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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 28 G大阪

19・10・02
ここで勝たなきゃルヴァン杯どころじゃない

 北海道コンサドーレ札幌は、首位攻防を競う鹿島アントラーズと引き分けた。アントラーズにしてみると大岩剛監督の失策である。天皇杯であれだけ活躍した中村充孝と伊藤翔をなぜ控えにしたのか? この結果が、札幌が先制できた試合―とスタジアムを埋めた1万9千余人の数字は「こんなものか」とふがいなかっただろう(9月28日のゲーム内容は別掲)。

 J1リーグ明治安田生命第28節、札幌は10月4日午後7時から、ガンバ大阪とアウエーのパナソニックスタジアム吹田で対戦する。5月25日の札幌ドームでの戦いが思い出される。今季3試合連続の無得点試合で終わった。相手GK東口順昭の好捕に「ゴールが遠く、小さく見えた」試合に終始した。

 今回は「ご破算で願いましては―」だ。ガンバはセレッソ大阪とダービーを行い1−3で敗れた。昨年からの宮本恒靖監督が、9月9日にアスレティック・ビルバオ(スペイン)からMFマルケル・スサエタ(31)を招へい。前節の鳥栖戦では後半38分から交代出場したが、28日の大阪ダービーではスターティングメンバーで登場させた。テクニカルで機敏な動き。右のワイドで、札幌のルーカス・フェルナンデスの動きにも見えた。先発に起用されたら要注意。攻撃型の選手だ。


 【札幌の秘策】コンサドーレはFWジェイと鈴木武蔵が出場停止処分から戻った。FWがLフェルナンデス、Aロペス、ジェイ、武蔵とそろう。ペトロビッチ監督の起用が見ものだ。ジェイをトップに、シャドーではない前線の両サイドにウイング的な右Aロペス、左に武蔵、右インサイドに荒野拓馬、左インサイドにチャナティップの5FWは出来ないか?  

 この5トップが、再三見られるCK(コーナーキック)、FK(フリーキック)時の集合体になれば、得点力は抜群だろう。

 さらに中盤のセンターにキャプテン翼(おっとっと宮澤裕樹)が、白井康介を伴って、3バックは右から進藤亮佑、キム・ミンテ、左の福森晃斗、GKク・ソンユン。願わくば「ひと昔、ふた昔前」のWMシステムが、蘇らないかと。

 今の3−4−3システムが、攻撃最終面では、後ろから3−2−5のワイドからになっているように見える。両サイドFW(ウイング)の折り返しが、得点源になっている「欧州サッカーの分析」から見えてきそうだ。

 控えのLフェルナンデス菅大輝、早坂良太、中野嘉大、岩崎悠人、深井一希。けがで戦列を離れている駒井善成の頭の中も早く見てみたい。
池田淳