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ルヴァンカップ第1節(2月16日)、アウエーで鳥栖に快勝

20・02・18
ミシャ監督に感謝の3得点

新ユニホーム「胸にISHIYAの☆一つ」

 3年目のミハイロ・ペトロビッチ監督の顔がちょっぴりほころんだ。今季の北海道コンサドーレ札幌のゲームが始まった。2月16日ルヴァンカップで初戦がスタート、札幌は午後2時からサガン鳥栖とアウエーの駅前不動産スタジアムでグループステージ第1節を戦い3−0で快勝した。札幌はCグループで、この日ニッパツ三ツ沢球技場で試合のあったサンフレッチェ広島2−0横浜FCとの4チームで戦う。札幌のルヴァンカップ第2節は2月26日で広島とアウエーのエディオンスタジアム広島で対戦する。

 試合の方は、午後2時3分札幌のキックオフで始まった。コンサドは濃紺のアウエー用の新しいユニホームで登場、ラグビーのオールブラックスを思わせる選手たち。鳥栖の空は曇り、気温11.5度、湿度57パーセント。8千63人の観衆は少ない。審判は福島孝一郎主審(36=鹿児島県出身、今年から採用のVAR判定の資格アリ)

 札幌はGKク・ソンユン、DF進藤亮佑、宮澤裕樹、福森晃斗。MF檀崎竜孔、荒野拓馬、高嶺朋樹、菅大輝、FWチャナティップ、鈴木武蔵、ジェイの3−4−3。鳥栖は、FW金崎夢生、安庸佑、DFパク・ジョンス、MF松岡大起、GK高丘陽平の5人がこれまでの鳥栖メンバーで、あとの6人が移籍してきたスタメン。左サイドの小屋松知哉は名古屋グランパス、京都サンガF.Cで6年、DF内田裕斗がガンバ大阪、徳島ヴォルティスで6年など苦労人が顔をそろえた。隊形は4−3−3。特に目に付いたのが左からの小屋松の突進と、ゴール前でのシュートなど札幌DF陣の進藤・宮澤・GKクが辛うじて防いだ場面が印象に残った。

 札幌は、前半14分左CK福森から、ゴール中央に陣取ったジェイの頭一つ高いヘディングシュートが決まり、先制した。


【監督のハーフタイムコメント】
■札幌・ペトロビッチ監督
 「押され気味なのが気になる、苦しい戦いだ。堅くなっているのか形が出来ていない。成果が出ていないのが気がりだ」

■3年目の鳥栖・金明輝監督
 「早い時間に点を取られてしまい、守られてしまった。これからですが、合宿の成果が出る様に頑張りたい」

 
 札幌は後半も6・4から7・3で押され、攻撃がバラバラ。右のWBに入った檀崎と白井康介が後半から交代。檀崎は2、3本ドリブルで持ち上がったが、効果的な攻撃態勢にはならなかった。後半13分中盤で攻守のバランスを執っていた荒野が相手FW陣の金崎らと揉み合い3度目かにイエローカードをもらった。危険な攻防を潜り抜けられたのも荒野の「強引さと相手との握手」だった。「寡黙で実直な主審・福島氏」静かにイエローカードを挙げた。

 後半の圧巻は36分。相手ゴールに向かってペナルティーエリアからちょっと外れた右45度。25メートルはあった。FKのキッカーは福森。左側ゴールポスト前に鈴木ら。ジェイがいない。32分に金子拓郎と交代していた(ごめんなさい)。相手GKも左ポスト前。キッカー福森の前のブロッカーは一人。左利きの福森の左足は、抑え気味のグラウンダーを選択。ゴール右隅に転がって入って行った。

 2−0になって、鳥栖の攻撃陣は「落胆」の境地だろう。すでに金崎はベンチに、3人目も交代して、「コンサドーレが勝った」と思った。ダメ押しは武蔵だった。

 アディショナルタイム2分にGKクがロングフィード。相手ゴール前にポーンと上がったボールにDFと1対1。2度ほどフェイントをかけてシュート、見事に決まった。さすが「スズキ」。日本のプロ選手で一番ゴール数の多い名前は鈴木と言う名字の選手だそうだ。


■本日のデータ
 シュート数   札幌  9−13 鳥栖
 コーナーキック 札幌  2−12 鳥栖
 フリーキック  札幌 17−18 鳥栖

 蛇足:福森いわく「(2点目のFKは)自分以外のピッチ上の21人は誰も思っていなかったのでは。いいコースに飛んでくれた」。

 2020シーズンはルヴァンカップからスタートしたが、明治安田生命J1リーグ第1節は2月22日各地で開催される。北海道コンサドーレ札幌の次戦は、22日午後3時から、アウエーの三協フロンテア柏スタジアムで柏レイソルと対戦する。
池田淳