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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 31 横浜FM

19・11・06
北海道サッカーはマリノスが先生だ

 北海道コンサドーレ札幌は今季爆発的な進歩をしている。プロサッカーチーム「コンサドーレ」は1998年Jリーグに加盟した。札幌を中心に「北海道とともに、世界へ」のスローガンのもと、幾多の選手、監督コーチ、サポーター、スポンサーらを育て、共に歩んできた。今季はルヴァンカップで準優勝するなど、選手とスタッフの「進化」が見られる。

 2019明治安田生命J1リーグ第31節は、11月9日午後2時から横浜F・マリノスとアウエーのニッパツ三ツ沢球技場で行われる。今節の相手のマリノスの勝ち点は58で現在3位。首位鹿島と2位F東京は勝ち点が同じ59なので勝ち点1差。18年からオーストラリア出身のアンジェ・ポステコグルー監督が率いて、昨年12位からの挑戦。

 マリノスはこのところリーグ7戦負けなしでJ1チーム得点ランキングは56で1位。リーグ順位2位のF東京が43得点だが、7位のコンサドーレ48得点の方が上回っている。さらに札幌は、第8節でマリノスとのホーム戦を3−0で勝っており、昨季は1勝1敗で、この数字を見ても札幌の成長ぶりがうかがえる。

 札幌は98年W杯フランス大会日本代表監督・岡田武史氏を99年に監督に迎え、2000年J2優勝でJ1昇格を決め、01年はJ1残留を置き土産に辞任。その後岡田監督は03年からマリノスを率い、03年と04年の優勝監督。さらにマリノスから来た河合竜二氏は今季札幌で現役引退後、札幌に住み着き、元JAPAN代表城彰二氏もマリノスから選ばれ、現在帯広でJリーグ入りを狙う社会人チームの指導をしている。

 北海道とのかかわりはまだまだ。マリノスが「日産自動車サッカー部」時代には夏の室蘭合宿を恒例とし、日本のトップレベルを披露していた。そこから、ミスターマリノス木村和司氏(10年11年マリノス監督)や、日本代表最年少得点記録保持者の金田喜稔氏、札幌大学からフジタ(現湘南ベルマーレ)→日産と進んだA・P・マリーニョ氏が毎年のように本道に訪れ、子どもたちにサッカーを指南し、かかわりの歴史を深めている。


 【札幌の秘策】トップ3の可能性が消滅し、現状7位勝ち点43で残留を決めた札幌から見ると、マリノスに花を持たせたくもなる。しかし札幌には、ペトロビッチ監督がいる。フリーキックの福森晃斗、ヘディングの深井一希、A代表初選出の進藤亮佑も然り。

 マリノスには新顔のマルコス・ジュニオール(26=ブラジル)は現在14ゴールでJ1のトップ。5年目の仲川輝人(27)が12得点。エジガル・ジュニオ(28=ブラジル)は11点でベストテンに3人。

 対する札幌は10得点の鈴木武蔵、アンデルソン・ロぺス9得点。ジェイ8点と、先に名前が挙がった進藤6点、チャナティップ4点。点の取り合いが見たいナー。
池田淳