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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 24 F東京

19・08・21
札幌の大量得点の今後の展開は?

 北海道コンサドーレ札幌は8月17日の第23節アウエー対清水エスパルス戦で、Jリーグ史上2位タイの大量8得点で、清水を0封した。まさに迷走台風がサッカーどころ静岡を直撃したような「避難勧告」になったようだ。

 この天にも昇る「タイフーンはこれからどんな渦巻を展開するか」。昨今の気象予報士?にも「予報できない」に違いない。

 次節は8月24日午後1時から札幌ドームで、現在1位のFC東京と6位のコンサドーレの間で行われる。日本ハム・ファイターズが、厚い雲に包まれた中、再び札幌ドームで「歓呼の声」を聴きたい。

 F東京とは今季、第12節アウエーで0−2で敗れているが、F東京はホームの味の素スタジアムが9月20日から始まる『ラグビーワールドカップ2019』の会場になるので、そのための準備に取り掛かる。札幌戦を後期の始めとして、8試合連続のアウエー戦がスタートする。2年目の長谷川健太監督は、「アウエーの厳しさ、雰囲気はあるので簡単ではないと覚悟しています。もうわからないです。やってみないと」と、記者団の質問に答えていた。


 【札幌の秘策】ペトロビッチ監督は、大量点勝利した清水戦後に、「今日のような(8得点した)ゲームの後に、何を話そうかと考えた。昨年の川崎フロンターレに0−7で負けた試合がよぎりました。(中略)我々はその敗戦から学び、リーグを4位で終えることが出来ました。

 私にとって、今季は、松本戦(第18節=1−1)で、もう2点取れば、広島戦(第21節=0−1)でも、もう2点取れていればという思いもあります。チャンスを多く作りながら決め切れず、勝ち点を落とすというゲームが続いていました。8−0という得点に、次のゲームは危険だなということです。私はJリーグで14シーズン目です。選手たちのメンタリティーは理解しているつもりです」とコメントした。

 すでにF東京・長谷川健太監督、札幌・ミシャ監督がコメントしているように、プレーヤー同士のメンタルにかこつけた「監督=スタッフ、取り巻き」の戦いになってきているような気がする。札幌ドームが3万人以上のサポーター観衆で、埋まった時に勝利の女神がコンサドに微笑む。中盤は宮澤裕樹―荒野拓馬の「たくましくする」努力だ。
池田淳