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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 22 浦和(7月号再掲載)

19・08・11
後半の一発屋に気を付けろ!

 天下分け目の戦いが続く。8月3日第21節、7位だった北海道コンサドーレ札幌はアウエーで、8位サンフレッチェ広島と対戦、0−1で敗れた。勝ち点31のままで順位を1つ下げ8位になったが、8月10日第22節では、すぐ下の9位の浦和レッズ(勝ち点29)と午後2時から、札幌ドームで対戦する。

 この浦和には今季2戦目で、前回は、あの埼玉スタジアム2002で4万余の大観衆を集めて2−0で勝った。ペトロビッチ監督の幸先の良い2年目のスタートだった。

 トップに入ったFW鈴木武蔵の前半2得点を守り切った。右シャドーに新入りのアンデルソン・ロペス、左にチャナティップ。このあたりから武蔵の存在が森保一JAPAN監督に見初められ、代表に選出された。さらに、その後浦和2年目のオズワルド・オリヴェイラ監督(68=ブラジル)が更迭された。

 再スタートの浦和は、大槻毅ヘッドコーチ(46=宮城県出身)が監督に就任、3−5−2の攻撃型配置で、興梠慎三、柏木陽介、武藤雄樹らの活躍とDF槙野智章らのバックアップで、負けないサッカーを推し進めている。後半の粘りは、4日の対名古屋グランパス戦で見せた2点のビハインドを2−2の引き分けにした。現在の対戦成績は札幌の4勝2分け9敗。 


 【札幌の秘策】ペトロビッチ監督は、広島戦ダメージから立ち直ったかな。それにしても札幌の暑さの長いこと。夏休みなしの5連戦は「吉と出るか凶と出るか」。選手の移動も発表され、監督、コーチングスタッフのまとまりを見たいものだ。今季浦和に2−0で勝った時は、1トップ2シャドーは、前半で説明したが、GKはク・ソンユン、3バック中央はキム・ミンテの代わりにキャプテン宮澤裕樹、右ウイングバック(WB)にルーカス・フェルナンデス、中央司令塔が荒野拓馬と深井一希だった。ジェイは終了間際の残り9分にA・ロペスと交代した。これがBESTだ。


■夏移動4件。
・札幌在籍6年目の日本のワザ師44番小野伸二(39)がJ2のFC琉球へ。

・DF中村桐耶(19=胆振管内むかわ町出身)HondaFCヘ。育成型期限付き移籍。

・DF永坂勇人(25=札幌市出身)北海道リーグの十勝スカイアースヘ。昨シーズンで水戸ホーリーホックを契約満了

・MF中原彰吾(25=札幌市出身)ベガルタ仙台へ完全移籍。
池田淳