックオフ後、果敢に攻めて、最初のシュートはＦＷロペスが中盤からのロングシュート。前半６分札幌がコーナーキック（ＣＫ）を得る。福森のキックは相手ＤＦに処理されるが、この後も攻撃の主導権を持ち続ける。
先手を取ったのは札幌。前半９分、右サイドからのＭＦ駒井が持ち上がり、ペナルティエリアに向かってクロスを入れる。反応したのはシャドー役のオリベイラ。中央からのゴール左へのシュートはポストに当たり内側に。ＧＫ東口が追うようにかき出すが、ボールに触れられずゴールイン。札幌が先制する。
この後、ガンバのポイントゲッターＦＷ宇佐美らの動きが激しくなる。ＭＦを加えた攻撃は左側からのセンタリング、スルーパスでＧＫ菅野を攻め立てる。何度か跳ね返したが、前半１６分、左サイドから宇佐美がグラウンダーのクロスを入れ、トップの渡邉がポストプレー。これに応じたのはＭＦ井手口。左足トラップから右足でゴール右側に流し込んだ。札幌ＧＫ菅野は中央で動けず、反応しきれなかった。（２５分飲水タイム）。１−１の同点でせめぎ合いが続くが、後半の展開に興味を抱かせた。
【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
「球際を厳しくいくこと。守備のところをもう一度確認しよう」、「プレーをはっきりしていこう」
■ガンバ大阪の宮本恒靖監督
「守備は強気に。球際の競り合いで負けないこと」、「スペースを見つけて相手陣内深く攻め込もう」、「点を獲って勝点３を奪いにいくぞ！」
ハーフタイムの両軍の交代は無し。後半１分、早速ガンバのボールを奪いに行った札幌ルーカスにイエローカード（相手を倒した）。その後も一進一退で堂々巡り。１４分に札幌ベンチが動いた。２人のコーチとペトロビッチ監督の意思疎通が出来てない様子。いつも見ている札幌ファンは「嫌気がさす」。１６分にやっと駒井と荒野拓馬、ルーカスと金子拓郎が交代。ガンバも宇佐美とＦＷパトリックら３組が交代する。
勢いづいたのはガンバ。１７分、札幌の右ライン際でＦＫ（フリーキック）を得る。キッカーはＭＦ山本悠樹。ペナルティーエリアの中には変わったばかりのパトリック。１８９センチ、８２キロの巨漢は、札幌の守備陣を擦り抜けるようなヘディングでコースを変えてゲットした。
札幌は１４分、しばらくぶりのＭＦチャナティップが高嶺に代わって「定位置」に入った。独特のちょこちょこした切り替えしは「繰り返し」で、まだ本物ではないよう。（２５分飲水タイム）。
チャナティップが入ったことで、白井がフリーになる場面が出来る。自在に走り回ったがＧＫ東口と接触、イエローカード。東口が鼻のけがで治療。すでにアディショナルタイム５分は過ぎ、札幌の監督エリアをはみ出した―、と第４の審判から伝わり主審が判定、ペトロビッチ監督にイエローカード。東口キーパーのけがの手当てなどで「５２分」までに間延びしたゲームは「無事」終わった。
次の２０２０明治安田生命Ｊ１リーグ第２６節は１１月３日午後２時から、川崎市の等々力競技場で、川崎フロンターレと北海道コンサドーレ札幌の試合がある。トップを１敗で突っ走る川崎に、１３位の札幌が「一矢を報いられるか」。
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
「今日は両チームの選手が素晴らしい試合をしてくれたと思います。札幌も立ち上がりから非常に前によく走り、戦い、そしてチャンスを多く作ったと思います。負けはしましたけど、決して負けに値するようなゲームではなかったと思いますし、少なくとも勝点１は持ち帰ってもおかしくないゲーム内容だったと思います。ただ、今季よくあるように内容と結果が伴わない、今日もそういうゲームになってしまった。ただ選手たちは今日の試合で強い相手に対して自分たちの戦い方で十分互角以上の戦いをしてくれたと思います。やはり我々は地方の小さいクラブではありますけど、どのチームと対戦してもわれわれはアグレッシブに自分たちのアイディアと連動した動きでチャンスを作り出せるそういうチームで、どの相手に対しても互角、または互角以上に渡り合えるチームだと思います」
（−先発のドゥグラス オリヴェイラ選手と途中から入ったチャナティップ選手も良いプレーをしていたと思うが、かなり戦力も整ってきたのでは？）
「やはり今日出場してくれた選手は良く戦ってくれたと思います。ドゥグラスに関しても、チャナティップに関しても、途中から入った（金子）拓郎に関しても素晴らしいプレーを見せてくれたと思います。選手層に関しては選手の成長によって厚くなってきたと思います。今日は菅（大輝）がいなかったり、ジェイがいなかったり、進藤（亮佑）がいなかったり、これまでレギュラーの選手が今日は出場しませんでしたが、そういった中でも十分に自分たちの戦いの中で相手と互角以上に渡り合うところは見せられたと思います」
■ガンバ大阪の宮本恒靖監督のコメント
（−今週はチームにとって難しさもあったと思うが、遠藤保仁選手が期限付き移籍したあともそうだったが、チームが動揺なく勝ちにつなげられている選手の気持ちをどのように感じている？）
「少なからずというか、小さくない衝撃が選手の中にもあったと思います。そういうものももちろんあるけれども、我々はそれを受け止めて歩みを止めてはいけないし、いろいろな衝撃というかショックがあったことによって生まれた傷を癒やせるのは、逆に我々でしかないという話を選手に言いました。それはもちろん自分たち自身もショックを受けて、負っているであろう傷を早く治すのも自分たちが見せられるもの、自分たちがパフォーマンスで出すものしかないし、今回のことによってＧ大阪を取り巻く、またサッカー界、スポーツ界を見渡してみてもいろいろなところに、いろいろな傷を負った人がいるとは思うんですけど、そういうものもやっぱり、自分たちで傷を治せるようにということで、選手は高い集中力でもちろん難しい１週間ではありましたけど、そういうところにつなげてくれたというふうに思います」
池田淳
