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J1第4節(7月12日)、湘南ベルマーレと0−0で分け 9会場の観衆は?

20・07・14
無言の観客J1条件付きで解禁

札幌は湘南と0−0の引き分け

 2020年の明治安田生命J1リーグが7月11、12日の9試合に観客動員を再開後以来の初「解放」した。5千人まで、マスクと検温、さらに「拍手のみ」のスタンドは、やはり5か月ぶり「活気」に包まれていた。

 北海道コンサドーレ札幌が12日に湘南ベルマーレと対戦したShonan BMWスタジアム平塚には、3千327人。11日の川崎フロンターレ−柏レイソル(等々力陸上競技場)4千724人、大分トリニータ−ヴィッセル神戸(昭和電工ドーム大分)は、4千263人。12日は、一番多かった横浜F・マリノス−FC東京(日産スタジアム)が、4千769人。意外に少なかったのが埼玉スタジアム2002の浦和レッズ−サンフレッチェ広島で3千094人。4千人台は清水エスパルス−ガンバ大阪(IAIスタジアム日本平)が4千131人、セレッソ大阪−名古屋グランパス(ヤンマースタジアム長居)が4千026人。2千人台は、サガン鳥栖−鹿島アントラーズ(駅前不動産スタジアム)2千694人。横浜FC−ベガルタ仙台(ニッパツ三ツ沢球技場)で、2千232人。勝敗の方は13日夕刊で―。

 8日の第3戦までの結果は札幌(6位)と湘南(16位)。12日のゲームはコンサドーレがストライカーの鈴木武蔵をけがで欠き、大幅にメンバーを組替えてきた。

 試合の方は12日午後7時3分、小雨降るBMWスタジアムで、気温は24.8度、湿度83%のムッとするピッチ。陣取った観客は、マスク姿で、三密もダメ。声援もダメで、神妙な表情。ホイッスルは、西村雄一主審(48=東京都出身で10回のJリーグ主審賞を受けたリーグ1位の主審)。

 気になるコンサドの布陣はGK菅野孝憲。DFのセンターに田中駿汰が先発、両サイドは変わらず進藤亮佑と背番号5の福森晃斗。ボランチの2人は深井一希と荒野拓馬。ワイドの右の白井康介が先発、左は菅大輝。トップはジェイだったが、チャナティップの相棒は、たぶん初の駒井善成。浦和時代かららのペトロビッチ監督の期待の「攻守に働ける男」に3年目でなったようだ。

 3−4−2−1の布陣は変わらなかったがトップのジェイが、常時先陣でプレー、1ないし2人のDFを引き連れてゴールを狙っていた。

 一方の湘南は、2年目を迎える浮嶋敏監督。昨年アカデミーの主軸指導者から昇格、J1に昇格した。布陣は3−4−2−1で、ミラーゲームを期待したが、札幌のジェイのマークに重点を置き、ボランチも一緒に付くような2バック的な布陣が見られた。やはりジェイ対策だ。

【ハーフタイムの監督談話は無し。給水タイムはいつもの通り前後半2回】

 後半は、札幌が先に動いた。深井が金子拓郎に、進藤が高嶺朋樹、荒野と宮澤裕樹が、チャナティップはFWドゥグラス・オリベイラの4枚変え。

 すると札幌がキックオフ後チャンスをつかむ。7分に右CK。福森がゴール脇に入れるが合わない。さらに8分金子が右からゴール前にクロスを入れ、オリベイラが頭で落とし、ジェイが合わすが得点にならない。さらに17分、ジェイとオリベイラのやり取りからゴールを狙うも相手DFにブロックされた。

 31分ジェイと金ミンテが交代、後半45分が過ぎアディショナルタイムは4分。白井の右サイドからのクロスが入るが、いずれも相手DF陣のクリア、ブロックに遇い0−0の引き分けに終わった。これで札幌は勝ち点7(2勝1分け1敗)で8位。湘南は1分け3敗で16位。

 コンサドーレ札幌のJ1第5節は18日午後6時から、11位のベガルタ仙台とアウエーのユアテックスタジアム仙台で対戦する。これまでにj1対戦成績は3勝1分け6敗。昨年は1−2、1−3の2連敗。必勝を祈る!


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「1週間で3試合目ということでハードでした。湿度が非常に高い中で行われた試合で、両チームともに走り戦う中で、チャンスの数も含めて引き分けは妥当な結果だったと思う」

(−ハーフタイムに4人交代したことについて)
 「1週間での3試合目ということで疲労があった。当初は3枚の交代を考えていたが、チャナティップが太ももに問題があったので、大事をとって交代させた」

(−その交代は奏功したかどうか)
 「途中出場した選手は先発起用も考えていた。そういう中で、今日はなかなか自分たちでボールを動かす形にならなかった。ただし、選手たちがよく走り戦った中で勝点1を取ってくれた。(再開後)ここまでアウエー3連戦で、今のところ2勝1分は悪くない。以前ならば、こういう試合を落としてしまっていたが、成長の証だと思っている」


■湘南ベルマーレの浮嶋敏監督のコメント
 「連戦の最後、そしてサポーターがスタジアムに入った中でやれたゲーム。心強い思いの中でゲームに入りました。勝点3を取れなかったことは非常に残念ですけど、ゲーム全般でわれわれらしさは出せたんじゃないかなと思います。札幌さんは今日はわれわれのプレスを避けて、ワンタッチでの空中のFWへのボールから、こぼれを拾ってカウンターというような形を狙ってくることは予想もできていました。そういう中で、ラインを下げ過ぎずに制御しながら、(前節・)横浜FM戦と比べて、拾ったボールをしっかり自分たちのボールにして攻める形を増やすという部分も良かった。ただ、それを得点につなげるというところが大事になると思いますし、そこは今後も取り組んでいきたいと思います」

(−札幌はハーフタイムに4枚代えを行ってきたが)
 「前半はやはり札幌さんも連戦の疲れで走れていなかったので、そういうことは予想していました。(前半が)終わった瞬間にベンチの中でミシャさん(ペトロビッチ監督)をはじめ、コーチ陣がかなり話をしていたので、3枚くらいは代えてくるかなと。ただ、4枚代えというのは僕の指導者経験上、初めてだったので、そういう意味では少し考える時間が必要でしたけど、(交代のタイミングが)ハーフタイムだったので、セットプレーも含めて良い準備をして後半に入れたことは良かったと思います」
池田淳