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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 18 松本

19・07・02
メロン豊作「上を向いて歩こう」

 野々村社長の大好きな、名波浩ジュビロ磐田監督が辞任した。北海道コンサドーレ札幌は6月30日、前半の最終戦を敗退、6位に後退した。悲喜交々な話題を抱えて後半戦に入る。

 第18節は7月7日午後2時からホーム・札幌ドームに松本山雅FCを迎える。17節でベガルタ仙台に1−2で敗れた日、FW鈴木武蔵が言った言葉は「下を向く必要はない」。札幌から夕張にメロンを買いに行く途中には、航空機事故で亡くなった坂本九ちゃんの「記念館」がある。「上を向いて歩こう」。歌い続けられる歌。今年も夕張メロンは豊作である。
 
 「長い!」松本山雅FCの8年目の反町康治監督(55=埼玉県出身)。現・さいたま市生まれで、清水東高−慶應義塾大学出身のサッカーボーイ。高校時代は清水東高で高校選手権優勝の選手歴。Jリーグでは横浜フリューゲルス(現・横浜F・マリノス)、ベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)で活躍、選手引退後はバルセロナ(スペイン)でコーチングを学んだ。尊敬するコーチはイビチャ・オシム氏。布陣は3−4−3で、札幌のシステムと同じ。今季は11節で対戦0−0の引き分け。現在17位で勝ち点16、得点9、失点22で一桁得点は松本だけ。背番号10のFWレアンドロ・ペレイラ、MF杉本太郎、宮阪政樹、DF飯田真輝らが得点しているが、FW永井龍、スピードスター前田大然の活躍が見ものだ。


 【札幌の秘策】6月30日はアウエーでベガルタ仙台の「ホーム優位」に押しまくられた。GKク・ソンユンの攻撃起点への参加が「裏目に出た」と言いたいが「判断ミス」だろう。ペトロビッチ監督は「こういう試合もある。決して悪い試合ではなかった」と、負け惜しみを言った。今度は「勝てるだろう」とは、私と大多数の「ファミリー」の予想。チャナティップの穴をどう埋めるかで、間違ってはいけない。言語道断だが、隙を突かれた失点は「まだ、今のコンサドーレにはあるべき失敗」。それはサッカーが「相手のスキを突く」ゲームだからである。
池田淳