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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 32 磐田

19・11・19
サッカー街道・磐田の変・やりにくいナ

 森保JAPANに、北海道コンサドーレ札幌の選手が名を連ねるようになった。21年の歳月と361人の選手スタッフが「北の大地に」何かを残したようだ。やっと「サッカーを語れる」老若男女のサポーターも胸を張ってきた。

 とうの昔に「蹴球からフットボール」に馴染んだはずの国道1号線の沿線(サッカー街道)で、「何かが」起こっている。1998年W杯フランス大会に10番を背負って出場した名波浩選手(当時25=現46)が、古巣ジュビロ磐田の監督を辞任、今季4人目のフェルナンド・フベロ監督(45=スペイン)が指揮を執っている。さらに現在J1リーグで最下位。J2自動降格の汚名返上には1つでも多く勝ち点が欲しい。

 今季は、まだ名波監督の頃、第9節アウエーで札幌が2−1で勝っている。ニュートラル的に言うとコンサドの運営会社(株)コンサドーレの社長野々村芳和CEOの「親友である」。

 こんな状態の中で2019明治安田生命J1リーグ第32節は11月23日午後2時からホーム札幌ドームでジュビロ磐田と対戦する。


 【札幌の秘策】名波元監督―野々村社長、3年前にどんな経緯があったかはシークレット。FWジェイ(37=190センチ、89キロ)が磐田から札幌に移籍してきた。果たしてペトロビッチ監督は、今回ジェイをピッチに送り込むのか。これまでは札幌の4勝3分け8敗。札幌に勝てる確率は磐田の方が上。両者とも勝ち点は欲しい。残り3試合、札幌は最高で6位。

 愛称ミシャの采配に「まだ見ぬ日本のサッカーの中心地・静岡」のプレッシャーはいかがなものか。広島ではJAPANの監督を産み育て、浦和ではミシャが浦和と一緒に成長した姿を「公益財団法人日本サッカー協会」の幹部、田嶋幸三会長(61)、Jリーグ・村井満理事長(60)らにアピール「日本サッカーの未来」を薫陶してきた。

 今、札幌をけん引して、まだ「日本縦断」とまでは行かないが、JAPANを「勇気付けていることは確か」だ。
池田淳