コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 27 鹿島

19・09・25
ACL敗退の鹿島・天皇杯中2日で札幌戦

 北海道コンサドーレ札幌が今季の最大のヤマ場を迎える。9月28日午後3時からアウエーで鹿島アントラーズと対戦する。明治安田生命第27節、現在7位の札幌と2位の鹿島の戦い。春先の第4節では札幌ドームで札幌が1−3で敗れている。今季の鹿島はJ1リーグのホームゲームで1敗しかしていない県立カシマサッカースタジアム。ヤマ場の札幌と、ホームで強い鹿島ということになるが、どっこい鹿島が、ここに来て難関の山登りに入った。
 
 連勝が懸かったACL(AFC・チャンピオンズ・リーグ)の準々決勝、中国の広州恒大との対戦。8月18日にアウエーで0−0、9月18日にはホームで1−1と引き分けたが、広州恒大にアウエーゴール適用の差(合計スコア1−2)で敗退してしまった。

 9月25日の天皇杯JFA全国選手権大会の4回戦では、横浜F・マリノスと対戦し4−1で勝利、中2日でコンサドーレ戦を迎える。さらにMF三竿健斗が第26節FC東京戦でのけがで戦列を離れている。攻守にトップ選手をそろえる中で、得点力のあるセルジーニョ、伊藤翔、白崎凌兵、3年目のレオ・シルバ、レアンドロがいかにチームの中核になったか? が見どころだ。


 【札幌の秘策】コンサドーレはFWジェイと鈴木武蔵を出場停止処分で欠く。得点力に課題が出来た。ペトロビッチ監督がいかに裁くかが、今季の札幌の「底力の見せ所」。22日に白い恋人サッカー場で行われた「ファン・サポーターの集い」で、集まった3千5百余人の観集を前に「誓い」を述べた。「2017年の監督(四方田修平元監督)のヨモさんをコーチに、一緒にやってきた。皆さんの応援も力にして、特にルヴァン杯は頑張りたい」と、先行き(今後)を選手スタッフのあいさつとして語った。

 さて、試合の方は、スタメンからジェイと武蔵が抜ける。この日を待っていたわけではないが、トップにアンデルソン・ロペス。シャドーにチャナティップ、荒野拓馬。右ウイングバックに白井康介、左に菅大輝。中盤は宮澤裕樹を中心に深井一希と組ませたい。DFは進藤亮佑、キム・ミンテ、福森晃斗の3バック。GKク・ソンユンで良い。

 荒野があの一本(9月14日のロングシュート)で「打ちたい気配」。21日の北海道教育大岩見沢校との練習試合で、ロペス4、荒野1の得点をあげた。「ブラボー」とミシャ監督が言ったかどうかは分からないが、最近ミシャは「ありがとう」と言う日本語を連発している。
池田淳