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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 33 鳥栖

19・11・28
累積警告3が6人 ミシャの采配に注目
 
 明治安田生命J1リーグ第33節、14位サガン鳥栖(勝ち点36)と8位北海道コンサドーレ札幌(同43)は、11月30日午後2時から、鳥栖・駅前不動産スタジアムで戦う。

 過去の対戦成績は札幌の17勝6分け18敗(J2対戦も含む)で鳥栖の方が1つ勝っている。今季は17節(ホーム厚別競技場)で札幌が3−1で勝ち、現状は札幌優位。

 今季スペインからやってきたルイス・カレーラス監督を5月に解任してコーチから昇格した金明輝監督(38)が率いている。2018年も監督の交代劇で金監督が率いた時もあった。金監督自身は韓国籍だが兵庫県伊丹市生まれで、初芝橋本高出。ジェフユナイテッド市原やヴァンフォーレ甲府、サガン鳥栖で選手生活を送った。

 ワースト争いの勝ち点はJ2自動降格の2チームが34−36勝ち点。現在可能性のあるのが、最下位からジュビロ磐田(勝ち点28)、松本山雅FC(同30)、湘南ベルマーレ(同32)、16位が回るJ1参入プレーオフへは、清水エスパルス(同36)、浦和レッズ(同36)、鳥栖(同36)まで来るかどうか。

 鳥栖は「ここで勝ちたいよネ」。


 【札幌の秘策】札幌が大変なことになっている。安寧な姿で行ければ、累積警告3のある、DF進藤亮佑、宮澤裕樹、キム・ミンテ、MF白井康介、深井一希、荒野拓馬の6人を外せるか。GKはク・ソンユンか菅野孝憲、DF右に石川直樹、センターに鳥栖を知り尽くした早坂良太、左は福森晃斗だろう。両ワイドはルーカス・フェルナンデスと菅大輝。トップにジェイ、シャドーは鈴木武蔵とチャナティップ。ボランチタイプはいないが、中野嘉大、岩崎悠人、アンデルソン・ロペスも元気だ。ここまで大胆な采配はペトロビッチ監督も出来ないだろう。

 札幌は後半20−30分にCK福森の好キックが見られる。進藤、深井をサブに入れといて。得点機の一番高いときが、出番だ。

 ここまでくると最終戦ホーム大観衆の前、勝利で終わりたい。川崎フロンターレへのルヴァンカップ決勝・リベンジだ。最終戦札幌ドームは、1年や2年では分からない「魔物」が住んでいる。3万人超えは01年対セレッソ大阪0−1(セレッソはJ2降格)、18年のサンフレッチェ広島戦は1−1で札幌はACLを逃した。「魔物」を味方に付けたいのなら、鳥栖戦を度外視して6人を温存せよ。
池田淳