コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

ルヴァンカップ準決勝第1戦(10月9日)、ラストに痛恨の失点で敗戦

19・10・11
 10月9日、北海道コンサドーレ札幌はルヴァンカップ準決勝第一戦をアウエーのパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪と対戦。開始から互いに好機を作り出せない堅い展開となり前半はスコアレス。後半、G大阪がPKを決め試合を動かすも、札幌は試合終盤にセットプレーからDFキム・ミンテが同点ゴール。引き分け決着かと思われたアディショナルタイム、札幌はクリアミスから決勝点を献上。土壇場で勝ち点を逃した。しかし、ホームでの第二戦に向けて貴重なアウエーゴールを奪ったのは大きいはずだ。

 直前の明治安田生命J1リーグ第28節(10月4日)で、G大阪に0−5と大敗した札幌。この日は、韓国代表に召集されているGKク・ソンユンに代わり菅野、FWジェイからアンデルソン・ロペスに入れ替え、キックオフ。

 試合は札幌がボールを保持しながらチャンスをうかがうが、G大阪の前線からのプレスとシンプルに裏を狙ってくる攻撃に手を焼く。厳しいプレスを外すために単調なロングボールが多くなり、シュートまで持っていけない。G大阪は鋭いカウンターから隙を突こうとするが、互いにスコアを動かせず試合を折り返す。

 後半に入り、流れをつかんだように見えたのは札幌。G大阪のプレスを回避し、前線にボールを運べるようになったことで相手ゴールに迫るように。それでも、G大阪は最後のところで体を張った守りで得点には至らない。

 札幌が攻めあぐねていた後半29分、G大阪が右サイドを攻略しクロスを入れる。ペナルティーエリア内に進入したMF福田が浮き球で処理しようとところをMF白井がハンドで止めてPK献上。これをG大阪FW宇佐美に冷静に決められ痛恨の先制点。

 なんとしても同点に追いつきたい札幌はMF深井を下げてジェイを投入。前線の枚数を増やし、迫力を増した攻撃を見せる。すると、これが功を奏し札幌が同点に。

 後半42分、左サイド深くでFKを得ると蹴るのはDF福森。得意の左足から放たれたボールはニアサイドに飛び、走りこんできたMF宮澤が頭で後方に絶妙なフリック。ボールはゴールを横切り、ファーサイドでフリーとなっていたキムが押し込んだ。

 アウエーゴールを奪われたG大阪はここから怒涛の攻撃で札幌ゴールに迫り、最後の攻防が繰り広げられる。

 高い守備意識で、何とか耐えていた札幌だったがアディショナルタイム5分、右からゴール前へ上がったセンタリングを白井がヘディングでクリア。これがペナルティーエリア内中央で待っていたG大阪MF倉田の正面に落ち、右足ダイレクトボレーで劇的な決勝ゴール。札幌にとっては、痛恨の展開で敗れた。

 続く10月13日に札幌ドームで行われる第二戦では、ホームの声援を背に逆転でクラブ史上初の決勝進出を果たしたい。
編集部