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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 19 大分

19・07・11
目の上のタンコブ大分に一矢を報いたい

 2018年にJ2から上がってきた名古屋グランパス、2019年昇格組の松本山雅FCと大分トリニータ、この3チームに札幌は「良い結果が出ていない」。折り返しの18節で松本にはホームで1−1の引き分け。初戦のアウエーは0−0で、負けは無いが、反町康治監督に「してやられた」感じ。名古屋にはアウエーながら0−4の大敗。大分にはホームで1−2の互いにオウンゴールと大分のエースFW藤本憲明の得点力(現在8得点)に屈した。

 第19節北海道コンサドーレ札幌−大分は7月13日午後7時から昭和電工ドーム大分で行なわれる。

 大分・片野坂知宏監督(48)は、就任4年目で大分をJ3、J2、J2、J1と上昇させた。コーチ時代にサンフレッチェ広島、ガンバ大阪の優勝を経験しており、選手を見る目は確か。15人のトランスファー選手を迎え、2年目の藤本の成長も著しい。尊敬する監督に札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督を挙げ、3−4−3のシステムを敷き、攻撃スタイルはサムライブルーの森保一監督。

 現在、札幌とは勝ち点1差で、5位と6位。好ゲームが期待されるが、ルヴァン杯などを含めた24試合の大分のホーム勝率は50パーセントとなっている。


 【札幌の秘策】愛称・ミシャさんが、上下白に近いベージュ色のいでたちでホームでの天皇杯JFA全国サッカー選手権2回戦で格下のHonda FCに2−4で敗れ、Jリーグの18節で松本山雅と1−1の引き分け。すっきりしない「振る舞いといでたち」で大分戦に挑む。8得点をあげているFW藤本と、6得点のオナイウ阿道がポイントゲッター。

 得点21、失点15は、札幌の得点24、失点22との比較は、得失点差6と2の差で、同じパスサッカーをする中、特に目に付くのは、「失点の少ないボール回し」。大分のピンチ脱出策は、左の23番高山薫(湘南ベルマーレから今季加入)の左ライン上の駆け引き。さらに反対側のニュートラルゾーンの使い方が巧みでボールキープ率を高めている。

 札幌は3トップ気味の布陣で臨んで行くが、シュートタイミングが遅い。両シャドーへのパスは、シュートで終わらせたい。たまには鈴木武蔵の「抜け出し」単独ゴールのフィニッシュを見たい。またルーカス・フェルナンデスの左シャドーも見て見たい。「今度は1週間の練習が出来る」と監督の腕の見せ所だ。
池田淳