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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 25 神戸

19・08・28
トーレス引退の鳥栖を6−1で蹴散らす

 ヴィッセル神戸が4戦負けなしで12位に浮上した。中心的な選手は山口蛍や札幌出身の西大伍が居る。忘れてはならない元スペイン代表の左MFイニエスタ(35)。運が良かったかどうかは読者にお任せするが?同じ元スペイン代表のフェルナンド・トーレス(35)がサガン鳥栖に居て引退試合として送り出した。そのスコアが6−1の神戸にしては今季初の大量得点(神戸の大量得点は2018年の天皇杯で6−1でジェフユナイテッド千葉がある)。

 そんなノリノリな神戸と8月31日午後7時からアウエーのノエビアスタジアム神戸で明治安田生命J1第25節として、7位の北海道コンサドーレ札幌が対戦する。

 監督は2018年9月からスペインのファン・マヌエル・リージョ氏が采配を揮ってきたが、今季の第7節を最後に辞任。前監督の吉田考行氏が再びチームを率いるも、その後リーグ戦5連敗など勝ち星を積み重ねることが出来ず退任。第15節からはスイスのFCバーゼルやドイツのハンブルガーSVなどで監督を務めたトルステン・フィンク氏(51=ドイツ)が指揮している。

 既に第10節では札幌ドームで対戦し1−2で敗れた。前監督吉田氏は「攻撃的サッカーをつかみ切れずに負けた」とその時の感想。DF西は「相手の態勢を見ながら、対応しなければならないということが大切だった―」と言っていたようだ。


 【札幌の秘策】我がペトロビッチ監督は24節のFC東京戦は「こんなものかナ」。心中ははっきり言わなかったが、後半2分に1−1の同点にした「選手なりの気構え」は感じただろう。日本的にいうと「大和魂」に近い、「選手の気持の持ちよう(平たく言うとお礼の気持ち)」だったろう。キャプテン宮澤裕樹は神経を使って途中「バテテ」しまったか。

 このところアウエー戦が「面白い」、「選手が伸び伸びやっている」という話しを聞く。8−0の清水エスパルス戦は、「やることなすこと、全て良し」で、相手は「こんなはずではナイゾ、ないぞ」の狐につままれた状態だったに違いない。

 コンサドーレの勝ち癖が付いた一つは、スタメンが、ほぼ決まったこと。ジェイのトップ、シャドウの2人、ワイドの菅大輝と白井康介。ボランチの宮澤裕樹・荒野拓馬。3バック+GK。交代選手も選手がそろいつつあるがちょっと「差があるようだ」がちまたの「うわさ」?

 神戸は「ノリノリで凱旋だ」。ホームグラウンドは歓喜の出迎えだろう。

 ここで、一矢を報いるのも、神戸ファンには必要だろう。イニエスタのPKは見たくない。
池田淳